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メールマガジン「文屋だより」は、
百年本の文屋代表、小布施人、農士、「美日常」提唱者として、
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vol.088 自分の暮らすまちを「いいまちだなー」と思えるまちづくり その2

2016年02月16日

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(きょうのテーマ)

自分の暮らすまちを
 「いいまちだなー」と思えるまちづくり その2

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★あした、アンケート
「あなたはご自分の暮らすまちを好きですか」を
受け取ったなら?★
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前号では、
もう30年も前、27歳の夏祭りの前に、

信州小布施の地で、
20代と30代の二人の男が交わした、

「いいまちだなー」

の対話をご紹介しました。

あのころすでに
まちづくりの「先進地」「成功例」
として注目を集め、

小布施町には大勢の視察団が
訪れていました。

今から22年前、

55人の株主といっしょに
第三セクターのまちづくり会社
「株式会社ア・ラ・小布施」を設立し、

「取締役事業部長」というお役目をいただいて、
現場の責任者をさせていただいたわたしは、

立場上、
視察団のみなさんへの
ご説明をさせていただくことになりました。

毎週平均すると、少なくとも5回は、
ミニ講演をするお役目をいただきました。

お話の冒頭、
わたしが視察のみなさんに二つの問いかけを
するのを、常としていました。

一つは、

「あなたはあなたの暮らすまちが好きですか?」

もう一つは、

「あした「あなたはご自分の暮らすまちを
好きですか」と尋ねるアンケートが、
すべての住民に配られたら、

何割の人が「はい」と答えますか?

いきなり、わたしの問いかけを受けた人たちは、
その問いへの「答え」をする以前に、

この問いの意味や、
そう問いかけられた理由がわからずに、
キョトンとされるのが、常でした。

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★「このまちが好き」は、
すべての基本、基盤、根っこ★
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小布施町のまちづくりの
「成功と先進性」の背景や、
まちづくりの成功の秘訣を学びたいと、

ノートを広げ、ペンを持っている
視察のみんさんへの、
いきなりの「逆質問」は、

不躾(ぶしつけ)にして御無礼であったかも
しれません。

しかしわたしは、真剣でした。

なぜなら、
「このまちが好き」は、
すべての基本、基盤、根っこになる

成長と進化のために、
不可欠の前提だからです。

視察の方の中には、
「いやいや、いろんな課題があって、
みんな自分のまちが好きになれない。

だからこそ、
小布施に勉強に来ているんです」と、
おっしゃる方も、少なくありません。

どんなまちにも、欠点や課題や、
不安はあります。

小布施のまちも、
数えはじめれば、「問題だらけ」
かもしれません。

わたしが問いたいのは、
そうした欠点や課題や不安や問題を
承知のうえでも、なお、

夏祭りの夕方、
缶ビールをあけながら、
二人の男(当時20代と30代)が

思わず口にしたような、

「あー、いいまちだなー」の

交わし合いが、あるのかどうかです。

そうお答えすると、
多くの視察の方々は、「納得顔」になれました。

貴重な時間とお金を使って、
わざわざ小布施町にいらしてくださる方は、

「やっぱり自分のまちが好きだ」
何とかしたい。だから、勉強したい」と、
思っていらっしゃいました。

この「問い」は、

伊那食品工業株式会社の会長
塚越寛さんのご著書の書名にもなった
同社の理念

「いい会社をつくりましょう」

からの学びが背景にあります。

「美日常(びにちじょう)」という
小布施生まれの理念の「根っこ」
にもなっていきました。

こうして、文屋の理念である
「美日常の、いいまちをつくりましょう」が
生まれてきました。

「あなたはあなたの暮らすまちが好きですか?」

「あした「あなたはご自分の暮らすまちを
好きですか」と尋ねるアンケートが、
すべての住民に配られたら、

何割の人が「はい」と答えますか?

視察の人たちに、
そして自分に、
この二つを問いつづけていたわたしは、

ある日、
この問いの「まち」のところを 、
「会社」や「職場」に置き換えたら、

「そのまま会社経営のありよう」への
問いになることに気づきました。

と、気づくのは遅すぎました。

わたしが現場の責任者をお任せいただいていた
第三セクターのア・ラ・小布施は、

無力なわたしが、
もがけばもがくほどに、
退職者が相次ぎ、

しまいには、
仲間の株主のみなさまの落胆と不満と批判の中、
総好かん(ソウスカン)状態になり、

とうとう「退場勧告」を受けて、
わたし自身が、
同社を退職するはめになってしまいました。

このあたりの経緯は、
反省と懺悔(ざんげ)とともに、

いつの日かに、
書かせていただくことがあると思います。

「あなたはあなたの暮らす

まちが、

職場が、

家庭が、

好きですか?」

つづく

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★きょうの気づき★

◆日常のさりげない会話の中で、
「いいまちだなー」と、

思わず口から出てくるような「まち」に
暮らしたい。

そういうまちをつくっていきたい。

◆「いいまち」とは、
どんなまち?

それがわかることが、
「いいまち」づくりの出発点。

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