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2015年2月24日

ルポ絵本『世界一のパン』の読み聞かせ会、岩手県陸前高田市広田小学校で開催されました。

20世紀のはじめごろ、日本人が最も怖れた病気「肺結核」。日本人の苦しみを少しでも救いたいというカナダの人たちが呼びかけ合ってつくった基金は、信州の小布施の地で花開きました。その基金によって、当時の最先端の医療技術を持つ医師や看護師が派遣され、レントゲンなどの医療機器が小布施の結核療養所で活用され、多くの日本人の命が救われました。年々、人々の記憶から忘れ去られていくこの歴史を、後生にずっと伝えたい。その思いを叶える手立てとして、文屋チームは、「ルポ絵本」という編集方法を編み出しました。前半は子どもが読める絵本、後半は大人向けの解説的なルポ。そして生まれたのが、ルポ絵本『世界一のパン~チェルシーバンズ物語』です。和英対訳付きです。

http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=16

おかげさまで3千冊の初版は、平成21年8月の発売から5年ほどを経た昨年26年までに、ほぼすべてをお求めいただくことができました。「千年本の聖典屋」を目指す文屋は、「絶版」の決定をしないと決めております。増刷をして、この絵本の原画展を、3.11東日本大震災に見舞われた東北各地で開きたいと思いました。なぜか・・・3.11の後、被災地には国内はもとより世界中から、物心両面の多大な支援が寄せられています。その事実と、80年ほど前のカナダのみなさんにわたしたちの祖先が救われたことが、重なって見えるからです。「受けたご恩は石に刻む」「ありがとうの心を日々の暮らしに」・・・されど増刷にも原画展ツアーにも、費用がかかります。

そこで、クラウドファンディングによる資金集めを決めました。結果は、目標の100万円を53%も上回る成功を収めることができました。

記念すべき増刷は、3月半ばには仕上がります。ご支援をいただいたみなさま、ほんとうに有り難うございます。増刷が遅くなっていることを、心よりお詫び申し上げます。

被災地での原画展は、昨年12月の宮城県名取市図書館「どんぐり・アン・みんなの図書館」で幕を開けました。現在は、同じ名取市の太平洋に面したゆりあげ地区「メイプル館」にて3月14日(土)まで開かれています。二つの建物はいずれも、カナダの国と州、民間企業、国民のみなさんの寄付金によって、カナダ産の材木をふんだんに使って、建てられました。
これから開かれる原画展もすべて、在日カナダ大使館が後援を決めてくださいました。また、小布施岩崎さんと(株)バリューブックスさんには特別協賛をいただいております。
 
そして、去る2月18日(水)、岩手県陸前高田市広田小学校の1年生18人の前で、この絵本の読み聞かせ会が開かれました。
「奇跡の一本松」で知られる陸前高田市。見渡す限り、すべての建物が、集落が、そして多くの命が、津波の犠牲になりました。現地のみなさんに原画展の開催をお願いしました。返ってきた答えは「原画展を開く建物がないのです。図書館も公民館も、跡形もありません」。
せめて読み聞かせ会だけでも、という願いから叶ったのが、18日の会でした。
前の日までに文屋から、『世界一のパン』と食育絵本『こんもり森のまほうのレストラン』を、同校にお届けしました。同じ箱に、小布施岩崎さんでいまも毎日つくられているパン「チェルシーバンズ」5つを納めました。

あらかじめ、担任の鈴木先生たちが、チェルシーバンズを6等分しておいてくださり、読み聞かせ会の後、18人の児童と先生方が、”絵本の主役のパン”の実物を味見しました。

絵本に登場するパンを、読んですぐに食べられる・・・すてきじゃありませんか!?

翌日、読み聞かせ会の開催まで橋渡しをして、当日の会にも東京から駆けつけて見守ってくださった町野弘明さんと服部直子さんからメールのお便りと共に、当日の教室の様子を撮った写真が送られてきました。ここに掲載した写真は、すべて、お二人からのお預かりものです。子どもたちも先生方も、いい笑顔を贈ってくださいました。
世界一小さな版元である文屋は、大きな支援活動はできません。支援はできませんが、「かかわりつづけること」はしていけそうな気がします。これからも、「ありがとうの絵本」ルポ絵本『世界一のパン』の原画展と読み聞かせ会、チェルシーバンズのプレゼントを贈り物にして、東北各地のみなさんに「かかわって」いきたいと思います。
 
陸前高田市では、つぎのみなさまに、たいへんお世話になっております。心より感謝を申し上げます。
 
〇河野 通洋さん(八木澤商店社長・なつかしい未来創造専務)
〇高松 学さん(八木澤商店課長補佐)
〇服部 直子さん(ソシオエンジン・アソシエイツ副社長・なつかしい未来創造取締役)
町野 弘明さん(ソシオエンジン・アソシエイツ社長・なつかしい未来創造副社長)
 
なお、3月17日(火)~28日(土)は、福島県南相馬市の中央図書館で、原画展を開いていただきます。読み聞かせ会は28日11時と14時の2回です。4月は岩手県一ノ関市図書館での開催が決まりそうです。どなたさまも、歓迎いたします!
 
 

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