『根っこづくりの経営』出版記念の文屋座を開催しました。
平成27年6月19日(金)午後、福島市にて、渡辺雅文著『根っこづくりの経営』の出版を祝う文屋座を開きました。全国から約200人のみなさんにご参加いただき、”文屋座史上”最多の規模で、たいへんな活気に包まれました。
本書は、「幸せ社員づくり」による末広がりの永続経営のあり方を、土づくりに始まる農業にたとえて、わかりやすくまとめた経営書です。http://e-denen.net/index.php/books?_id=26
講師として、東京から、イエローハット創業者で日本を美しくする会相談役の鍵山秀三郎さん(80。写真左)をお迎えすることができました。鍵山さんは、翌日、東京でお掃除の大きな催しを控えていらっしゃいましたが、第二部の祝賀パーティーを最後までおつきあいくださり、宿泊されて、翌早朝に新幹線で帰京されました。
鍵山さんを人生と経営の師匠と仰ぐ渡辺雅文さん(写真右)に寄せる鍵山さんの思いの強さと共に、郷土の復興を担う経営者や若手社員など、福島のみなさんへのあたたかなお心を感じました。同時に、塚越寛さん(伊那食品工業会長)との共著『幸福への原点回帰』のご著者として、文屋のことも長年にわたり、お支えくださっている鍵山さんの、変わらぬお気持ちに、感謝する機会にもなりました。
上記は、今回の文屋座の課題図書です。
左は『幸福への原点回帰』。右は『根っこづくりの経営』
この文屋座には、渡辺さんが福島県内の三地区で指導する経営の勉強会である双葉志塾と信夫心燈塾、あいづ日の出塾のみなさんが後援してくださり、渡辺さんの渡辺経営コンサルタント事務所(WMC)が協力してくださいました。構成と総合司会は、信夫心燈塾の高橋秀毅さん(福島酸素株式会社)が担ってくださいました。
福島鈑金工業株式会社の代表取締役社長、佐戸川政実さん(信夫心燈塾世話人)が、ご感想をお寄せくださいましたので、お読みください。
「根っこづくりの経営」出版を祝う文屋座に参加して
私が平成18年から師事する渡辺経営コンサルタント事務所(WMC)の、渡辺雅文先生が「根っこづくりの経営」を上梓され、出版を祝う文屋座が当地福島市のコラッセふくしまで盛大に行われました。これは、文屋の木下豊代表が、定期的に行われている文屋読者の集いを福島で開きたいという熱い思いが実現させました。私と弊社の社員1名が信夫心燈塾スタッフとしてお手伝いさせていただき、講演会も一番前の特等席で聴講させていただきました。
渡辺先生は、「経営には思想が必要だ!」として、経営の目的は何かを明確にし、自社と関わる六種の利害関係人(お客様、仕入・外注先、社員とその家族、金融機関、国家公共機関、株主)を幸せにすること。規模ではなく、潰れない強い体質の企業づくりの要諦をお聴きしました。
良い社風を築き上げる改善のポイントは、農業に学ぶこと。「良樹細根」に例えると、土壌づくり→根っこづくり→種蒔き→施肥→下草刈り→花と実を育てる→収穫→種の保存。そしてまた土壌づくりへと循環し、より強い経営体質に成長していく。
渡辺先生が一貫して提唱されている「幸せな社員が、幸せなお客様をつくり、その幸せなお客様が我が社の将来を保証してくれる」という「幸せ社員づくり」こそ企業経営の最終目標であるという内容でしめくくられ、初めて耳にした方々の心にもきっと響いたことでしょう。
鍵山先生からは、裸一貫、無い無いづくしの状況からイエローハットを創業し、これまでの掃除を通して学んだ人生体験・経営体験から、「時間を掛けること」、「逆境に耐えること」、「素晴らしい過去の日本人の美徳を忘れぬこと」をお聴きしました。最後に、「どんな仕事にも意義と価値を感じて行うことが質を高める」と述べられました。掃除という誰の仕事でもない仕事を、自分の仕事として続けてこられた鍵山先生の実践の重みを感じました。鍵山先生は古今東西の名言や書物の一節を用いてお話され、とても解り易く心に沁みるお話でした。聴講した弊社の社員の感想文にも「神様のような方でした」と書いてありました。
最後の質疑応答では木下代表のお気遣いで私の質問も取り上げて頂き、愚問にも関わらず親身にお二人からご助言をいただき、最前列でしたが感激で涙してしまいました。
とても有意義な時間を作ってくださった木下代表に心から感謝いたします。
追伸
今回文屋座の音響・映像ディレクションをしてくれたラグソールの五十嵐氏に弊社HPのリニューアルを依頼しております。今日は最終公開前の打合せで来社され、その後昼食を共にしました。
文屋座の話になり、そこでお聞きしたお話。
ミキサーを担当したエンジニアが「五十嵐さ~ん、仕事で行ったけど、良~いお話聴かせていただきましたよ!」と言っていたそうです。私も何だか嬉しくなりました。
【木下より】佐戸川さん、すてきな感想文を、ありがとうございます。五十嵐さんにはその後、DVDを編集していただいております。8月下旬には、発行できそうです。
開会前のロビーにて、渡辺さんと鍵山さんを囲んで。信夫心燈塾の代表世話人、根本勉さん(右)と夫人の三枝子さん。
司会の高橋さん(左)。お二人の講師による深くてわかりやすくて、ときにユーモラスなお話に、参加者からはしばしば笑い声がわきあがりました。
質疑応答の時間に、WMCが主催して京都の志企業、老舗企業を訪問する「ショック・クリニック・セミナー」について語る、31回のすべてに参加されている鈴木充男さん(共同印刷株式会社社長)。
第二部の祝賀パーティーの冒頭では、『根っこづくりの経営』の制作過程やWMCの活動を紹介する動画が映写されました。制作は高橋秀毅さんです。
花束を贈られる鍵山さん。参加者の熱烈な名刺交換とごあいさつの列が続き、お料理にほとんど手を付けられませんでした。福島のみなさまへのあたたかな眼差しが、印象的でした。ありがとうございます。
ごあいさつをする渡辺さんと夫人の真美さん。
150人による祝賀祝賀パーティーも無事に終わりました。
みなさま、たいへんありがとうございました。『根っこづくりの経営』は、おかげさまで、全国の経営者、若手幹部のみなさまに愛読されています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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