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メールマガジン「文屋だより」は、
百年本の文屋代表、小布施人、農士、「美日常」提唱者として、
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vol.065 「社員を幸せにする会社づくり研究会」アシックス商事社長 梅垣和英さん。

2016年01月22日

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(きょうのテーマ)

「社員を幸せにする会社づくり研究会」

アシックス商事社長 梅垣和英さん。

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★「会社の目的は社員を幸せにすること」
           を原点にした経営★
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かんてんぱぱ・伊那食品工業株式会社の
会長で、
『新訂 いい会社をつくりましょう』
ご著者の塚越寛さん。

http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=10


塚越さんが本書に込められた
メッセージをご紹介したところ、

世界的なスポーツシューズブランド
アシックス(ASICS)グループの

アシックス商事株式会社
代表取締役社長 梅垣和英さんから、
お便りをいただきました。

http://www.asics-trading.co.jp/company/greetingss.html


梅垣さんのご快諾をいただいて、
以下にご紹介いたします。


************


私は坂本光司先生の
『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)に
遭遇したことがきっかけで、

塚越会長の御著書も
読ませていただくようになりました。


そのことから、私も現在
「会社の目的は社員を幸せにすること」を
原点に経営を進めています。

これは私の会社の創業以来の歩みや、
創業者で私の師とする経営者の考え方にも
大きく影響されていると思います。


当社「アシックス商事」は、
創業者の田嶋弘吉が「弘吉商事」として
昭和28年に神戸で創業したものです。

(靴の資材商社としてスタート。
その後、靴の商社からメーカーへと変身し、

現在はアシックスグループの
カジュアルシューズメーカーとして運営)


創業者の田嶋はその経営理念・哲学に、

「公平を信条として、
努力する者が報われる
働きがい・生きがいのある職場とする」

「参画する全てのものと発展する」

という文言をいれており、
「社員の幸せ」を
常に考えてきた経営者です。


小なりといえども、中身の充実した、
堅実さと独自の強みを併せ持つ
企業を志向してきました。


その結果、
「創業以来一度も赤字決算がない」という
成果を生み出しています。


私は田嶋の経営は、
塚越会長の経営スタイルと
共通する点が多いと思っています。


私は隔週、
社員に「マネジメントレター」を
配信しているのですが、

最新のレター(2016年の施策発表会で
説明した抜粋)を
添付させていただきます。


レターにもありますが、私は
「社員を幸せにする会社づくり研究会」を
立ち上げ、

若手社員を中心に30名を超える社員が
3つのグループに分かれて、
議論をしてくれています。


自分が変わる
周りが変わる
会社が変わる

若い社員の成長が、
風土改革につながればと思っています。



私は副社長時代にも
「経営者メッセージ」という名称で
130回ほど配信していました。

全社員とも毎年ヒアリングを続け、
給与の引き上げ・福利厚生の充実・
働きやすい職場づくりに努めてきましたが、

「モノの充実」に重点があって、
「社員の幸せ」を原点にする経営までには、
私の思慮が追い付いていませんでした。


それが、
『日本でいちばん大切にしたい会社』
『いい会社をつくりましょう』
『年輪経営』等の書物を読むことで
変わってきたように思います。

まだまだ未熟で、
今後も悩みつつ、
少しでも良くしていければと思っています。

アシックス商事株式会社
代表取締役社長 梅垣 和英


***引用以上。改行、木下***


梅垣さん、経営者としての、
「模索」を超えて、

「脱皮と挑戦」の部分まで、
率直に表明していただき、
心よりうれしく存じます。

「社員の幸せ」を原点に据えられたことの
きっかけが、

塚越さんの『いい会社をつくりましょう』を
はじめとする経営書で会ったと伺い、
出版人としての責任とともに、
やり甲斐を深く感じております。


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★「人件費」はコスト(経費)ではない★
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あわせて、
創業者でいらっしゃる
田嶋弘吉樣の経営理念・哲学が、

いまも梅垣さんの会社に、
脈々と生きていることを感じます。

梅垣さんが入社されたころから、
田島さんに直接に受けられた
ご指導、ご薫陶を、

梅垣さんの「心の素地」と
されています。


その「心の素地」が、
塚越さんの書物と出会い、

想像を超えた「化学反応」を
起こしていることも、
容易に想像できます。


200数十人のすべての従業員に、
毎年一対一の面談を
つづけていらっしゃること。

若手を中心に
「社員が幸せになる会社作り研究会」
を立ち上げて、

議論・活動をされていること。


こうした地道なことの継続により、

働き甲斐に満ちた
アシックス商事樣の社風が、
日に日に向上しているのだと思います。


お送りいただいた
「マネジメントレター」も、
公表をお許しいただきました。


冒頭部分のみ、
ご紹介いたします。

************

全社共通方針
<企業の目的は社員を幸せにすること>

この理念とともに
当社の経営哲学を
これまでどおり実践すれば、
「健全な利益」を獲得できる。

「健全な利益」とは、
人件費をコストと考えてカットしたり、
必要な設備に投資しなかったり、

IT・販促研究等必要な経費を
けちったりせずにあげた利益をいいます。

(これらの経費をけずると
目先の利益はあがるが長続きしない)

************


「人件費をコストと考えて
カットしない」

この一文は、
『いい会社をつくりましょう』にも、
見つけることができます。

************

人件費は「費用」か

人件費や福利厚生費は、
経理上では「費用」として扱われます。

「コスト削減」の名目のもと、
利益を計上するために
費用としての人件費を削り、

人件費を削っておきながら
売上の向上を社員に求める経営が、
当然のことのように行われています。

しかし、人件費ははたして、
ほかの諸科目と同じような
「費用」なのでしょうか。


疑問です。


人件費は、
幸せを求めて働く社員たちの
労働への対価であり、

この支払いは企業活動の目的そのものです。


当社では、「ファミリー」としての意識から、
人件費の総額が多いことはいいことであると
思っております。

削減の対象とすべき「費用」ではない
という考え方です。

(中略)

人件費は少ないほどいい、
という考えには賛同できません。

企業は社会の公器です。

雇用機会をつくりだすことに
誇りを感じる経営者が増えてこそ、

世の中は良くなっていく
のではないでしょうか。


***引用以上。改行、木下***


梅垣さんは、

「結論は急がずに
社員にじっくり

「働く幸せとは何か?」を
考えてもらって、

会社も社員もいい方向に
変わっていけたらと思っております。

今後とも書籍をはじめ、

さまざまな情報を
教えていただければ幸いです。」と
お便りを結んでくださいました。


梅垣さんは、
3月19日(土)の高野登さんの
『おもてなし日和』出版を祝う文屋座に、
ご参加くださいます。


わたしは以前、塚越さんから、

アシックスの創業者
鬼塚喜八郎(おにつか きはちろう)樣
(1918〜2007)の経営理念に、

大きな影響を受けたことを、
教えていただきました。

鬼塚樣と塚越さんが、
お二人ともお若いころ、

「肺結核」を患われたという共通点に、
感慨深いものを感じております。

理念、哲学という
「心の素地」
「心の水脈」が、

経営者や従業員を通じて、
時空を超えて受け継がれています。


梅垣さんがお便りに書かれたように、

わたしも、
「いつまでも輝きを保てる人」で
ありたいと願っております。


つづく


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     ★きょうの気づき★

◆経営の原点を
「会社の目的は社員を幸せにすること」
に据えたい。

社長の仕事、義務は、
従業員を幸せにすること。

◆人件費」はコスト(経費)ではない。

人を雇用するというのは、
その人の一生のなかの
多くの時間や機会を
拘束すること。

会社の都合や目先の利益
だけのために採用したり、

首を切ったりしてはいけない。

新入社員を採用するとき、

「彼、彼女は、果たして、
この会社に入って、
幸せになれるだろうか」

を考える。


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