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2013年1月2日

二つの流れの合わさりが生んだ絵本『こころのはなのさくところ』

二つの流れの合わさりが生んだ絵本『こころのはなのさくところ』

 

障がい者も輝いて働く「匠カフェ」を題材にした絵本『こころのはなのさくところ』は、昨年11月の発刊以来、おかげさまで静かに読者層を広げております。

 

思えばこの絵本の誕生は、「偶然という名の必然」の成果でした。大きなお力によって、太い二つの流れが合わさって、もたらされた贈り物のように思います。

写真上)絵本『こころのはなのさくところ』へのご縁結び・・・大久保寛司さん。

写真上)「匠カフェ」そして絵本『こころのはなのさくところ』の産みの親・・・渡邉幸義さん(アイエスエフネットグループのホームページより転載)

 

大久保寛司さん・高野登さんのご紹介から

 

一つの流れは、アイエスエフネットグループの代表・渡邉幸義さんとの出会いです。グループの中核企業・株式会社アイエスエフネットは、国内に19、海外に7つの拠点を持ち、グループ全体で2,000人を超える雇用を生んでいます。ちなみに、同社よりも1年早い1999年創業の、わが文屋の従業員は妻とわたしの二人です(^^

 

渡邉さんをご紹介くださったのは、文屋の「広報応援部長」の重責をお引き受けくださっている、「人と経営研究所」所長の大久保寛司さんです。大久保さんは2011年に、ビジネス詩集『考えてみる』を文屋から出版してくださいました。また、川越胃腸病院院長の望月智行先生のご著書『いのち輝くホスピタリティ 〜医療は究極のサービス業』では、ホテル・リッツ・カールトンの日本支社長でいらした高野登さん(現・人とホスピタリティ研究所代表)とごいっしょに、望月先生との鼎談を掲載してくださいました。

 

大久保さんと高野さんは、渡邉さんに文屋をご紹介くださり、201279日(月)10時に、東京・青山の本社にわたしが初めて訪問いたしました。渡邉社長、専務の加藤寛さん、広報戦略本部の勝村明子さんと4人の面談は60分ほど。その間に、今回の絵本の構想がきまり、動き出しました。発刊まで正味4か月、120日間という、文屋史上まれに見るスピード出版になった背景には、渡邉さんが率いる同グループの「私たちISFnetは社会的企業を実現する為、障がい者(障害者)の雇用をはじめとしたソーシャルファーム(20大雇用)を実践しております。」という大義への共感と、あたたかくエネルギッシュな同社の社風に後押しされたことが大きいと思います。

写真上)2012年7月の東京国際ブックフェア 文屋ブース。

 

東京ビッグサイトに出展したからこその出会い

 

もう一つの流れは、絵本作家・のじまひさこ(野嶋久子)さんとの巡り会いです。彼女と出会ったのは、201278日(日)午後のことでした。()アイエスエフネット本社を初めて伺った前日のことです。

 

場所は、東京国際ブックフェア(東京ビッグサイト)の文屋ブース。絵本の版元を探して、絵本の構想をまとめたファイルなどを携えて、広大な会場を歩いていたのじまさんが、ふっと立ち寄ったのが文屋のブース。のじまさんの第一印象は、ひかえめでおっとりしていて、内側に野太い信念を秘めている人。おつきあいが始まって半年近くがすぎ、絵本も仕上がった今も、誠実なその印象は変わりません。

 

その日は4日間続いたブックフェアの最終日で、終了まで1時間ほどを残したきわきわの時間でした。話し込んでいるうちに、場内に「蛍の光」が流れてきたのを覚えています。

 

「いつか絵本ができるといいですね。またお声かけしますね」と言って別れました。その翌日、初対面した渡邉さんとお話ししているうちに、浮かんだのが、のじまさんの起用でした。この絵本が初めての出版となるのじまさんの、働きっぷり(絵本の構想、ラフ制作、本描き、校正・・・)は精力的で、目を見張るものがありました。福島市の「匠カフェ」1号店には2回、2号店の「ポンテカフェ」(愛知県安城市)に1回、アイエスエフネットグループの研修会や交流会にも足を運び、構想を練り上げてくれました。

 

大久保寛司さん・高野登さん。このお二方との出会いの源流には、『新訂 いい会社をつくりましょう』のご著者の塚越寛さん(伊那食品工業株式会社代表取締役会長)がいらっしゃいます。渡邉さん、のじまさん。このお二人との出会いにいたる二つの太い流れの成果、「子ども」が、絵本『こころのはなのさくところ』なのです。

「ちがい」を見つめて

 

本書を紹介して「障がい者も輝いて働く匠カフェを題材にした絵本」と書きましたが、絵本の本文には、「障がい」という言葉は出てきません。「ちがい」という表現は使われています。差別も仲間割れもいじめもひがみや嫉妬も、すべての大元には、「違いへのほのかな違和感」があります。のじまさんは、「ちがい」という言葉を選んで構想段階の意識を集中させることで、いわゆる健常者の世界にもたくさんあふれている「違い」の端を発する人間関係に光を当て、どんな人間関係に悩む人にも共感をしていただける書物を生み出してくださいました。

 

本書はのじまさんの初めての絵本です。イタリア・ボローニャの国際絵本コンクールにも出展して挑んでいるのじまさんのこれからが、とても楽しみです。

 

「コラボ絵本」という出版のあり方を見つける

 

渡邉さんのアイエスエフネットグループとの絵本づくりをする過程で、新しい出版のあり方と出会いました。「コラボ絵本」です。文屋と文屋が共感する企業や団体・個人・地域が協働で制作する絵本です。「共感する」とは、その活動の理念・大義が「公(おおやけ)」に貢献できると感じることです。その共感を絵本にすることで、子どもや保護者、教育者のみなさんに、広く末永くお伝えすることができます。

 

同様のコラボ絵本は、同グループとの間で、少なくても1冊は、2013年のうちに出版になります。また、年内に2冊は、ほかの企業・団体との間で出版が実現します。文屋の事業活動の柱として、大切に育てて参ります。

 

公への貢献がコラボ絵本の本質ですから、共感共鳴する方は、自然に増えていくはずです。20121230日、信濃毎日新聞(長野県の新聞。約45万部)読書欄に、この絵本を紹介する記事を掲載していただきました。文化部次長で記者の長門均さんの、共感と愛情あふれる記事をご覧ください。

 

http://www.e-denen.net/index.php/kokoro

 

絵本『こころのはなのさくところ』が、家庭に職場に、幼稚園や保育園、小中学校にも置かれて愛読されることを、願っております。

キャラクター「たくみん・ゆめみん」誕生!

 

絵本『こころのはなのさくところ』の作者のじまひさこさんは、絵本の制作過程で、「たくみん・ゆめみん」というキャラクターを創造しました。「たくみん・ゆめみん」は、障がい者雇用をはじめ、いわゆる就労弱者の雇用創造事業を象徴するキャラクターとして、アイエスエフネットグループが活用していく予定です。

 

たくみんとゆめみん」はともに、星の国の妖精です。

 

「たくみん」は北国育ち・内向的性格・恥ずかしがり屋・料理が上手・作るのが大好き・インドア派・アイテム:星(やわらかい)。

 

「ゆめみん」は南国育ち・明るい性格・おっちょこちょい・歌が上手・食べるのが大好き
アウトドア派・アイテム:ハート(やわらかい)。

 

文屋では、絵本『こころのはなのさくところ』の出版を記念して、2つのポストカードを作りました。非売品で、文屋からの直送の場合のみ、絵本1冊に1枚、もれなくプレゼントしています。

 

この絵本を文屋と協働制作してくださったアイエスエフネットグループ代表・渡邉幸義さんの夢は、たくみんの着ぐるみを着て舞台に立つことです。「未来ノート」で何でも叶えてきた方ですから、きっと近いうちに実現されることでしょう。

 

そのときは、写真をこのブログに掲載しますね。きっとお似合いです。お楽しみに。

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