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2012年4月20日

めざせ御札人間/小布施町役場ブックラブ

(写真:4月13日、小布施町役場の一室にて、役場ブックラブの1コマ。撮影=奥田さん。)

 

4月には、千年樹の里での交流ブックラブと併せて、小布施町役場でのブックラブにも参加させていただきました。やぶちゃんの熱意と、役場のみなさんの意欲によって、実現している勉強会です。

 

 

 

今回のお題は「自分の『ものさし』をはずす」。

以下、輪読後のみなさんの感想です。

 

「相手の言葉をそのまま使うことができない。自分の解釈で言い換えてしまう」

 

「自分と相手のものさしの優劣を比べるクセがある」

 

「子どもと話しているとき、自分のものさしで話すのでなく、『今度やぶちゃんに聞いてみるね』と言うと、子どもも納得する」

 

「生育環境の違いが、ものごとの感じ方、考え方に大きく影響する。理解できる努力をしたい」

 

「話し手の速度やリズムに合わせることがとても大切」

 

「ある事件のニュースを聞いて、被告に嫌悪感を抱いてきた。自分に矢印を向けて、その理由を掘り起こしてみたら、『こういう感情があるから、こういう行動をするんだ』とわかった。人それぞれに、背後に経験や環境がある。この気づきが、絶対尊敬への入口になるかも」

 

「『ものさし』を心得ていれば、人生、怖いものはない」

 

「人の言うことで自分がすごく揺れる。『相手はこう思っているんだ』と受けとめられたら……」

 

「勝手なイメージで人を見てしまう。自分のものさしを磨きながら、相手のものさしもわかってあげたい」

 

 

■■

 

みなさんの近況報告の中から、3つのトピックをご紹介します。

 

1)

やぶちゃんがメンタルコーチをされているリトルリーグ。日本一をめざしながら、県内のある強豪チームにどうしても勝てない小布施チーム。

 

コーチ陣は「絶対勝てる!」と口では言いながら、じつは「自分たちもあのチームに勝てなかった」というトラウマが元で、リードしている試合でさえ「逆転されるかも」という不安から脱しきれず、実際に負けてしまっていたそうです。

 

また試合前にコーチ陣から「あのチームは強い」と聞いて、親御さんたちが「勝てないかも」と思ってしまうと、いくら「がんばれ」「勝てる」と言っても、大人たちの不安が子どもたちに伝播し、それが試合結果に表れてしまうとのこと。

 

「集合無意識ですね。不安をもっていると、現実がその方面へ流されていくんです」とやぶちゃん。子どもたちの試合は、指導陣や親御さんにとっての試合でもあるのですね。またメンタルがフィジカルをいかに強固に支配しているかを思い知らされたお話でした。

 

2)

「子どもが話をしない。自己表現をしない」と悩んでいらした方が、当のお子さんとやぶちゃんと3人で会われました。そこでわかったことは、お子さんは自分に対して言葉がスコールのように降り注いでくるため、耳にシャッターを降ろして、聞かない、聞けない状態をつくっていたらしいこと、ご本人がそれに気づいていないことでした。

 

まったく予想もしなかった展開の前で、それまで「子どもの性格をなんとかしてあげたい」とおっしゃっていた方が、「自分がうるさく話していることが、子どもをそうさせてしまったのか?」と矢印をご自身に向けられました。

 

やぶちゃんからの提案で、お二人はそれぞれご家庭で、外で、聞く練習をしよう、ということに。

 

3)

上記リトルリーグの話を聞いて、「自分も野球をやっていたので、気持ちはよくわかる」と話された方。チームのメンバーから信頼されていなかった辛さ、その中でも監督が最後まで自分を信じてくれていたことが、いかに自分のメンタルを支えてくれたかを、話してくださいました。

 

この方とはまだ2度目の対面だったやぶちゃん。「こうして話を聞きながら、私は徹底的に話し手の心理メカニズムを取り込んでいきます。会うたびに、その方のデータを上書き保存して、どんどん蓄積していきます。今日、お話を聞きながら、ペンを回すクセ、腕時計を見るクセなど、全部インプットしています。今日はそれを話題にしませんが、いつか必ずそのことを聞きます」。

 

話し手のしぐさやエピソードから、どんどん仮説を立てていく。仮説を元に、話をさらに聞いて、上書き保存。その積み重ねによって、心理メカニズムを自分の意識内に取り込んでいく。という聞き方です。

 

 

■■■

 

しめくくりに、やぶちゃんから「御札(おふだ)人間」のお話をうかがいました。

 

鍵山秀三郎先生がおっしゃるには、「商売でいちばんいいのは、御札商売です」とのこと。すなわち、(1)遠くから来てくれる、(2)感謝される、(3)値切られない、という商売です。

 

それを受けて、やぶちゃんは「そうか! 『御札人間』になればいいんだ! 遠くから人が会いに来てくれて、感謝される、値切られない人になればいいんだ!」と思ったそうです。

 

それは「周りが動かないのは、自分がまだ未熟だから」という姿勢につながっていきます。「わもん」で言うところの「聞き手未熟」ですね。

 

だから、「人のせいにしなくていい」「自分を高めるだけでいい」「ひたすら自分を磨こう」となっていくのです。

 

「めざせ御札人間」。「わもん」を志すときの指標を、もう一つ、教わりました。

 

 

 

 

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コメント

Re:めざせ御札人間/小布施町役場ブックラブ by みなちゃん2012/04/20 10:07:18
 いつも詳細なレポートありがとうございます。

 なかじが小布施に住むようになって、本っ〜当にありがたいなぁと思うのは、やぶちゃんの活動と解説がこまめにアップされること…それから、ライターの本領発揮というか、なかじの解説は本当にわかりやすいです。その場の光景が目に浮かぶようです。

自分の参加できる集まりは限られているので、こうして学びをシェアしていただけて、感謝です!!

これからもよろしくお願いいたします。
みなちゃん、ありがとうございます by ナカジ2012/04/20 10:34:29
みなちゃん、いつもご一緒させていただき、
ありがとうございます。
遠方からの小布施通いに、敬服するばかりです。

やぶちゃんの「わもん」を、
どこまで書き文字でお伝えできるのか、
毎回毎回チャレンジなので、
こうして受けとめてくださる方がいらっしゃると思うと、
とても励まされます。

同時に、「わもん」を言葉で伝えることと、
実際に自分が「わもん」をすることとは、
また別のことなんだなあ……と痛感する日々です。
(まだまだ、まだまだ、修行です……)

少しでも、みなさんの気づきのお手伝いができればと願って、
できる範囲で、記録をがんばってまいります。

こちらこそ、これからも、よろしくおねがいいたします。

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