Monochrome-Monologue

2006年7月
 2006年7月5日(水)  23日は「談と奏の集い」にお出かけください
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ひと月も「写真帖」から遠ざかっておりました。仕事、出張、風邪・・・理由をつければきりがありません。逃げていた。ただそれだけのことです。何回も見に訪れてくださったみなさん、ごめんなさい。おかげさまで木下、生きております。
現在、仕事の柱は、長野市内の会社の記念誌の取材と執筆、編集です。8月末の仕上がりを目指して、ツメツメの段階。出来上がりを楽しみにしながらの、一文字一文字の積み上げです。世界級のものづくり、ひとづくりに挑む組織のありようは、自身のものの考え方、生き方を問い直すいい機会でもあります。
TOPページにも紹介してありますが、23日(日)午後3時半から北斎ホールにて、「談と奏の集い」を主催します。みなさん、ぜひおでかえください。
文屋文庫第五巻『うつくしむくらし』を出版を記念する文化事業です。著者で無言館館主の窪島誠一郎さんのご厚意で、友人の市村次夫さん(小布施堂社長)と、ミュージシャンにしてミジンコ(微塵子)研究家の坂田明さんをお迎えします。談と奏という名称のとおり、3人が語りあい、興に任せて坂田さんがサクソフォーンやクラリネットを演奏されます。
テーマは「小布施 うつくりむくらし−近景・遠景」。くらしやまちづくりについて、「うつくしむくらし」=穏やかに和やかに自身の日々の暮らしをうつくしみながら生きるという視座から語り合っていただきます。どんな話題の展開になるのか・・・誰も知りません。
お席は450あります。最前列のフロアー席100は、中高生を無料招待いたします。前もって予約して招待券を手にされた方に限ります。ご希望の方はご連絡ください。郵送いたします。
一般入場券は2,000円です。有料入場券をお求めの方には、著者・窪島さんのサイン付き『うつくしむくらし』がプレゼントされます。当日受付横の書籍・CDコーナーにて、入場券と引き換えにお受け取りください。本は840円です。2,000円−840円=・・・。
そんなわけで、広報、運営の準備も毎日1時間ほど、楽しんでおります。ではみなさん、「写真帖」の気まぐれな幕開けです。よろしくお願いいたします!
【きょうの写真】上)5日朝4時すこし前、家=仕事場の北の窓から見た景色です。北東にそびえる志賀高原の連山から朝日が昇ろうとしております。コメントは無用、ですね。
下)23日(日)のちらしです。終演は5時半ころ。そのあとサイン会です。ゆったり気分で、お出かけくださいね。
 2006年7月10日(月)  野菜大漁です
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【きょうの写真】昨日夕方、母が育てた野菜が収穫になりました。母屋の東に隣接する屋敷畑で取れました。”畑のお刺身”とわが家では呼んでいます。
メロン、モロッコインゲン、ピーマン、シシトウ(辛くない)、玉ねぎ、レッドオニオン、ジャガイモ、ねぎ、瓜、キウリ。10種類です。
夕食は焼肉をしながら、新鮮野菜をいただきました。
 2006年7月15日(土)  科学。生活文化の一部としての裾野に
夕方、北斎館にて遠藤守信先生の講演会「江戸の技術、現在の科学」が開かれ、参加してきました。遠藤先生はナノテクノロジーの世界的権威で信州大学教授、文屋文庫第四巻『野原の奥、科学の先。』のご著者です。2週間ほど前に須坂市でお会いして以来の再会でした。
「教育のEDUCTIONはEDUCARATE=引き出すがもとの意味。詰め込むのではなく、人が本来もっている良さを引き出すことが本当の教育です」
「日本人は小学生のころ、理科や算数を好きな子が多いのに、高校生になると5割以上の子が苦手であったり好きでなくなる。科学技術立国のためには、子どもたちの科学への関心をもっと高めなければ。野球は世界一、サッカーは予選落ち。この違いは、富士山のすそ野のように広い、全国に根を張った、子どものころからの育成土壌があるかどうか。科学も同じです。科学がスポーツと同じように、生活文化の一つになることが、日本の科学、産業を救います」
「境界、際をどうとらえるかで、ものごとは正反対にも展開します。境界は生まれるところ。学問の領域の接点で、新しい学問は生まれています。境界を縦割り、縄張りの接点ととらえると、対立しか起きません。生む境界、隔てる壁」
「日本人の優れた能力は、ものまね、キャッチアップする力。1543年に種子島からドイツ製の鉄砲が一丁伝来。その22年後、長篠の戦のころには30万丁、世界一の鉄砲王国になっていました。300年の鎖国を経て、和魂洋才、殖産興業の結果、日露戦争に勝利するまでに要した時間も30年ほどでした。いま、日本は、キャッチアップする目標を見失っています。キャッチアップでなくクリエート、創造する力をつける段階です」
(以上、文責、木下)
遠藤先生と北斎館駐車場まで話し、車を見送りました。あすから海外出張。お気をつけて。
 2006年7月16日(日)  おやっかぜ(親風)をご存知ですか?
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夏ですね。昨日は早朝の2時間半、田んぼで畦草刈りをしました。ひと汗かいてからシャワー、朝食、朝茶。それから一気に執筆5時間。
11時、おやっかぜが仕事部屋を通り抜けました。北の廊下から庭に面した南の窓へ。おやっかぜは、親風と書きます。
畑で仕事をしていて、だいぶ気温が上がり、仕事に集中しているころ、ちょうど11時ころなると親風が吹いてくれます。頬、頭、全身をすーっとなでていきます。汗が引いていくのを感じます。
この言葉は、あたくしが小学生のころ、母親に初めて教えてもらい、それからときおり、野良仕事や家の中での仕事の時にも体感して、ありがたい思いをしています。
「がんばってるね。お昼休みまであと1時間、もう少しだよ」。そう語りかけるように、吹いていきます。何回? たぶんほんの数回の、しかも微風です。車に乗っていては感じないでしょうね、きっと。
辞書で「親風」を引くと、親が子に対して威張ることとあります。親の恩を押しつけるときにも使うのだとか。滋味深い「おやっかぜ」とは正反対ともいえるのが、本来の親風の意味なのですね。
小布施の方言? わが家特有? まさか。みなさん、ご存知でしたら、教えてください。
少し検索していたら、こんなことを語っている記録がありました。四国のシンポジウムでの発言です。「これは親がうちわで子どもに風を送ってやる時の微風のことだが、生まれた時から冷暖房完備の部屋で育ってきた世代には分からないだろう。私たちは便利さと引き換えに人と人を結ぶ習慣や会話を失ってしまったようだ」。
なるほど、親がうちわで子に微風を送ってあげることを親風。近いですね意味合いが。でも、自然がくれる恩恵という意味では、やはり野良のおやっかぜにまさるものはないでしょう。おやっかぜ。いいでしょ?!
【きょうの写真】15日朝5時のわが家のたんぼです。30センチくらいに伸びました。背丈も色も順調です。

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