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メールマガジン「文屋だより」は、
百年本の文屋代表、小布施人、農士、「美日常」提唱者として、
ものごとの原点(本来あるべき姿)を考えつづける筆者が、日々、交流の場を綾なしながら、
みなさまの人生とビジネスのお役に立つことを目的に、お届けしております。

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vol.095 自分の暮らすまちを「いいまちだなー」と思えるまちづくり その9

2016年02月24日

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(きょうのテーマ)

自分の暮らすまちを
 「いいまちだなー」と思えるまちづくり その8

「必死」ですか?

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★「協働と交流」
 小布施の町長 市村良三さんのテーマ★
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いまから30年前、
夏祭りイベントが始まる前に、

26歳だったわたしに、
冷えた缶ビールを差し出して、飲みほし、

「いいまちだなー」と言った30代の先輩は、
いまの小布施町長 市村良三さんですと、
きのう、書かせていただきました。


わたしよりちょうど10歳先輩の方です。

東京の大学からソニーに就職され、
30歳のころに小布施に帰郷。

当時は、
小布施堂社長でいとこの市村次夫さんとともに、
同社のナンバー2として、

30代前半にしてすでに、
小布施のまちづくりを先導するお立場でした。


町長として、市村さんが掲げるテーマは、
「協働と交流」です。


小布施は、
峠に囲まれた信州の小さな田舎町。

国宝も、
世界遺産になるような大自然も文化財もない。

これといった「観光資源」もない。

そんな小布施町でも、
二つの手立てを工夫し、磨いてゆけば、
元気で持続していくことができる。


町民同士が力を合わせる「協働」。

町外の人たちから学びつづける「交流」。


「だれにも、
その人らしく輝く瞬間があります。

住民にはいろんな人がいて、
どこかで主役をやってもらいたい。

ここは自分が主役をやるよ、
ここはあなたが主役になってね、
というように協働していけば、

そしてみんなが主役になれます。
この舞台の主役は住民ですから」
と市村町長。


「協働と交流」は、
市村さんが町長になられてから、
明確に掲げられたテーマです。


しかし、
言葉にはされていませんでしたが、
「協働と交流」は、
30年前から抱きつづけた、

市村さんの理念であり、
信念であったと思います。


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★「必死」ですか?★
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市村さんの「協働と交流」の理念を支える、
もう一つの考え方、心のありようを、

わたしが30代の時、
市村さんが40代の時に、
ご本人から聞かされました。


「必死」


この言葉です。


「小布施は貧しい町だから、
何もない町だから、

必死になって農業や文化をもとに、
まちづくりに邁進(まいしん)してきました」


人口の100倍の来訪者を、
毎年迎えつづけるいまの小布施町を見て、

多くの人は、
「栗、北斎、花、町並み・・・
小布施にはたくさんの資源があります。

貧しいとか、何もないとかいいますが、
資源がいっぱいじゃないですか?」

と疑問を持たれます。


しかし、栗も花もきれいな町並みも、
すべては、

「住民の感性と営みの継続」があってこその
資源です。


北斎館というハード(建物・施設)さえも、
小布施に生まれ育ち、
10歳から大坂や京、江戸で、
陽明学や漢詩、絵画などを学んだ

30代の高井鴻山(たかいこうざん)先生と、
50歳年上、80代の葛飾北斎さんの
出会いから生まれたものです。


小布施の資源は、
つまるところ、
「人だけ」なのです。


「人」の「暮らしぶり」が、
唯一無二の「資源」です。


佳き暮らし、
佳き仕事、
佳きまちづくり

そのための、「わたし個人」としての
磨き上げ。

これを怠ったとたんに、
魅力はどんどんと失われていきます。

資源は人だけ。

安住はできない。

だから、「必死」なのです。


「美日常」の理念は、
こうした小布施町の精神風土を母体に、
生まれてきました。


しかし、よくよく考えれば、
優れた企業経営者は、
同じことを語っています。

「従業員こそ、わが社の最大の財産」

「企業は人なり」

だから、みなさん、
「従業員の幸福と、
幸福な従業員を通じた社会貢献」を
目指していらっしゃいます。

佳き経営者は、
みなさん、
「必死」です。


「美日常」の理念を、
これからも、広く末永く、
お伝えしてまいります。


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★きょうの気づき★

◆小布施町のテーマ「協働と交流」を
支えている、陰のテーマは
「必死」。

◆この舞台の主役は住民。

ツトメを果たしながら笑顔で美しく生きる
住民の暮らしぶりに惹(ひ)かれて、

来訪者がやってくる。

この結果観光の考え方が、
まちづくり成功の根源。

◆結果観光のまち小布施の成功と失敗。

これを「よそのまちでも使える」
応用可能なかたちにした理念が、
「美日常」。

◆日常のさりげない会話の中で、
「いいまちだなー」と、

思わず口から出てくるような「まち」に
暮らしたい。

そういうまちをつくっていきたい。

◆「いいまち」とは、
どんなまち?

それがわかることが、
「いいまち」づくりの出発点。


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