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文屋だより

メールマガジン「文屋だより」は、
百年本の文屋代表、小布施人、農士、「美日常」提唱者として、
ものごとの原点(本来あるべき姿)を考えつづける筆者が、日々、交流の場を綾なしながら、
みなさまの人生とビジネスのお役に立つことを目的に、お届けしております。

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vol.014 『キミはボク 〜児童養護施設から未来へ』 誕生秘話 その1

2015年11月29日

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     文屋の最新刊 福島茂著
『キミはボク 〜児童養護施設から未来へ』
         誕生秘話 その1
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★文屋の今年の出版点数は3冊。理想は3年に1冊です。★
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数年前、大手出版社に勤める方にお話を伺って驚きました。

その会社には、編集者に年刊出版点数のノルマがあること。
その方のノルマは、一人で年間15冊であること。

そして、毎週月曜日に本ごとの週間実売数と編集者別の
売上高、コストと利益率を一枚にまとめた表が、
配られること。

本になりそうな人を求めて、新聞や雑誌やテレビを観て、
パーティーに参加して、著者候補探しに余念が無いこと。

それを聞いたわたしは2つのことを思ったものです。

1.そこまでして、みんなでがんばるから、
   実績が上がるのですね。すごい!

2.わたしにはとてもできません。
   本づくりに「ノルマ」とは理解できません。
   毎月1冊以上も本をつくるなんて、できません。

その方は間もなく、
「会社を辞めました。独立しました」
とのメールをくださいました。

今年の文屋の出版点数は、3点です。
それでも多いと思います。

1冊をじっくりと編み上げて、
メルマガやマスコミを通じて広報活動をして、
末永く読み継がれるロングセラーに育てていく。

それには、1冊に注ぐ、じゅうぶんな心と手間暇が、
必要です。来年の出版予定は2点です。

ほかにも企画はありますが、
再来年に順送りします。

経営として成り立つのなら、
3年に1点でもいいと思っております。

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★文屋のお庭にひょっこり現れた20代の青年★
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もう3年も前のこと。

帰宅すると窓辺の棚に、
分厚い封筒が置かれていました。

妻に聞くと、昼間にフクシマシゲルさんという
20代の男性が庭に立っていて、

玄関を開けると、
「僕の原稿を本にしてください」と頼んで、
帰られたとのこと。

アポ無しで、
いきなり原稿を持ってきて、置いて帰るとは、

ずいぶん強引な青年だなと思いながら、
原稿を眺めました。

原稿には、
わたしがまったく知らない世界が描かれていました。

幼いころのお母さんとの死別、
お父さんと二人暮らしの日々、
児童養護施設への入所、

お父さんが迎えに来なくなった日、
施設からの脱走、
非行、警察沙汰、派遣社員・・・

そして今、三菱自動車工業の正社員として、
愛知県岡崎市の主力工場で働く立派な姿。

この年、すでに4点も出版を決めていましたが、
仲間の編集者 中島敏子さんと、
ご主人でデザイナーの奥田亮さんに相談して、

まずは一度、
福島さんと会ってお話を伺うことになりました。

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 ★あの頃のボクへ。いままでありがとう。★
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あの日からほぼ1000日。

おととい11月27日、福島さんのご著書
『キミはボク 〜児童養護施設から未来へ』が
誕生いたしました。

「自分のような境遇の子どもが一人でも減るように。」

「自分のような境遇の子どもたちに、
そして親たちに、想いを伝えたい。」

本が売れると印税が入ります。
ふつう企業は正社員に、
「副業」を禁止しています。

しかし、本書の趣旨を理解した会社
(三菱自動車工業)のトップは、

在勤中の出版を認めるという、
異例の判断をしてくださいました。

福島さんの想いを込めた本書のパンフレットには、
こう書かれています。

「あの頃のボクへ。いままでありがとう。
君がいてくれたから、今の僕がある。

どんなにつらい過去も、
消し去りたいとは思わない。

全部引き受けて生きていくよ。
君は、僕なんだから。」

つづく

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          ★きょうの気づき★

1 文屋は、じゅうぶんな心と手間暇を、
  1冊の本づくりに捧げます。
  そして、百年本のロングセラーを目指します。

2 大きな組織でも、
  個人の強い願いと必死の行動は、
  「例外」を認めることがある。

3 人生に無駄なことはない。
  すべてを引き受けて、
  公(みんなのあした)のために生かしていけばいい。

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『キミはボク 〜児童養護施設から未来へ』

文屋サイトから:http://www.e-denen.net/

全国の書店さんでもお取り寄せいただけます。
Amazon:http://goo.gl/KmyQEf

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