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vol.242 「小さな町こそ、すてき。」小説家・城山三郎さんのメッセージ その2

2016年07月30日

みなさん、こんにちは。お元気ですか?

文屋のお庭では、
松の木の幹に止まったアブラゼミが、
ないています。

みなさん、毎日、文屋だよりを、
お受け取りくださいまして、
ありがとうございます。


◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎


信州小布施 美日常の文屋だより vol.242

和合と感謝

百年本を世界へ未来へ。


◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎


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http://www.e-denen.net/index.php/about_rinen

ダ・ヴィンチニュース【超本人】
http://ddnavi.com/news/268966/a/


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(きょうのテーマ)

「小さな町こそ、すてき。」

小説家・城山三郎さんのメッセージ その2


(斉藤一人さん きょうの天国言葉)

「愛してます」
http://goo.gl/OTQSIj


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★作家・城山三郎さんからのメッセージ★
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いまから16年前、2000年(平成12年)ころから、
市町村合併問題が、
全国で問われるようになりました。

文屋のある信州小布施町では、
数年におよぶ議論の結果として、

2004年(平成16年)2月、
合併をしない「自立宣言」をしました。


宣言では、
自立に向けてあるべき姿として、

「町民一人ひとりがそれぞれの役割を担いながら、
先人が築きあげてきた
小布施町の歴史・文化・自然などを

より一層豊かにし、
次代に伝えていくことである」とまとめています。


これは、「覚悟の文章」だと思います。


いま、小布施町の人たちの大半は、
「合併しなくて良かった」と、
12年前の「選択」を歓迎しています。


「合併しない自立宣言」を決断した
当時の町長・唐沢彦三さんに、
それに至る想いを聞いたとき、

唐沢さんは、町長室の机に置いてあった
A4判一枚のコピーを、
わたしにくださいました。


2000年(平成12年)11月5日(日)の
「神奈川新聞」一面のコラム
「風ひかる」に掲載された、

著名な小説家の城山三郎さんの寄稿文
でした。

城山さんは、
1927年(昭和2年)8月18日に生まれ、

「経済小説」の世界を開拓され、
伝記小説、歴史小説も多く著されました。

2007年(平成19年)3月22日)に、
80歳で亡くなられました。


わたしが城山さんの小説に初めて出会ったのは、
『粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯』
(文藝春秋)です。

「78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった
「ヤング・ソルジャー」。

明治人の一徹さと
30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から

「卑ではない」ほんものの人間の堂々たる人生を
著者は克明な取材と温かな視線で描いた。」と

Amazonには解説されています。
https://goo.gl/hs66ir


記事のコピーは、
唐沢さんが、神奈川県に暮らす知人から
譲り受けたものです。

唐沢さんは、

「この城山さんの記事は、
自立(自律)への道を選ぶ決断を下したときの
精神的な背景になった」と、

回想されていました。


なお、
「小さな町」小布施の現状を、
記しておきます。

人口総数 11,326人(男:5,461人 女:5,865人)
総世帯数 3,705世帯
面積 約19平方メートル(長野県の市町村で一番狭い)
※平成26年10月1日現在

記事の全文を、ご紹介します。


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★作家・城山三郎さんから
  小布施人に贈られたメッセージ★
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「小さな町こそ、すてき」 城山三郎


最近は旅に出ると、行く先々で不景気の話が出、
どうしたら町がよみがえるのかなどと、

まるで挨拶(あいさつ)代わりのように
問われたりする。

ところが、この秋の三連休の中日、
わたしは信州の小さな町である小布施に立ち寄り、

まるで銀座、いや新宿や渋谷も顔負けといった
人出におどろかされた。

町に入る道路には、延々と車が連なり、
栗の木片をはめこんだ広い歩道は、

その木片が見えぬほど、
人、人、人で溢(あふ)れていた。

名物の栗菓子の老舗(しにせ)やレストランなどへも、
客また客・・・。

別にオーバーに言っているのではない。

人口わずか一万人というその小さな町に、
年間百万人の観光客が訪れるというのである。

もともと、その土地は酸性土壌のため、
植物の育ちがわるく、農耕には不向き。

わずかに栗の木だけがその土壌にも強いとあって、
やむなく栗を植え、栗を材料とする和菓子づくりを工夫し、
それでようやく生き残ってきたという感じ。

ただし、この土地の出身で、
江戸や京にまで商圏をひろげた
高井鴻山という豪商が居た。

それも、ただの金儲(もう)けするだけの男ではなく、
絵や書を理解し、みずからも筆をとるといった
文化人でもあり、

晩年の葛飾北斎のため、
画室まで用意して長逗留(とうりゅう)させる一方、

佐久間象山など憂国(ゆうこく)の志士たちに
頼りにされると、危険を承知で、
その志士たちに集いの場を提供した。

それも追っ手に踏み込まれるときに備え、
二重三重に逃げ道を用意しておくという
心のくばりよう。

いわば反体制の要注意人物をかくまうわけであり、
自分の命も危なくなるというのに、
意に介さなかった。

小さな町のことであり、

鴻山のそうした視野の広さ、風通しのよさ、
懐の深さといったものが、
町の人々に浸(し)み渡り、

ついには町の気風にもなっていったようで、
現代の人々もその気風を受けついで、

鴻山の家を中心に、
古い街道筋を再現する形で、
街づくりを進めた。

その結果、けばけばしい看板もなく、
スピーカーの騒音もなく、
町全体がそっくり一昔前に戻ったような、

懐かしく落ち着きのあるたたずまいを見せている。

一方、町の表向きの顔がそうであれば、
暮らしというか住まいについても、
同じような美意識が働くと見えて、

家々は庭づくりを競い合う形になるとともに、
その庭を観光客に開放するようになり、

それがまた、ガーデニング・ブームの時代を迎えて、
大受けすることにもなった。

つまり、小さな町の人々が、
心を合わせて長年にわたって工夫し、
努力し、積みあげてきたものが、

いま一斉に花開いた形になったのである。

話はちがうが、戦前、世界的な大企業であった
三井物産は、敗戦で百五十社に分割され、

その百五十分の一の
小さな会社を預かることになった
水上達三さんが、

そのとき、心に決めたのは、
「発展より充実を」ということであった。

少しでも大きくなりたいと焦るのではなく、
まず充実を心がける。

「充実すれば、ひとりでに大きくなる」という
考え方で、

その小さな会社を充実させ、
そこを核にして、再び巨大な会社へと戻し、
その社長となったのである。

町についても同様で、

「スモール・イズ・ビュウティフル」であり、

「カンファタブル(ほっとさせる)」ことが大切。

大きくなることばかり考えて、
後生に悔いと負担を残すことのないよう、
願いたいものである。

(引用、以上)


この原稿が掲載された
2000年(平成12年)は、

市町村合併問題が、
全国で問われるようになった時代でした。

城山さんはこの原稿で、
「市町村合併」について触れていません。

しかし、文末にある

「大きくなることばかり考えて、
後生に悔いと負担を残すことのないよう、
願いたいものである」は、

全国で合併(大きくなること)に
浮き足立っている市町村への、
城山さんなりの警句であったと察せられます。


この記事のコピーを読んだわたしは、
城山さんに、手紙を書きました。

城山さんからは、
ご丁重なお返事をいただきました。

城山さんの最晩年のことでした。


つづく


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★きょうの気づき★

◆国主導の「平成の大合併」の嵐が吹きすさぶ中、
「合併しないで自立宣言」をした小布施人。

「町民一人ひとりがそれぞれの役割を担いながら、
先人が築きあげてきた
小布施町の歴史・文化・自然などを

より一層豊かにし、
次代に伝えていくことである」。

いま、小布施町の人たちの大半は、
「合併しなくて良かった」と、
12年前の「選択」を歓迎している。

行政のトップ(町長)が、
英断の支えにした、城山三郎さんのメッセージ。

文章を書くことを仕事とする者の
責任の重さを感じる。


◆町も会社も、
「発展より充実を」。

少しでも大きくなりたいと焦るのではなく、
まず充実を心がける。

「充実すれば、ひとりでに大きくなる」

「スモール・イズ・ビュウティフル」

「カンファタブル(ほっとさせる)」ことが大切。


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