Monochrome-Monologue
2006年4月
2006年4月1日(土) 良く働いた骨ですね 母の喜び
母が昨年から抱えている、右の背中から腕の痛みの原因がわかりました。ひと言で言えば、働きすぎ。右肩の骨の一部が磨耗して尖っており、そこにスジ(筋肉)が触れるときに痛みを感じるのだそうです。小布施の新生病院整形外科の橋爪長三先生に、3月29日に診ていただいてわかりました。注射をしていただいて帰宅。翌日には痛みがだいぶ治まり、農作業もできるようになりました。完治させるには手術するしかないようですが、このまま静かにしていれば、痛みが大きくなることはなく、ふつうに暮らせるようです。
帰宅した母が私たちに伝えた橋爪先生の言葉です。「それにしても、良く働いた骨ですねぇ〜」。農作業、工場での仕事、農作業と、ずっと働いてきて、いまも畑仕事に精を出している母にとっては、”勲章”をいただいたような喜びをもたらしてくれる橋爪先生の言葉でした。
患者や家族から、”神様の手”と有り難がられ、専門家からも高く評価されている橋爪先生の、魔術のようなやさしい力をいただける言葉。私も、暮らしで仕事で、こんな言葉がけやしぐさができる人になりたいものです。
4月1日、きょうは朝から二男の荒野(高3)と消毒作業です。庭と栗・林檎の畑に約650リットルの硫黄合剤を散布します。あすは薪作り。編集の仕事の合間の、肉体仕事。両方で心身の均衡を保っております。
【きょうの写真】上)昨日は春の雪が舞いました。すっかり春めいた庭も白くなり、石造りの屋敷神様もこの通り。家族が毎日前を通るたびに頭を下げる石の祠(ほこら)です。
下)3月26日(日)、鎌倉の鶴岡八幡宮参道にて。桜が三分咲きでした。長男・真風、妻、長女・星河。
2006年4月2日(火) 畑のからだ
編集の仕事を朝からしたあと、畑に出ました。軽トラに母と長女・星河と乗って、あたくしが運転。小布施橋を渡り、千曲川の土手を下って、岡田さんのお宅の林檎畑へ。早春に伐採した林檎の幹や枝が、積まれています。岡田さんにはもう何回も、枝をいただいてきました。薪ストーブとお風呂の薪にするためです。
チェーンソーで切り、それを軽トラに積み、家に運びました。昨日は早朝から二男・荒野と消毒作業。それにつづいての薪作りであったためか、かなり疲れました。日々、取材をしたり原稿を書いたりというあたくしの仕事とは、肉体的な疲れ方がまるで違います。
ですから春は、畑用のからだづくりから始まるわけです。5月ころには、畑のからだになっていることでしょう。もとより、専業農家の肉体には及びもつきませんが。
薪作りの日々、しばらくはつづきそうです。
【きょうの写真】4月15日(土)・16日(日)に玄照寺さんで開かれる、第47回苗市と第3回境内アートのために日本手ぬぐいを制作です。写真は、折りたたんだ手ぬぐいを巻く包装用の帯です。下のデザインキャラクターは、いいじまようこさんが創案した妖怪「じょーばー」。1本500円で、販売いたします。両日は桜の開花時期です。お楽しみに起こしください。
2006年4月7日(金) 長女・星河の中学校入学式(6日)+人間ドック
朝8時すぎ、新生病院の健康管理室へ。年に一度、春に行っている人間ドックの半日コースを受けました。2日分の検便と問診表と料金約3万6千円をかばんに入れて。料金のうち2万円は、町から補助を受けられます。
胃検診、いつもはバリウムでレントゲンでしたが、今回は思い切って胃カメラコースへ。やっぱり難渋しました。カメラの管を喉に通すときに、無意識に拒絶反応をしてしまい、なかなか入っていかないのです。異物が入ることを極端に嫌う体質があるのだそうですが、自分はそんなにデリケートでもあるまいに・・・5分ほどの受診でしたが、30分には感じました。涙とよだれどろどろの5分間でありました。しかし! 胃と十二指腸に異常は見つかりませんでした。腹は黒いんですけどね。ま、いいか。めでたし。
かかとのあたりの骨で測る骨密度では、20代の骨ですといわれて、やっぱりほめられるのはうれしいです(骨だけ20代でどうすんの)。
モンダイは、血液検査のガンマGTPという値。190ありました。70くらいが正常の上限ですので、高い高い。お酒の飲みすぎの人に顕著に出る数値とのこと。最近は控えているのですが、「蓄積があるでしょう」とお医者さんは射抜くような、やさしいまなこでおっしゃいました。言い訳無用。はい、そのとおりです。つい8年ほど前までは、量もさることながら、質が悪かったです。お酒の質ではなく、飲み方の質。人の悪口や口げんかを肴にしているようじゃね。おさけが、いや、お里が知れるってもんです。
お医者さんからは「3か月様子を見ましょう。できれば断酒、ね。運動はいままで以上にやるといいですよ」とのこと。はい、従います。いつになく素直なあたくしでした。ということで、断酒宣言いたします。お酒、誘わないでね。でも宴会には誘ってね。DS(ドクターストップ)シールをおでこに貼って参加します。
昼食のあと、着替えて、長女・星河の中学校の入学式へ。3人の子どもの3人目。中学の入学式はこれが最後です。妻は先に着いており、あたくしも会場の体育館で合流。
星河は1年1組で、担任は中村先生。お掃除を教育の大事な柱に据えるとのこと。ありがたいことです。
【透玄きょうの一句】胃カメラに暴(あば)かれました春の夢
【きょうの写真】中学校の入学式にて。
2006年4月8日(土) 陰碗(かげわん?)
朝、机でひと仕事してから、5時半に妻朝子と軽トラで出発。荷台には田んぼの春用の肥料2種類×20キロ袋4つ。車で10分足らずのところにある延徳田んぼのわが家の田んぼに着いて、肥料をまきました。チッソ・リンサン・カリなど土壌に必要な養分をもつ肥料は、春耕前のいまの時期にまいておきます。今年も豊作お願いしますね、と田んぼの神様にお祈りしました。田んぼの神様は、春の水が入る前に、山から下りてくる山の神様なのだと聞かされたことがあります。
1時間半ほどで終えて帰宅して間もなく、春の雨が降り出しました。いいタイミング。肥料の栄養がゆっくりと田んぼの土にしみていることでしょう。午前中は薪作りの予定でしたが、雨なので編集の仕事に切り替えて机に向かいました。
朝食のあとの朝茶は、6人分。東京に暮らす長男の真風のお茶碗にも注いで、毎朝神棚に供えます。陰膳ならぬ、陰碗というのでしょうか?
茶をすすりながら読んだ文章が、ほんわかと胸に突き刺さりました。
「感謝の気持ちというものは、厚ければ厚いほど、相手のことを考え、思いやり、そして、なおかつ、相手に余計な気遣いをさせないようにと、工夫をするものなのです。つまり、感謝の気持ちを示す行動というものは、自分のほうが頭を下げながら、『させて頂く』ものなのです。」
「当然、その事に対するお礼の言葉やお礼の態度などは求めるはずがないのです。」
う〜ん。恩着せがましい自分を恥じてしまいます。
【透玄きょうの一句】黒い枝もみほぐしてる春の雨
【きょうの写真】上)現在編集大詰めの文屋文庫第五巻の表紙。『うつくしむくらし〜窪島誠一郎ひとり語り』。5月にはお読みいただくことができます。ご予約を承っております。
下)朝茶のお茶碗たち。手前中央の「大」の字が、真風のお茶碗です。
2006年4月13日(木) 15日(土)・16日(日)は境内アートへ!
編集の仕事のかたわら、こんどの土日15日と16日に小布施の玄照寺さんで開かれる「境内アート・苗市」の準備を楽しんでおります。
苗や種を販売する春の苗市は47回目、境内アートは苗市の場をお借りして始まり、ことしで3回目になります。今回は、50人を超える作家さんたちが、地元小布施をはじめ仙台、東京、大阪などから集まってくださいます。くわしいことは
http://www.gensyoji.jp/ をご覧ください。
ご自分の作品を展示して、お客さんと交流しながら販売もする。これが境内アートなのですが、作家にとっても主宰する私たちにとっても、大事な催しは、初日の夕方に開かれます。おぶせ温泉にみんなでいって帰り、玄照寺さんのお庫裏で、禅寺大懇親会を開くのです。「これがいちばんの目的じゃー」と本音を吐くお方もいらっしゃいます。
いっしょにプロデュースしてくれているアーチストのなかむらじんさんによると、全国に数あるこうしたクラフトやアートのフェスティバル・展示会のなかでも、境内アートの懇親会のような場は、あまり例がないようです。それならば! この懇親会を最大のウリにしましょうということで、今年は、「お庫裏で交流するためには作家50人が限度」ということで、境内アートの参加人数を50人を上限にした次第です。本末転倒のそしりはまぬかれませんが、ここは禅寺。許していただきましょう。
ではみなさん。境内アートでお会いしましょう。あたくし、2日間、会場におりますよ。
2006年4月15日(土) にっち倶楽部のみなさん、ご来訪
9日(日)、わが家にNPO法人にっち倶楽部のみなさんが訪れてくださいました。「中高年の情報誌 にっち」を編集発行されている方々です。拠点は兵庫県の芦屋市。にっちについては、つぎの公式サイトをご覧ください。
http://www.nicheclub.jp/
訪問されたのは、編集長の久野幸子さんをはじめ6人。いちばんの目的は、『マードレの田園レシピ』(文屋)の著者・竹節志げ子さんと初対面して取材するためです。次号に掲載されます。私たちとにっちのみなさんを引き合わせてくださったのは、副島(そえじま)茂さんです。
副島さんは以前、小布施町にある会社ノバフォームの社長として単身赴任されたいました。私は12年ほど前にお会いし、それ以来、退職されて兵庫県にお住まいになられた現在も、おつきあいをいただいております。
副島さんは現在、「60歳からげんきKOBE」というラジオ番組を制作するプロジェクトの代表をされています。長年の産業界での経験を生かして、地元の産業活性化のための公務をこなされながら、同世代のお仲間といっしょに、放送のための取材や編集に取り組んでおられます。
http://www.genki-kobe.com/
私よりひとまわりから20歳くらい先輩のみなさんとの語り合いは、「自分の10年後、20年後」を想定しながら話すことができますので、とっても参考になります。
【きょうの写真】上)わが家の居間の濡れ縁に腰をおろして。母が出した熱い緑茶で喉を潤していただきました。
下)副島さんと竹節さんです。
2006年4月17日(月) 境内アート、終えました
15日・16日の2日間、玄照寺さんにて第3回境内アートが開かれ、お天気に恵まれてたくさんの人でにぎわいました。今回は42組・約60人のみなさんに出展していただきました。くわしい様子は、玄照寺境内アートのサイトへどうぞ(5月中には更新されます)
http://www.gensyoji.jp/
3回を終えて思うこと。それは、この催しの意味やねらいです。作家のみなさんからも、クラフトありアートありで、なにを目指していきましょうか? と前向きな課題を投げかけられています。アートかクラフトか、ジャンルはなにか、その質やレベルはどうなのか、審査はするのかしないのか・・・。実質的なプロデュースをしてくれている作家のなかむらじんさんたちと、初回から、昨年も、意見を交わしてきたテーマです。
私は、できあがった作品のジャンルや質やレベルを問うのはやめようと考え始めています。それは結果に過ぎないからです。問いたいのは、志、理念、哲学です。「ものづくりの志、お楽しみください」というような言葉を考えています。
絵画、彫刻、木工・・・お蕎麦にパン・・・どんな分野の作品でも、すべてに通じるのは、それぞれの作り手が抱いている「ものづくりの志」の成果です。この共通項でくくられたものはすべてを受け容れる。訪れたお客さんや作家同士が「ほー、それが貴方の”ものづくりの志”ですか」という眼で観て、感じて、楽しむ。欲しければ買い求める。つきあいたけらば名刺を交わす。その過程を繰り返すこと、重ねることで、おのずと、「玄照寺の境内アート」の雰囲気が創られてくるのではないでしょうか?「言葉が先にありき」ということですね。みなさんのご意見をお聞かせください。
【きょうの写真】上)境内アートの会場にて。じんさん(左)と彫刻家の神林学さん(左)。中央はドイツのベルリン自由大学から研究のために小布施に来られているInken Prohl博士と息子さん。
下)にぎわいました! 3回目。ようやく、「境内アートを観るために、玄照寺さんへ行く」という流れができてきたようです。来年は4月14日(土)・15日(日)です。新しい募集要項も5月にはアップする予定です。小布施の地に生まれた「暮らしに美を」という催し。これからも、つづけますよー。みなさんのご参加をお待ちしております。
2006年4月26日(水) 旅立ちへ
昨夜、JR長野駅にて待ち合わせをして、東京の船木さん、久田さんと車で小布施へ。小布施堂の蔵部で食事、バー鬼場にて音信をしてゲストハウスにお泊りいただきました。
今朝は11時すぎまで北斎館や町並みをゆっくり散策していただいてから合流。車で岩松院へ。お二人が鳳凰図をご覧いただいている間、あたくしは外の庭にたたずみました。東堂(もとご住職でいまはご隠居様)の渡辺照慈様にお会いしてご挨拶。東堂様は小布施九条の会の会長で、大変お世話になっております。いつまでもお元気で。
船木さんは一足早く東京へ。久田さんとは北須坂の喜仙さんにて、かつ定食をいただいてから自宅へ。須坂新聞の記者・大硲さんと家で語り、それから久田さんを小布施駅へお送りしました。
船木さんと久田さんは、それぞれのお勤めの会社を間もなく退社。いっしょに新しい会社を創業して事業を始められます。あたくしもごいっしょさせていただける事業もありそうで、期待いっぱいです。お二人と話していて、和丸斎先生のつぎのお言葉を思い出していました。
あたくしの解釈も入っている表現ですが・・・「お金になることは、お金にしかならないこと。お金にしかならないことはしない。人や社会のお役に立てることをする。お金はついてくるものです」。お二人の起業を心より祝福いたします!
【きょうの写真】上)満開の岩松院の桜を背景に。船木さん(左)と久田さん。
下)27日の農業委員選挙告示を前に、事務所の大看板を揮毫くださる島田俊夫先生。見守るのは持田忠弘さん。なんと、あたくし、事務長の大役を仰せつかってしまいました。愛する飯田のため、小布施のため!という気持ちで臨みます。はい。
2006年4月27日(木) 島田昭一さん、農業委員ご当選!
きょうは小布施町の農業委員選挙です。農業委員とはどんな仕事なのか、ご存知ですか? あたくしはいままで、知りませんでした。調べたところ、農業委員会の仕事には、二つの柱があります。ひとつは農地の適正で有効な活用。もうひとつは、農業の担い手の育成です。農業を基幹産業とする小布施町においては、町議会議員とともに、大きな意義のある公職だといえますね。
定数は12。小布施町が始まって以来、定数よりも多く立候補して投票になったのは一度だけ。とはいえ、選挙です。あたくしの村・飯田からは、島田昭一さんが立候補。なんとあたくしは、事務長というお立場を頂戴し、このひと月ほどの間、先輩や仲間と準備をしてまいりました。事務長というのは要するに、事務所の総元締め役。名簿ではいちばんに記されるお立場です。とても器ではないのですが、おとりもちをいただき、なんとか務めさせていただきました。
結果は定数12にちょうど12人が立候補を届け出、午後5時の時報をもって、島田昭一さんの無投票当選が確定しました。めでたしめでたし。というか、投票になったらば、5月2日の投票日まで選挙戦になったわけでして、GWの仕事の予定が大狂いになるとことでした。よかったです。
晴れてGWは、大詰めの編集と執筆に専念いたします。
【きょうの写真】午後9時、当選祝賀会に沸く飯田村の公会堂に、地元出身の民主党議員・篠原孝さん(左)がご到着。島田さんご夫妻(中央)を前に、長老の島田重夫さん(右)の音頭で万歳を三唱! むらびとに浸りきった一日でした。
2006年4月28日(金) 桜は満開です
【きょうの写真】玄照寺さんの参道の桜が満開です。
2006年4月30日(日) 家族で薪割りです
きょうは晴れていますね、小布施。朝から夕方まで、畑で薪割をします。母と妻と長女とあたくし。頼りにしている二男の荒野は、サッカーの試合。残念、でもがんばって楽しんで。
早春のうちに3軒のお宅からいただいておいた薪のうち、太い幹でストーブに入らないサイズのものが畑に積んであります。それを、油圧式の薪割り機で割ります。この機械は、小布施町林の山崎鉄工所さんの自社製で、大型トラクターを使ったものです。
いいサイトを見つけました。浄雲寺(須坂市)−ご住職・小林覚雄さん−無明塾−中野孝次さんで検索していたら、行き着きました。どうぞご覧ください。
http://www.hikoboshi.com/eba/
「中野孝次の祈り」http://www.hikoboshi.com/eba/inori/inori222Nakano.htm
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