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百年本の文屋代表、小布施人、農士、「美日常」提唱者として、
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vol.128 絶対に潰れない永続企業を目指す印刷会社 その2

2016年04月03日

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(きょうのテーマ)
絶対に潰れない永続企業を目指す印刷会社 その2

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★深める=得意分野に特化する★
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=深めると 広がる=


共同印刷株式会社の社長 鈴木充男さんに、
「鈴木社長、得意分野に特化しなさい!」
というアドバイスしたのは、

渡辺経営コンサルタント事務所代表
『根っこづくりの経営』(文屋)のご著者
渡辺雅文さんでした。


渡辺さんは語ります。

「戦略の基本は「選択と集中」です。

総花(そうばな)式ではなくて、

自社の得意分野や
他社との差別化となっている
強みの分野に

経営資源(人、物、金、時間等)を
集中させることが大切です。

特に、中小零細企業にとっては
一点集中がポイントで、
弱者の戦略でもあります。」


わたし(木下)も、
このご助言を、自分と自社にあてはめて、
工夫を始めております。


鈴木さんは、回想します。


************


当時の私たちはあまりに総花的に
仕事を引き受けており、

その分、コストも、人件費もかかる上に、
特徴のない会社になってしまっていたのです。

そこで一大決心をし、
伝票印刷に特化することにしました。


伝票印刷は一般に
喜んで引き受ける会社が少ない分野。

出来上がるまでの工程がいくつもあり、
それぞれに専用の機械が必要で、
そのスペースも必要になります。

しかも手作業の部分も多く、
面倒で割が悪い仕事なので
誰もやりたがらない分野でした。


一方、わが社はもともと、
伝票印刷に定評がありました。

そのための機材も十分に整っていましたし、
「速さ」では
どこにも負けない自信もありました。

印刷会社というのは、
元来、お客様から自社の得意としていない、
もしくは専用の機械を持っていない印刷の仕事は、

その印刷を得意とする会社に外注に出す
という文化があります。

そこで我々も、黒子に徹して、
「印刷会社の印刷センター」
として売り出していこうと考えたのです。

************


鈴木さんの共同印刷さんは、
なぜ伝票印刷に定評があり、

なぜ、「速さ」ではどこにも負けない
自信を養っていたのでしょうか?


わたしは、
鈴木さんご自身が、
無意識のうちに、

この分野に優れている
「天与の才能の芽」を伸ばし、
磨いていらしたからだと思います。、


鈴木さんは、
お客様を県内外、
とくに首都圏を中心にした全国の同業者に、
ターゲットを絞りました。

とはいえ、
東京に出張所をつくるほどの
資金も人材もありません。


そこで、自社の力量の範囲でできる道を考えて、
選んだのが、
ダイレクトメール(DM)を発送することでした。

手に入れた印刷会社の住所録をもとに、

「弊社は伝票類の印刷が得意です!
御社の第二の印刷工場としてご利用ください」

というキャッチフレーズで
DMを発送し始めました。


2004年(平成16年)から、
DMの発送を本格化させ、

毎月コンスタントに2000通ずつのDMを
出すようになり、

5年間で売上を約2倍にまで
増やすことができました。

毎月2000通のDM発送は、
12年後の今もつづけています。


*******************
★共同印刷さん、
  早く仕事を再開してください。★
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鈴木さんは、3.11から半年間ほどの日々を、
『根っこづくりの経営』で
回想しています。


本社があった故郷の大熊町は、
強い放射能の影響で戻ることができない。

「廃業して、社員全員を解雇する」という
選択肢を選んで、

ハローワークで、
社員全員分の
失業保険の手続きを済ませました。


************


そんな折、

帳票・伝票の仕事を発注していた
県外のあるお客様から
一本の電話が入りました。


「共同印刷さんが被災してしまったので、
他の印刷業者に仕事を頼んだんだけど、
思うように出来上がってこなくて困っています。

やっぱり共同印刷さんじゃないと
うちはお願いできない。

早く仕事を再開してください!

できることは何でもしますから
言ってください!」と。

本当にうれしかったですね。


同じように、
各地に避難していた社員からも
「再開してほしい」という声が挙り、

中には

「会社を再開するまで給料はいりませんから、
近くにいる人たちだけで
なんとか仕事を始めましょう!」

と言ってくれる社員もいました。


こうした声に背中を押され、
希望が湧いてきました。

みんなが比較的集まりやすい郡山市でなら、
なんとかできるかもしれないと、
事業再開を決めたのです。


*****引用、以上*******


著者の渡辺さんは、
鈴木さんのこの回想に、
次のようなコメントを寄せています。

************

商売は、浮気をしないお客様(信者客)
がどれだけいるかが重要です。

お客様の七十パーセント以上が
信者客によって支えられている会社は、
そう簡単には倒産しないと思います。

信者客は、新たなお客様を紹介してくださる
無報酬の営業マン・ウーマンでもあるからです。

************


鈴木さんは、
「幸せ社員づくり」「良樹細根」を
モットーに、

社員教育や福祉厚生に、
時間と資金とエネルギーを投じる
経営をつづけています。


つづく


************************

★きょうの気づき★

◆選択と集中

得意分野に特化

深めると 広がる

◆戦略の基本は「選択と集中」。

総花式ではなく、

自社の得意分野や
他社との差別化となっている
強みの分野に

経営資源(人、物、金、時間等)を
集中させること。

特に、中小零細企業にとっては
一点集中がポイントで、
弱者の戦略。

◆「人が行き詰まるのは、
いつも同じことを同じやり方で
しているから。

行き詰まらないためには、
深めること。

深めると
自然に広がるようになる。


**********************

★『根っこづくりの経営』

http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=26

★共同印刷株式会社

http://www.0240.jp/kyodo/gaiyo.html

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