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メールマガジン「文屋だより」は、
百年本の文屋代表、小布施人、農士、「美日常」提唱者として、
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vol.047 かんてんぱぱ伊那食品工業の会長塚越寛さんは「野心家」だった!

2016年01月04日

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(きょうのテーマ)

かんてんぱぱ伊那食品工業の会長
塚越寛さんは「野心家」だった!

     塚越 寛 著
『新訂 いい会社をつくりましょう』
    大久保 寛司 監修
『映像本 いい会社をつくりましょう』

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      ★「志」と「野心」★
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「志」

辞書を引くと
「ある方向を目ざす気持ち。

心に思い決めた目的や目標」と
説明されています。(goo辞書)


「志」と似て非なる言葉として、
「野心」が対置されます。

そして、

「志」と称して、
「野心」を語るなかれ、
と戒めのメッセージが語られます。

この二つの意味を調べていて、
わたしにいちばん参考になるのは、

多摩大学大学院 教授で、
シンクタンク・ソフィアバンク 代表
田坂広志さんの文章です。


***田坂さんの文章***

「理想」や「使命感」に支えられた
「大志」や「大望」

「功名心」や「権力欲」に支えられた
「野心」や「野望」

**************


SBIホールディングスCEOの
北尾吉孝さんの説明も明快です。

***北夫さんの説明***

志は世のため、
人のためという思いであり、

野心は私利私欲です。

野心でなした事柄は
一代ではかなく消えてしまいますが、

志は必ずそれを受け継いでくれる
同志が現れます。

**************


「野心」は、私的であり、
「自分がこの世で
成り上がりたい」気持ち。

「志」は、公的であり、
「自分がこの世と後の世のために、
力を尽くしたい」気持ち。

と整理することもできると思います。


◆かんてんぱぱ・伊那食品工業会長の
塚越寛さんの最初のご著書
『新訂 いい会社をつくりましょう』

そして、

◆鍵山秀三郎さんと塚越さんの共著
『幸福への原点回帰』

この2冊を出版させていただいた
編集者として、

「志」と「野心」の違いは、

「わかっているつもり」でした。

ですが、
この「つ・も・り」ほど、
こわいものはありませんね。


ある時、わたしは、
驚くべき事実を
知ることになります。


なんと、あの塚越寛さんが、
「自分には野心がありました」と
告白なさったのです。


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★塚越さんが果たしつつある「野心」とは?★
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『道経塾』の創刊100号特集
(モラロジー研究所)

「100年先へ 永続の道を切り拓け」に、
ノンフィクション作家の
野地秩嘉(のじ・つねよし)さんが、

連載「あなたに会いたい」で、
塚越さんの言葉を紹介しています。

http://book.moralogy.jp/?page_id=1217


「現場で働く社員の幸せを追求する。
社員を大事にする。

会社はどれだけ社員を大事にしても
経営は成り立つんです。

甘やかすのではない。

大事にするんです。

会社が本気で社員の幸せを追求すれば
必ず利益は生まれる。

私はそのことを証明したい」
(引用、改行、木下)


『いい会社をつくりましょう』の出版から
8年を経た2012年(平成24年)夏、

文屋は、同書の「動画版」として、
『映像本 いい会社をつくりましょう』を
出版しました。

大久保寛司さんの監修と司会のもと、

塚越さんがインタビューに答える様子が、
2枚のDVDに納められ、

その内容を活字にした本と
セットになっています。

この収録の中で、大久保さんが、
つぎのエピソードを披露されました。


「初めて明かされた、たった一つの野心」


「先ほど、伊那フォーラムのときに、
塚越会長が社員の自慢話を
なさったことをお話ししました。

その講演の最後に、
一番印象的な場面がありました。

今もまだ鮮明に覚えています。

1,000人の会場で、
みんながしーんと静まり返りました。

それは何かと言うと、
会長が「私にも野心があった」と
おっしゃったんです。

「塚越会長に野心があったのか」と
驚きました。

会長はこうおっしゃいました。

「社内でも社外でも、
いまだかつて一度も話したことがないことを、
今からお話しします。

私には野心がありました。

それは、

『社員をどれだけ大切にしても経営は成り立つ』
ということを、
この世で証明したかったということです」と。

「これが野心です」と言われました。

震えました。

「こんな経営者が世の中にいるのか」と。

(中略)

簡単に言うと、

社員がより働きやすくなるために、
社員が幸せになるためにということで、

ものすごい時間とお金を
かけていらっしゃるんです。

多分、周りの方からは、

「そんなことでは、経営が成り立たんぞ」
ということを、
言われつづけただろうと思います。

けれども、それを言われたからといって、
会長がそういう方向に
舵を切ったわけではありませんでした。

「それなら、

どんなに社員を大事にしても経営が
成り立つことを証明しよう」と
心に誓われたのです。



会長の一言を聞いて、

こんな野心が世の中にあったかと、
何分の一かの聴講者が泣いていました。



すごい人物だと思います。

その思いや人間性が、
伊那食品工業の経営の基盤にあるんですね。」

(引用、改行、木下。数字は算用数字に変更)



塚越さんは、
本来は「志」「大志」というべきところを、
あえて「野心」と
表現されたのだと思います。

あえて「野心」と使いたくなるほどに、

日本の経営界の風潮は、
「社員を大事にすると経営は成り立たない」
という風潮であり、

過去半世紀あまりの
経営者としての歩みは、

ある意味、

「闘い」であり、
「挑み」であったのだと
察せられます。


今年79歳になられる今も、
「現役」の塚越さん。

現在、成長、進行中!
という意味を込めて、

この節のタイトルを、

「塚越さんが果たした「野心」とは?」

と完了形ではなく、

「塚越さんが果たしつつある「野心」とは?」

と、
進行形で書かせていただきました。


ここで、わたしの「野心」の一つを、
ご披露いたします。

ここだけの話です。内緒ですよ。

「塚越寛さんのご著書を、
もう一冊、
編ませていただきたい。」

正夢になるのかどうか?

それは、
この「野心」が、
「大志」であるかどうかに、
かかっているのでしょう。


あまりにも高く、遠い、
理想に向かって、一歩ずつ。


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     ★きょうの気づき★


◆ 「野心」は、私的であり、
「自分がこの世で成り上がりたい」気持ち。

「志」は、公的であり、
「自分がこの世と後の世のために、
力を尽くしたい」気持ち。

その「欲」は「夢」は「目標」は、
野心か、志か?

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◆『映像本 いい会社をつくりましょう』
文屋サイト:http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=11
Amazon:http://goo.gl/CSoLIY

◆『幸福への原点回帰』

文屋サイト:
http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=18

Amazon:http://goo.gl/FhHmLY


◆『新訂 いい会社をつくりましょう』

文屋サイト:
http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=10

Amazon:http://goo.gl/aMgUIu

いつもの書店さんでもご予約いただけます。

いつもの図書館に「購入リクエスト」も。
(無料で読めて、みんなも読めます)

◆『根っこづくりの経営』DVD: http://www.e-denen.net/index.php/dvd?_id=28
(文屋からの直売のみです)

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