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美日常」とは、「たいくつな日常」と「たいへんな非日常」のどちらでもない、「美しい日常」の営みのことです。 このことばは、自分たちのまちに来訪者を迎えるときに、生活者と来訪者の双方が満足するようなまちづくりのしくみ、 まちのあり方について考えるなかで発想を得て、新しくつくりました。そして「いいまち」とは、そこに暮らす生活者と来訪者、 働く人、学ぶ人など、とりまくすべての人たちが、「いいまちだな」と思い、お茶飲み話のなかで「いいまちだね」 と語りあうような土地のことです。「いいまち」であるための鍵ことばが、「美日常(びにちじょう」です。

日常と非日常の中間にあってグレーな領域である「美日常」をおしひろげることが、生活者と来訪者などの満足が調和した、 独自性の高い生活文化・経済文化の創造には欠かせないと考えます。「いま、ここ」の日常を礼賛しながら、明るく楽しく生きる 。「いいまち」をめざして幸福に生きる生活者の日常は「美日常」であり、来訪者などにとっても日常生活から一歩踏みだした ところにある「美日常」となる。「美日常」においてはじめて、双方の満足は調和し、好循環が末永くつづく土壌が育まれるの だと思います。

「いいまちをつくりましょう」。これは崇高な願いです。やすやすと実現できるものではありません。 「いいまち」になるための課題について学び、話を聞き、語りあい、試みにおこなってみる。そうした過程のなかから、 新しい「美日常」へのとりくみが生まれてきます。それはきっと、人々が暮らす、 すべての「まち」に共通するものではないでしょうか。

信州おぶせから、“美日常のまちづくりシリーズ”として、「文屋文庫」を創刊いたしました。この文庫が素材になって、 日本・地球規模の交歓が生まれることを願います。大きめの文字とやさしい言葉づかいを心がけ、 読みとおしやすい分量にいたします。発刊は不定期ですが、年間数冊を出す予定です。食、観光、教育、日本文化、 農業、科学技術、医療福祉、平和など、多彩な課題の専門家にご登場いただきます。

「美日常の、いいまちをつくりましょう」。この初志を忘れずにつづけます。ご愛読をいただき、ご感想やご提言、 また日々の暮らしへの思いなどをお寄せいただければ幸いです。
 
 
初版第一刷発行:2002年10月28日
版型:縦187ミリ×横117ミリ 94ページ 定価:500円
2002年6月29日に小布施町が主催して開かれた木村先生の講演「小さな町の持つ魅力〜歴史・文化・交流からの発想」の講演録を中心に、唐沢彦三町長の談話や「小布施を耕す人として」と題した木村先生を囲んでの座談会を収録。農業、農業のある暮らし、小さな町であることの価値と可能性、そして合併論まで、分かりやすく語られています。小布施町の面積は19.07Ku、長野県下の市町村で二位の狭さ。2003年秋、現在一位の町が合併されるため、信州で面積が「一番小さな町おぶせ」が晴れて誕生します。本書はその記念出版の第一弾です。
初版第一刷発行:2003年4月28日
増補改訂版発行:2008年1月28日
版型:縦187ミリ×横117ミリ 128ページ 定価:630円
エッセイスト、画家、農家、ワイン醸造家、農園ヴィラデスト主人が実践する、 食と農を軸にした暮らし、そしてまちづくりへの提言。 2002年2月に玉村豊男さんが小布施で講演した「これからの時代に通用するブランド とはなにか」の記録を中心に、 木下豊による玉村さんへのインタビュー「上質で小さなハレの場をつくる」、 巻末には、木下の文章「インタビューを終えて〜『美日常』と『上質で小さなハレの 場』」を掲載。 この講演会は、八十二銀行小布施支店開業二十周年記念講演として、 同支店の後援会・小布施経済研究会が主催して開かれたものです。
初版第一刷発行:2004年3月28日
版型:縦187ミリ×横117ミリ 94ページ 定価:500円
ロッキード事件を担当した元特捜検事で、さわやか福祉財団理事長・弁護士の堀田力(つとむ)さんが、 小布施の新生病院70周年記念に招かれて語った講演録に加筆して編集しました。 世界的に評価されている日本の介護保険制度を補完するのは「こころの自立」であると、 さまざまな事例を紹介しながら、やさしく語りかけています。 第2部は、中野市出身で高山村在住の車いすダンスの踊り手・畔上智子さんへのインタビュー。 畔上さんは高校卒業の直後に遭った交通事故で下半身不随になりましたが、 周囲に支えられながら結婚、出産、就職などの壁を乗りこえ、生きいきと幸福に暮らす日々の思いを語ります。 巻末には、木下のエッセイ「ひと、まち、くにの自立と新生病院誕生の物語」も掲載しました。
初版第一刷発行:2004年7月28日
判型:縦187ミリ×横117ミリ 160ページ 定価:840円(本体800円+税)
著者の遠藤守信氏(信州大学工学部教授・工学博士)は、21世紀の基盤技術であるナノテクノロジー(超微細技術)の基礎となっている、毛髪の太さの1万分の1ほどの炭素繊維「カーボンナノチューブ」の発見者であり、また「カーボンナノチューブ」の大量合成技術の発明者でもあります。
遠藤氏が、平成15年10月、母校・長野県須坂高等学校の創立80周年で語られた記念講演「クリエイティブ・スピリッツ」(創造的精神)の記録をもとに、氏への30時間あまりのインタビューを盛りこみました。遠藤氏による初の一般向けの著書です。
ナノテクの世界的な研究の原点は、ふるさと信州・須坂の野山で遊んだ少年時代にありました。Dr.エンドーが語る、若者と大人たちへの応援歌です。
本書の売上による収益金は、遠藤氏のご厚意を生かすかたちで、科学教育の振興のために役立てられます。
初版第一刷発行:2006年5月28日
判型:新書判、並製、本文約150ページ 定価:840円(本体800円+税)
「うつくしむ」とは、かわいがり、大切にいとおしみ、ゆるすことです。
「慈(いつく)しむ」、「愛(いつく)しむ」のもとになっている、
美しい和ことばです。
平和とは、たった一人の人を愛し、一つのこと、一つのものに心を注ぎ、
名もない小さな花をうつくしむことです。
「うつくしむ」心を感じつづけていきたいと思います。

≪ 窪島誠一郎(くぼしま・せいいちろう) プロフィール ≫
1941年東京生まれ。信濃デッサン館・無言館館主、作家。印刷工、店員、酒場の経営などを経て、64年、東京都世田谷区に小劇場運動の草分けとなる 「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立。79年、長野県上田市に夭折画家のデッサンを展示する「信濃デッサン館」を、97年、 同館隣接地に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を創設。『父への手紙』『「明大前」物語』(筑摩書房)、『信濃デッサン館日記』『無言館の坂道』 『雁と雁の子』(平凡社)、『無言館ノオト』『石榴と銃』『鬼火の里』(集英社)、『無言館への旅』『高間筆子幻景』(白水社)など著書多数。 2005年、「無言館」が第53回菊池寛賞受賞。
初版第一刷発行:2007年9月11日
判型:新書判、並製、本文約280ページ 定価:1,260円(1,200円+税)
≪原伸介(はら・しんすけ) プロフィール≫
1972年横浜生まれ。3歳から18歳まで横須賀で育ち、信州大学農学部森林科学科に入学。卒業後、敬愛する山の師匠について炭焼き修行に入る。
現在は専業で「信州白炭」を焼くかたわら、炭焼きのオフシーズンの夏から晩秋は、全国各地を飛び回り、「若者よ、夢は必ず叶うのだ!」をおもなテーマにした講演活動を続けている。松本市在住。
2005年には、若手の農家・職人・飲食店経営者を束ねて、「百姓・職人集団”サムライ”」を発足、代表取乱役(とりみだしやく)に就任。一次産業や職人仕事の「かっこよさ」と「魅力」と「きれいごとでは済まされない生々しさ」を次世代に伝える活動をしている。
著書に『僕は炭焼き職人になった』(修羅場の修行編と怒涛の独立編の2巻。新風社刊)。
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