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2012年4月24日

聞く本気度が、心的飛距離を延ばす

(写真:満員御礼、ユースホステル「おぶせの風」で開催された白帯心徒塾in小布施のようす。町内、県内をはじめ、遠くは東京や群馬、新潟からもご参加をいただきました。ありがとうございます。)

 

4月14日、やぶちゃんこと薮原秀樹さんの小布施5daysの4日目には、「白帯心徒塾in小布施」が開催されました。

 

白帯心徒塾は、「わもん」をしっかりと学びたい方の集う場であり、「わもん黒帯」をめざす方の入門道場でもある勉強会です。

 

計3時間のうち初めの1時間に、講義とワーク進行を担当させていただきました。その準備と経過をめぐって感じたことを記させていただきます。

 

やぶちゃんとのやりとりの中で強く感じたことは、

 

「わもん」は、聞き手の本気度と熟練度によって、どこまでも意識の飛距離を延ばしうる

 

ということでした。

 

今回、「非言語の言語化」というテーマに対し、「聞き書き」を題材にしたワークを考える中で、やぶちゃんの談話を録音し、それをみんなで聞いて、「やぶちゃんは何を伝えようとしているのか」「いちばん受けとめてほしい思いは何か」を感じ取るワークを発案しました。

 

やぶちゃんにスピーチを依頼し、ご快諾をいただきました。その録音日の午前中、やぶちゃんから電話で、「今、毎月わもんをしてきた女の子と一緒にいるんだけれど、やぶちゃんのわもんを受けてきた感想を聞かせたいから、おいで」とお声掛けをいただきました。

 

出かけていくと、やぶちゃんと、女の子と、女の子のお母さんがいらっしゃり、女の子がやぶちゃんの前でだけ、好きなマンガのことをいかに生き生きと語ってくれるのか、そのようすにふれさせてくださいました。

 

ほんの数分の対面でした。正直なところ、やぶちゃんがなぜその場へ呼んでくださったのか、その時点ではよくわかりませんでした。

 

その理由が「これだったのかな」と思えたのは、その日の夕方、スピーチ録音をさせていただいたときでした。

 

やぶちゃんが選ばれたのは、知り合いの子どもさんの夢を聞いたこと、そこで感じたこと、というエピソードでした。ですから、「子どもの話を聞く」という部分で、私が実感をもってスピーチを聞けるように、ご配慮くださったものと思ったのです。

 

が……話はそれだけでは終わりませんでした。

 

白帯心徒塾当日、録音したスピーチを再生して、ワークを行いました。受講者の中に、お子さんとの対話がうまくいかずに悩んでいる方(Aさん)がいらっしゃいました。

 

そのあと、Aさんが話し手となって「二人羽織わもん」を行うシーンがありました。そこでAさんは、子ども向けの「しゃべり場」に参加してやぶちゃんに話を聞いてもらったお子さんから、「やぶちゃんは聞き上手」「あんなに大人が聞いてくれたことはない」と言われ、ショックを受けたことを話されました。

 

さらにAさんは、ご自身が話し手となったことで、「聞いてくれる人がいると話せる。聞いてもらうと、やわらかい気持ちになれる」「自分は(子どもに対して)聞くモードになっていなかった」と感じられたのです。

 

そこで、はたと気づきました。やぶちゃんは、Aさんが白帯心徒塾を受講されることと、お子さんとのコミュニケ—ションで悩んでいらっしゃることを知っていて、Aさんの気づきのお手伝いの意味も込めて、スピーチにこの話題を選ばれたのか……と。

 

さらにさらに、白帯心徒塾終了後、同じく受講されたBさんから、

 

「子どもの話を聞く」というテーマで語りあいながら、自分と部下との関係に思いをはせ、部下の話を聞けていない自分を再確認した、

 

というお話をうかがったとき、やぶちゃんの「心的飛距離」というものを実感したのでした。

 

日々進化しつづける、やぶちゃんの「わもん」。もはややぶちゃんは、目の前の「話し手」の悩みを聞きながらも、その話し手とつながっている、いわば「第二の話し手」「第三の話し手」を視野(「聞野」?)に入れて、第一の話し手の気づきのお手伝いをすると同時に、第二、第三の話し手に対しても「わもん」をしていらっしゃいます。

 

今回であれば、ワークの準備でご相談したナカジマを起点としながら、親子のコミュニケーションが課題のAさん、上司と部下との関係性が課題のBさん、さらにはAさんのお子さんや、Bさんの部下の方へ、そして私たちと学びの場を共有した方々へ……と、やぶちゃんは、心から心へ思いをつなぎ、「わもん」の飛距離をぐいぐいと延ばしていかれるのです。

 

まずは、目の前の話し手の話を、かぎりなく真剣に聞くこと。その話し手の人生をすべて引き受けるくらいの気構えで、とにかく全力をあげて聞くこと。

 

それをすることによって、「今、ここで、この人の話を聞く」という行為が、「その人とつながる人」にも、「聞く場」を共有した人たちにも届き、気づきが連綿と広がっていくのです。

 

個人的な仮説ではありますが、「聞く」という行為の本気度が高まったとき、聞き手の意識内に、一度に複数の人の思いを聞く態勢ができていくのではないか……と思いました。

 

つまり、「1対1」の「わもん」が深化していったとき、それがそのまま「1対N」の「わもん」になりうる、ということです。基本はあくまでも「1対1」であり、その真剣さが極まった先で、「結果として」、「1対N」になる可能性がある……そんなイメージです。

 

今後実践を重ねながら、この点について、さらに思いめぐらせてみたいと思います。

 

薮原秀樹さん著『わもん 聞けば叶う』

くわしくは……

http://www.e-denen.net/wamon.php

 

 

 

 

 

 

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