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2003年1月30日

「サバンナは弱肉強食」という誤り

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午前は、塚越寛社長の本の執筆に集中。諏訪の藤森鉄平石?の会長・藤森吉三さんから連絡が入り、同社の100周年記念誌を制作する契約をしました。5月には発刊となります。吉三さんは3代目、息子の慶一さんが社長をついでいます。創業者の権之助翁は、明治末期の鉄道開通(上諏訪-東京飯田町)を前に、地場産の平石を首都圏や全国へ販売することを決め、40代前半まで続けた農業をやめて、平石の採掘、加工、施工に乗りだしました。名前が「平石ではイメージが弱い」ということで「鉄平石」と命名、いまや『広辞苑』にも載っています。
その会社の100年史を、写真を多用して、一般の人も楽しめるないように仕上げます。信州名匠会(宮本忠長会長)の出版事業の第一弾でもあります。めくるめく職人の世界のシリーズ、楽しい生涯事業(ライフワーク)になりそうです。
午後2時より、長野商工会議所にて新春講演会。花王?の社長・会長を務めて今は特別顧問をされている常盤文克さんのお話「『知の経営』を深める」を聴きました。
「グローバリゼーションとは、規格の国際標準ではない。多様な考え方や生き方、モノやサービスを生み出す異質の理念を、”世界の舞台”でぶつけ合い、認め合い、融和させる仕組みを言う」
「サバンナを弱肉強食と表現するのは表面的な誤解を招いている。地中から空まで、大から小まで、肉食でも狩の仕方が違い、子育ての方法も異なる。強弱の競いあいではなく、異なる質と質のぶつかりあい、競い合いであり、バランスが全体として取れている。人間のビジネスも同様。売上や人数が小さくても、どんな質で生きて、どんな幸せを求めるかを、じっくり考えて、モノやサービスを創造していこう」
「(携帯電話の世界シェア1位の)フィンランドのノキア社のように、10数年前には売上の10%だったテレコミニュケーションの分野を選択し、資源のすべてを集中して勝負すること。捨てるべきは捨てる勇気を。」
「(クロネコヤマトを例に)システムでとらえること。自分にないものは、人のつながりを生かしてつなぎ合わせ、全体として一流になることを狙おう。」
「個人個人がもっている明と暗の知とともに、集団としての知=黙の知を豊かに。黙の知は、土台、足腰、背骨。いい会社は、この部分が強い。」これなんか、仕事にも、まちづくりにもあてはまりますね。
いろいろと啓発される内容でした。くわしくは、演題と同じ書名の常盤さんの本(PHP、1,500円)をどうぞ。
終了後、宮本忠長事務所などで、藤森鉄平石さんの本の打ち合わせ。
夕食は、手打ちうどんの鍋物(鱈=タラ入り)でした。

【今日の写真】常盤さんが講演で使われたOHPの一枚。紙風船(個人の明と暗の知の寄せ集め)からゴム風船(黙の知に支えられた豊かな、いい会社)へ

【透玄 今日の一句】「水吸ひて 生きる榊や 鱈の鍋」

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