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2012年6月28日

本間正人さん(京都造形芸術大学教授)の初の自己啓発絵本『壁?』を発刊いたします。

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【信州小布施 文屋だより 2012年6月28日号】

1.本間正人さん(京都造形芸術大学教授)の初の自己啓発絵本『壁?』を発刊いたします。

本間正人さん(写真)は、NHK・Eテレの人気番組「三か月トピック英会話 SNSで磨く!英語Outiput表現術」の講師などで、よく知られています。英語教育分野のスペシャリストとして著名な方ですが、じつは、すでに50冊以上の著書を持つ日本のコーチング界の第一人者で、教育学を越える「学習学」(ラーノロジー)の創始者でもあります。

本間さんとのご縁は、『わもん〜聞けば叶う』の著者で、聞く匠の「やぶちゃん」こと薮原秀樹さんにいただきました。昨年秋、東京駅近くのレストランでした。本書の「感謝の言葉」に本間さんは、次のようにお書きくださいました。

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「聞く」という行為を人間修行の中心に置いた『わもん〜聞けば叶う』(文屋) の著者・薮原秀樹氏(やぶちゃん)との出逢いからこの本は生まれました。
本書の原案を構想したのは、もう10年以上も前になります。しかし、出版の機会がないまま、ずっと眠っていた企画でした。
やぶちゃんから、長野県小布施町の出版社「文屋」の木下豊代表、編集者の中島敏子さんをご紹介いただいたのが2011年の10月。最初の出逢いで、この本が世に出ることが決まりました。それまで、この企画の前に存在した「壁」が一瞬にして消えてなくなったような感想を持ちました。

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次は本書の冒頭にある言葉です。

「あなたの目の前に高い壁があります。あなたはこの壁を越えたいと思っています。さて、あなたならどうやって越えようとしますか?」

本書には、「押す」「蹴飛ばす」「人間ピラミッドを造る」「すき間 を見つける」「回り道して横からいく」など、43の手立てを、ユニバーサルタッチのイラストと簡明な解説文、その英訳で紹介しています。眺めているうちにアイデアとモチベーションがあふれてくる一冊です。

中学一年生でも読み通せるように、難しめの漢字にはふりがなをふってあります。

手帳を一回り大きくしたくらいの、かわいらしい手のひらサイズ。糸かがりの丈夫な上製本で、日々の携帯はもとより、贈り物としても喜ばれることでしょう。定価1,260円(税込)です。

http://www.e-denen.net/index.php/kabe

出会いからわずか8か月。本づくりに時間をかける(かかってしまう)文屋としては、異例の速さで仕上げることができました。本間さんのご尽力と、編集を推進していただいた「らーのろじー株式会社」の高木繁伸さんのおかげさまです。また、ライターの中島敏子さん、デザイン装丁の奥田亮さんにも感謝をいたします。

“自己啓発絵本”として誕生した本書。昨秋、最初の出会いのとき、本間さんがご自分のパソコンに納めた絵を見せてくださいました。性別や年齢、民族を越えたユニバーサルな雰囲気いっぱいのイラストでした。それを描いたのが、奇遇にも小布施町に近い長野市にお住まいのイラストレーター、平林いずみさんでした。

平林さんは、本間さんの想いを、的確に、ささっと即座に、イラストに仕上げてくださいました。編集、デザインの視点からの修正のお願いにも、柔軟に対応していただきました。平林さん、有り難うございます。

本間さんの英語を校正してくださった、CS朝日ニュースター「Learning Planet」のコメンテーターとして出演されたGiles Murrayさんにも、御礼を申し上げます。

みなさまのご用命と、本書がみなさまの暮らしや働きの一層の輝きに、お役に立つことを、願っております。

http://www.e-denen.net/index.php/kabe

【本間正人さんのホームページ】http://www.learnology.co.jp/


2.文屋の近況

・かんてんぱぱ 塚越寛さんの『映像本 いい会社をつくりましょう』(DVD2枚と講演録)は、編集工程が大詰めです。去る5月1日・2日に開いた文屋座特別版で、伊那食品工業株式会社本社にて、大久保寛司さん(人と経営研究所所長)に企画監修とインタビューをお願いして収録した、DVD2枚と講演録の本のセットです。
1枚目は、塚越さんに大久保さんがインタビューした対話集です。2枚目は、大久保さんによる、社員の代表6人へのインタビューとまとめの解説です。講演録の本には、塚越会長の全インタビューと大久保さんのまとめ解説が収録されています。7月下旬にはお手元にお届けできます。ご用命をお待ちしております。
http://www.e-denen.net/index.php/iikaisya_dvd

・有用微生物を培養したボカシを生ごみにまぶして土に戻し、元気な土壌から元気な野菜を育てる試みを、小布施町の仲間と続けています。町内の保育園、幼稚園、小中学校の給食で出る生ごみを、町内の農家にご協力いただいて農地に戻し、農業振興にも役立てようという企画が動き出します。

ではみなさん、お健やかにおすごしください。

2012年6月27日

7月7日(土)・8日(日)  文屋は東京国際ブックフェア(TIBF)に出展します。おでかけください。

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【信州小布施 文屋だより 2012年6月27日号】

1.7月7日(土)・8日(日)  文屋は第19回東京国際ブックフェア(TIBF)に出展します。おでかけください。

来週、東京ビッグサイトで開かれる第19回 東京国際ブックフェアに出展します。一般公開は週末の7日(土)と8日(日)です。文屋ブースは「2−18」です。このフェアに合わせて新刊を発売します。みなさまのお越しを、心よりお待ち申し上げます(無料招待券の情報は、文末をご覧ください)。

全国・世界から800社が出展、世界50カ国から8万5千人が来場する日本最大のブックフェアです。毎年、全国各地の書店、図書館・学校関係者、さらには海外出版社や一般読者が多数来場します。

各出版社の作り手たちが、最新の本や自信作を展示する、年に一度のブックフェアです。とても広い会場です。時間にゆとりをもってお出かけください。

文屋の出展は、平成17年に続いて7年ぶり2回目です。今回は、新刊・既刊20点あまりを持って、世界の舞台に立ちます。期間中、著者4人のみなさまが文屋ブースでのトーク&サイン会に駆けつけてくださいます。

『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』著者 井内由佳さん
『世界夢ケーキ宣言! 〜幸せは家族だんらん』著者 清水慎一さん
『壁? Wall?』(7月8日発売予定)著者 本間正人さん
『はなぼん』(今秋発売予定)著者 花井裕一郎さん

今回は、小布施町立図書館まちとしょテラソが共同出展します。「この国でいちばんチャーミングな図書館」を決める「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2011」の最高賞に輝いた同館の活動を、館長の花井さんを初めスタッフのみなさんが紹介します。同館と連携している国立情報学研究所・NPO連想出版も、ご支援くださいます。

文屋ブースについてのくわしい内容は、下記をご覧ください。
http://www.e-denen.net/index.php/bookfair

入場料1,200円ですが、招待券があれば無料で入場することができます。

招待券をご希望の方は、文屋にメールで、お名前、ご住所、必要枚数をお知らせください。プレゼントでお贈りいたします。
bunya@e-denen.net

招待券は、TIBF公式サイトからも依頼することができます(無料)。
https://contact.reedexpo.co.jp/expo/BOOK/?lg=jp&tp=inv&ec=INV

公式サイトは → http://www.bookfair.jp/

【写真説明】
1)文屋ブースのイメージです。NPO連想出版様にご紹介いただいた空間デザイナーの都留薫さんがご提案くださいました。幅5メートルの壁一面に、小布施の風景や人々の写真パネルを並べます。その数100枚!圧巻です。

2)ブックフェアに合わせて発刊する新刊『壁?』・・・どんな内容か、ご著者はどなたか・・・数日のうちに、次号でお知らせいたします。待てない方は・・・http://www.e-denen.net/


2.8月11日(土)夏の文屋座in福島を開催します。

http://www.e-denen.net/bunyaza_seminar.php

8月11日(土)13時30分から、福島市のJR福島駅に近い福島テルサホールで、夏の文屋座in福島を開きます。『わもん〜聞けば叶う』(文屋)の著者で「聞く匠」のやぶちゃんこと薮原秀樹さんの講演会と、3人による語り合いの2部構成です。

くわしい内容とお申込方法(事前予約制。定員500人)は、下記へどうぞ。みなさまのご参加をお待ち申しております。

http://www.e-denen.net/bunyaza_seminar.php


3.文屋の近況

自宅の一室を仕事場にしています。愛用の机から先祖伝来の庭を眺められます。いま、赤いサツキが満開です(冒頭の写真)。草取りや芝刈りなどの手入れは、日の出から間もない早朝の仕事です。たくさんの木や花の、みなぎるいのちを見つめている自分と、たくさんのいのちに見つめられている自分を、感じています。

ではみなさま、どうぞお健やかにおすごしください。

農業+出版業 文屋 代表 木下 豊
〒381-0204 長野県上高井郡小布施町飯田45
MOB:090-4706-9255 IP:050-8600-1714 TEL: 026-242-6512 FAX: 026-242-6513
e-mail:bunya@e-denen.net 文屋サイト http://www.e-denen.net
ブログ「美日常と小布施」http://www.e-denen.net/blog.php

2012年6月21日

8月11日(土)夏の文屋座in福島を開催します。

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【信州小布施 文屋だより 2012年6月21日号】

1.8月11日(土)夏の文屋座in福島を開催します。

http://www.e-denen.net/bunyaza_seminar.php

8月11日(土)13時30分から、福島市のJR福島駅に近い福島テルサホールで、夏の文屋座in福島を開きます。『わもん〜聞けば叶う』(文屋)の著者で「聞く匠」のやぶちゃんこと薮原秀樹さん(写真)の講演会と、3人による語り合いの2部構成です。

やぶちゃんは昨年の3.11大震災と原発事故の直後から、この星の上で最も過酷な環境にある福島県の、とくに福一(東電福島第一原発)に思いを寄せてきました。昨秋以降、毎月1回、1泊2日で福一の免震棟に入り、吉田昌郎所長(当時)をはじめ所員のみなさんと面談。心の底の声なき声 を聞き受ける「わもん」によって、現場で命がけの作業に当たる人たちの心を支え続けています。本人は多くを語りませんが、だれからも報酬を受け取らず、旅費交通費もすべて自腹です。なぜ、そこまでするのでしょうか?

吉田前所長が病気療養中(祈 ご快癒!)の現在、「首都壊滅の危機をくい止めた」と評される、事故当時から数ヶ月間の現場の様子を、総合的にいちばん知る人物といっても過言ではありません。そのやぶちゃんが、初めて、おおやけに、現場の人たちの証言をもとに語るのが、今回の文屋座です。世界中から注目を集めることでしょう。

第二部は、『世界夢ケーキ宣言!〜幸せは家族だんらん』(文屋)の著者で、菓匠Shimizuシェフパティシエの清水慎一さんと、映画監督の花堂純次さんを迎え、やぶちゃんと語り合っていただきます。被災地支援に取り組むお二人の活動は、下記の文屋サイトにくわしく掲載しました。

ふるさとの大地から根こぎにされ、絶望の極みにある人々にしかわからない現実が、あります。しかし、恐怖と不安のただ中にいる人には直視できない現実も、あります。福島、日本、世界・・・現場から距離を置いて暮らす人間にできるのは、他者への想像力を研ぎ
澄ますこと。そして、他者に思いをいたしながら、指を自身に向けて「何ができるか」を問い、小さくてもいい「何か」を始め、続けることではないでしょうか。

「世界から福島へ」のエネルギーの凝縮はいずれ、「福島から世界へ」の逆照射となって地球を包むことでしょう。

夏休み中でお盆前のおいそがしい時期ではありますが、全国から、世界から、福島の地にご参集いただけると幸いです。

被災地の人々がいちばん嬉しいのは、声をかけてもらえること。いちばん切ないのは、忘れ去られることなのだそうです。ご先祖に思いをはせ、感謝するお盆前のひととき、震災でいのちとくらしを根こぎにされた東北の人々への想像力を研ぎ澄ます機会にもなれば、うれしく存じます。

8.11のくわしい内容とお申込方法(事前予約制。定員500人)は、下記へどうぞ。みなさまのご参加をお待ち申しております。

http://www.e-denen.net/bunyaza_seminar.php


2.文屋の近況

台所の生ごみの処理。みなさんは、どうしていらっしゃいますか?
生ごみを微生物で発酵させてから畑の土にすき込み、ひと月ほど後に、発酵して熟した土に種をまき、苗を植える「生ごみリサイクルによる元気野菜作り」に、小布施の仲間と取り組んでいます。生ごみが自然界でたどる道は二つ。「発酵」か「腐敗」か。人間の生きざまも、組織の行く末も、発酵か腐敗かにわかれるのかもしれません。発酵して枯れるか、腐敗して悪臭をまき散らすのか? その分かれ目には何があるのでしょう?

ではみなさま、どうぞお健やかにおすごしください。

農業+出版業 文屋 代表 木下 豊
〒381-0204 長野県上高井郡小布施町飯田45
MOB:090-4706-9255 IP:050-8600-1714 TEL: 026-242-6512 FAX: 026-242-6513
e-mail:bunya@e-denen.net 文屋サイト http://www.e-denen.net
ブログ「美日常と小布施」http://www.e-denen.net/blog.php

2012年6月5日

信州小布施 文屋だより 2012年6月5日号

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【信州小布施 文屋だより 2012年6月5日号】

1.かんてんぱぱ・伊那食品工業株式会社 会長 塚越寛さんの新刊『新訂 いい会社をつくりましょう』を出版しました。

2004年の発刊から8年、塚越寛氏の経営理念と実践の書として、22刷5万3千部を実売した旧版に、大幅に加筆を加えた新訂版です。

「永続」こそ、企業の最大価値。「いい会社」は人に喜ばれる仕事を積み重ね、日々ファンを増やしていきます。景気の波に左右されず、末広がりの安定成長を続けます。会社をとりまく人々の幸せに貢献し、着実に永続していきます。激しく変化する時代の中で、なお変わることのない経営理念と長期戦略。読み継がれ、語り継がれるロングセラーです。

【旧版との違いは、つぎの3点です】
1.巻末に書き下ろしの章28ページを追加しました。
2.既存の内容について、細かな表現や著者プロフィールを修正しました。
3.表紙はブルー基調の旧版から暖色系に。並製本から上製本になり、より丈夫に、上質になりました。

本書は文屋サイトで直接、ご用命いただけます。書店、Amazonなどからもどうぞ。


2.塚越寛さんの『映像本 いい会社をつくりましょう』(DVD2枚と講演録)を出版します。

去る5月1日・2日に開いた文屋座特別版で、伊那食品工業株式会社本社にて、大久保寛司さん(人と経営研究所所長)に企画監修とインタビューをお願いして収録した、DVD2枚と講演録の本のセットです。
1枚目は、塚越さんに大久保さんがインタビューした対話集です。2枚目は、大久保さんによる、社員の代表6人へのインタビューとまとめの解説です。講演録の本には、塚越会長の全インタビューと大久保さんのまとめ解説が収録されています。

予価:4,200円(本体4,000円+税。このお値段以上になることはありません)
判型:A5版、上製、本文約80ページ+約100分DVD2枚)初版の発行は7月8日の予定です。5日、文屋サイトでの予約を始めました。

塚越寛さんへの講演依頼は全国から寄せられていますが、塚越さんは、めったに社外での講演をなさいません。
その心は・・・「信州伊那谷のわたしたちの会社、かんてんぱぱガーデンへお出かけください。できれば平日にお越しください。毎朝、社員みんなで掃除をして、花木を養生しています。美しい環境の中で働く社員の笑顔をご覧ください。まだまだ至らぬ点もありますが、半世紀あまりをかけて実践してきた『いい会社をつくりましょう』を理念とする経営の成果を、お感じいただけるように思います。本や社外でのお話ではなく、現場に立ってこそ実感していただける雰囲気があります」というお考えによるものです。

この映像本があれば、塚越さんの経理理念と実践を、ご本人の肉声と映像でいつでも学ぶことができます。


3.7月5日(木)〜8日(日)、文屋は東京国際ブックフェア(TIBF)に出展いたします。

東京ビッグサイトで開かれる第19回 東京国際ブックフェアに出展します。全国・世界から800社が出展、世界50カ国から8万5千人が来場する日本最大のブックフェアです。毎年、全国各地の書店、図書館・学校関係者、さらには海外出版社や一般読者が多数来場します。

各出版社の作り手たちが、最新の本や自信作を展示する年に一度の、アジアでは最大のブックフェアです。時間にゆとりをもってお出かけください。

http://www.bookfair.jp/

文屋の出展は平成17年に続いて7年ぶり2回目です。今回は、新刊・既刊25点あまりを持って、世界の舞台に立ちます。テーマは「本のマルシェ」。期間中、著者4人のみなさまが文屋ブースでのトーク&サイン会に駆けつけてくださいます。

『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』著者 井内由佳さん
『世界夢ケーキ宣言! 〜幸せは家族だんらん』著者 清水慎一さん
『壁? Wall?』(7月8日発売予定)著者 本間正人さん
『はなぼん』(今秋発売予定)著者 花井裕一郎さん

今回は、小布施町立図書館まちとしょテラソが共同出展します。「この国でいちばんチャーミングな図書館」を決めるライブラリー・オブ・ザ・イヤー2011の最高賞に輝いた同館の活動を、館長の花井さんを初めスタッフのみなさんが紹介します。同館と連携している国立情報学研究所・NPO連想出版も、ご支援くださいます。

一般のみなさま向けは、週末の7月7日(土)・8日(日)です。
入場料1,200円ですが、招待券があれば無料で入場することができます。

招待券をご希望の方は、文屋にメールで、お名前、ご住所、必要枚数をお知らせください。プレゼントでお贈りいたします。 bunya@e-denen.net

招待券は、TIBF公式サイトからも依頼することができます(無料)。
https://contact.reedexpo.co.jp/expo/BOOK/?lg=jp&tp=inv&ec=INV

4.文屋の近況
週に3日は、朝5時台から栗園ですごします。柔らかな葉の緑が日に日に濃くなり、若い花芽が出そろって、活気がみなぎっています。栗はブナ科の植物です。世界遺産に登録された白神山地のブナ林は、大自然の象徴的な存在です。ブナの仲間の栗の畑は、生まれたての酸素に満ちあふれています。深呼吸できる幸せを感じます。そして自分につぶやきます。「あの世に天国があったとしても、このひととき以上に幸せな極楽はないかもしれないな」と。

ではみなさま、どうぞお健やかにおすごしください。

農業+出版業 文屋 代表 木下 豊
〒381-0204 長野県上高井郡小布施町飯田45
MOB:090-4706-9255 IP:050-8600-1714 TEL: 026-242-6512 FAX: 026-242-6513
e-mail:bunya@e-denen.net 文屋サイト http://www.e-denen.net
ブログ「美日常と小布施」http://www.e-denen.net/blog.php

2011年12月15日

信州小布施 文屋だより 2011年12月15日号

みなさま、お元気におすごしでしょうか? 文屋のメールマガジンをお届けいたします。

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【もくじ】
1.薮原秀樹さんのご著書『わもん −聞けば叶う』。
もれなく記念冊子と「わもんのこころ」カードを進呈します。

2.『わもん』出版記念講演会のお知らせです。東京・小布施・沖縄!

3.文屋の近況

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1.薮原秀樹さんのご著書『わもん −聞けば叶う』。

もれなく記念冊子と「わもんのこころ」カードを進呈します。

わもんは「話を聞く」=話聞の音読みです。聞き上手になることで、生き方を変えてゆくのが、わもんの狙いです。「やぶちゃん」こと薮原秀樹さんは、「いつでも・どこでも・誰にでも。可能性を無限に広げるコミュニケーションのあり方」として、わもんを創案しました。わもんを広く普及するための第一歩として、本書は生まれました。
「絶対尊敬」「完全沈黙」「聞き手未熟」「話聞一如」の四章構成です。本書を読み進めるだけで、“課題”になっている相手への思いが和らぎ、心が落ち着いてきます。
世界のコミュニケーション界に、新しい時代の幕開けを告げる書物です。
漢字や表現は、中学生でも十分に理解できるように工夫しました。「夫婦円満に暮らせるように」と、本書を結婚式の引き出物として、ご用命くださる親御さん。会社の読書会や幹部研修での一括ご購入など、幅広い用途にご採用いただいております。

ご用命は・・・ http://www.e-denen.net/wamon.php

やぶちゃんの豊かな仕事ぶりを紹介する記事を二つ・・・
やぶちゃんは3年前から、小布施町の行政コンサルタントとして、職員の人材育成を担当し、毎月1回、数日間、小布施に滞在しています。
小布施町立小布施中学校男子バレー部のメンタルコーチも務め、長野県&北信越大会優勝、全国大会2年連続ベスト16に導きました。
http://www.town.obuse.nagano.jp/kouhou/kouhoushi.html

2)やぶちゃんは野田佳彦首相のメンタルコーチです。14年前、野田さんが衆院再選を目指す“浪人”時代に知り合って以来、いまも野田さんのメンタル面を支えています。
http://www.e-denen.net/blog.php?_page=2

★本書を文屋にご用命のみなさまにもれなく、記念冊子『「聞く」で結ばれた「同志」−野田さん・薮原さんの絆』と、書籍『わもん』のエッセンスを名刺サイズにまとめた『わもんのこころ』カードを進呈します!

2.『わもん』出版記念講演会のお知らせです。東京・小布施・沖縄!

個人わもんから企業、行政のコンサルタントまで、ファンが急増中のやぶちゃんを求める輪が、全国に広がっています。9月の高知講演会に続いて、年内に3カ所で、講演会が決まりました。

1)『わもん』出版記念トークイベント 11月19日(土)、東京

日本のコーチング界の第一人者・本間正人先生が代表理事をお務めの、NPO学習学協会の主催です。
本間先生の呼びかけ文を、先生発信のメールから引用、ご紹介します。
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野田佳彦総理のメンタルコーチもつとめている、日本一の天然コーチ「やぶちゃん」こと藪原秀樹さんが、小布施町の出版社「文屋」から書籍『わもん』を発刊されました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4990555236
これを記念して、聞くことを禅に通じる「修行」として探究し続けている、藪原さんの聞き方の奥義を「大盤解説」方式で、本間正人が分析・説明を試みます。ぜひ、「やぶちゃんの世界」を体感してみてください。
**********(引用、以上)
・日時 2011年11月19日(土)19:00〜21:00(18:30開場)

・会場 貸し教室「内海(うつみ)」4階教室 (JR水道橋駅西口徒歩2分)
http://www.kaigishitsu.co.jp/company/access.html

・参加費 1,000円(当日、受付でお支払いください)

・お申込先 https://ssl.form-mailer.jp/fms/55a87614170571

本間正人先生は、NPO学習学協会代表理事、成人教育学博士(Ph.D.)でいらっしゃいます。
http://www.learnology.co.jp


2)薮原秀樹さんまちづくり講演会 11月20日(日)、長野県小布施町

小布施町の主催です。人や組織の潜在能力を最大限に引き出す、やぶちゃんならではのコミュニケーション手法について、熱く語ります。

・日時 2011年11月20日(日)
昼の部 14:00〜(13:30開場)
夜の部 18:00〜(17:30開場)

・会場 小布施町北斎ホール(長野電鉄小布施駅から徒歩2分)

・参加費 無料

・問い合わせ 小布施町行政改革グループ(電話026-247-3111)


3)薮原秀樹さん沖縄講演会 12月2日(金)、沖縄県南城市

・日時 2011年12月2日(金)14:00〜17:00(13:30開場)

・会場 具志堅コミュニティセンター(南城市知念具志堅22番地)

・参加費 1,000円(当日、受付でお支払いください)

・問い合わせ 仲宗根萩枝さん(電話090-7471-7762)

3.近況

ところで、柿はお好きですか? 文屋の庭先にある柿は今年、豊作です。いつもより大きなオレンジ色の実がいっぱいです。きのう収穫しました。渋柿なので、渋を抜いて甘くしていただきます。
渋柿を甘くするのに、わが家では二つの方法を用います。
一つは、ヘタの部分に35度の焼酎を付けてからナイロンの袋に入れます。10日ほどで甘柿に変身します(なぜ甘くなるのか?!知りません。美味です)。
もう一つは、ひもにつるして干し柿にします。サイズも甘みも濃縮されて、保存食として春先まで楽しめます。 わたしはいずれも、食べる係です。

ではみなさん、秋の佳き日々をおすごしください。

2011年8月18日

書籍『わもん』の「まえがき」

まえがき
「わもん」
生まれは太古の地球。
日本で目覚め・育って・世界に・未来へ
文屋 代表 木下 豊
 
 数年前、沖縄への旅を誘さ そわれました。かすかなとまどいを感じていたわたしは、人生の師と仰ぐ先生に相談しました。
 「その旅で沖縄に行くことで、あなたとあなたのまわりの人たちにとって、いい出会いがありますよ」。
 旅の初日の夜、わたしが出会ったのが、「やぶちゃん」こと薮原秀樹さんです。
 人を包みこむような底抜けに明るい庶民性、というだけでは言いあらわすことのできない魅力を、感じました。
 「『聞くこと』を極き わめたい」と言うやぶちゃんとわたしの、ふたりだけの語らいは、
二時間におよびました。サトウキビ畑をわたる夜風が、あたりを包んでいました。
「聞くこと」は、まだ名前がついていませんでした。
 しばらくしてやぶちゃんは、チベットへ旅をしました。
 「『わもん』に決めました。修行僧たちの姿を見ていて、直感しました。全身に閃光が走りました。話を聞く。『話す』『聞く』を音読みして、わ・も・ん、です」。
 「わもん」と初めて耳にしたわたしはなぜか、「話聞」ではなく「和門」を思いうかべました。和門……なごやかな、平和な世界への入り口……と連想させるほどに、彼はその命名がうれしそうであり、なごやかな気配を漂わせていたのでしょう。
 「『わもん』は日本だけではなく、世界の人々を救い、幸せにする力を秘めていると思います。わたしは自分の『わもん力』をみがいて、広げていきたい」と真顔で語るやぶちゃん。彼の底知れぬ魅力を表現する文章力を、わたしはもちあわせていません。ただ、彼の志が、このかぎりなく広く、高く、遠い、公おおやけに向けられていて、ゆるぎがないことは、たしかです。
 「『わもん』は、話し手の『声なき声』を聞くことにより、聞き手の『声なき声』を聞くことができるようになる修行です。聞き手が自分の『声なき声』を受けとめる、そのことを『自己わもん』と呼んでいます」とやぶちゃんは語ります。五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)だけでなく、目で、肌で、心で感じとる新しい聴覚、「わもん聴覚」。これは、人類が言葉を生みだす以前の、太古の昔から、すべての人間に本来そなわっていた能力だと、彼は言います。
 きもちを伝えあう手立てとして言葉が生まれたおかげで、思いを伝えあう効率と正確さは格段に向上しました。それにともなって、以心伝心(無言のうちに心が通じあうこと)のコミュニケーション力である「わもん聴覚」は、影をひそめてきました。
 人間ならばだれでも、奥深くにもっている「わもん聴覚」。それに気づかず、大切さも知らず、よってみがきをかけることもなく、世界の人々は日々暮らし、働いているのです。もったいない!
 「修行」と聞いて、「おっと」と身がまえることはご無用です。苦しくも、つらくもありません。「わもん」の修行は、エキサイティングでワクワクするトレーニングです。そのことは、「わもん」の創始者&トップランナーとして、日々、高所をめざして生きているやぶちゃんのウキウキぶりを見れば、すぐにわかります。
 いつでも・どこでも・だれにでも。そして、どんな状況でも通用するコミュニケーションスタイル 。それが、「わもん」なのです。
 「わもん」トレーニングのキーワードは、「絶対尊敬」と「完全沈黙」です。
 四文字熟語は苦手ですか? ご心配なく!
 本書には、「先出しジャンケンの絶対尊敬」とか、「発信機能をすべてオフにして、受信機能だけオンにして聞くのです」とか、日々の修行を楽しみながら工夫をかさねるやぶちゃんがあみだした、だれでも今すぐにできるアドバイスがいっぱいです。
 「わもん」をするとき、自分のものさしをはずして話を聞くと、おどろくほど話し手のきもちが伝わってきます。ものさしとは、思考の枠わ くです。あれこれと考えながら聞くのではなく、思考を停止し、考えずに、ただ感じるのです 。
 「枠を外せばワクワクする」。
 やぶちゃんとの語らうなかで、わたしに降ってきた言葉です。
 思考の枠。人は社会生活を送るなかで、知らないうちに枠を身にまとっています。
枠はリミッター、限界です。その人が無意識に、うたがいなく思いこんでいる制約です。話し手の話を徹底して聞いているうちに、聞き手みずからが、自身をしばってきた枠をはずしていることに気づくことがあります。
「心の宇宙」は広く、無限大です。枠をはずし、自身を囲っている檻の扉を開けて、心の宇宙に飛びたちましょう。まったく異次元の、未体験ゾーンが、あなたを待っているはずです。
 やぶちゃんはよく、こう語ります。
 「わもんが、ふつうの会話と大きくちがうのは、聞き手の修行であることです。
話し手の思いのありのままを、素直に受けいれて聞くと、話し手から『聞いてくれてありがとう』と感謝されます。聞き手はそのときも、『いい修行(トレーニング)をさせていただきました』と合掌するきもちで受けとめます」。
 「聞くことで日本がよくなればいいな、と思っています。聞く修行に取りくむ人が増えて、思いを受けとめる感覚が冴えわたり、以心伝心の能力が開花すると、なごやかな社会になると思います。いつの日か、NIPPONが誇る、世界のWAMONになればいいなぁ……」と。
 それを聞いたわたしは、敬愛する人生の師のご指導を思いだしていました。
 「沖縄に行くことで、あなたとあなたのまわりの人たちにとって、いい出会いがありますよ」。
 やぶちゃんの「わもん」の本を出させていただこう。まずは日本語で。そして、アジアへ、世界に向けて、発信していこう。師が微笑えみながら語られた「あなたのまわりの人たち」とは、わたしの身近にいる人たちだけではなく、世界中のまだ見ぬ読者さんたちのことだと、気づきました。
「わもん」をされた人が、自分の生まれた意味に気づき、使命感をもって、つぎは別のだれかに「わもん」をする。その人がほかのだれかに「わもん」をする。その連鎖で、この世に生まれたすべての人が、救い人になる……。ひたひたとしずかで、壮大な、構想です。
本書をつうじて、「わもん=話聞」が、世界の人々を「和門」へとつなげる存在になってゆくことを、願っております。
『わもん |聞けば叶う』の出版を快諾してくれた薮原秀樹さん、取材と執筆を担ってくれた中島敏子さん、ありがとうございます。やぶちゃんといっしょにわもん修行を楽しむ全国の友人たちには、たくさんのご助言をいただきました。心より感謝を申しあげます。
「聞けば叶う」
なにを聞けば、叶うのでしょうか?
聞いて、なにを叶えたいですか?
あなたの奥底に眠る「わもん聴覚」を目覚めさせる、心の宇宙の旅へ。
行ってらっしゃい! 
 佳き旅を。

2011年6月26日

”まれ人みな北斎”トーク!のこころ

企画段階の要点メモを記します。くわしくは、当日、現地で、ライブの迫力とともに、体感するのがいちばんです。

・小布施の資源は人。人の活力源は交流。小布施は交流の町。内外、内々の交流による活力が原点。

・交流の町小布施。そのシンボルは、江戸末期に小布施人が迎えた画狂老人・葛飾北斎との交流。

・葛飾北斎を表す言葉。
外の人、奇の人、狂の人、美の人、超の人、越の人、発の人・・・
いますぐの経済効果をもたらしてくれる「金の人」ではなかった。
それなのに150年を経た今も、文化・経済効果、なによりも誇りや美学をもたらしてくれている。

・交流のシンボルとして、ほかでもない「北斎」を仰いでいる小布施という町の特異性。
やっぱり、どこか変だよ、この町は。
でも、これからの小布施に、ほかの土地の未来に、なにかヒントがあるんじゃないか?

・たしかに北斎はすごかった。北斎を迎えた小布施人もあっぱれでした。
でも、原点に立ち返れば、訪れ人とは「音連れ人」。
外の人はみんな、外の音をもたらしてくれる貴重な存在。
よって、小布施人は、年間120万の来訪者=まれ人(客人)を全員、北斎と見立ててみよう。
これが「まれ人みな北斎論」。
この大胆な見立てを鍵に、小布施のこれまでといまとこれからを解き明かしてみたい。

・出会いありがたし。「ありがたい」は、Thank youにあらず。有り難し=It’s miracle.

・そんな夢想から生まれた、前代未聞の初トークです!!

・出演は、”交流”を主軸にした町政を運営する小布施町町長・市村良三さん。
市村さんは小布施に生まれ育ち、東京の大学と大手企業勤務を経てUターン。市村さんによる小布施のまちづくりの主導ぶりは、ご存じの通りです。
花井裕一郎さんは福岡生まれ。映像作家として、東京を拠点に、世界を舞台に活躍したのちに小布施を選んでご家族で移住。2年前からまちとしょテラソ館長を務めています。
そして、長野県の大町に生まれ、志賀高原を経て小布施に根を張る本日の主役・竹節志げ子さん。
生粋の小布施人の市村さんと、“今北斎”の小布施人・花井さんと竹節さん。
この3人のトークと会場のみなさんとの交歓が、どんな化学反応を生むのか?!
OH! It’s miracle! それは、来た人にしかわからない!

2008年1月6日

『幸福への原点回帰』誕生のあゆみと、ねがい

鍵山秀三郎・塚越寛対話集『幸福への原点回帰』をご購読くださったみなさまへお送りしている「誕生のあゆみと、ねがい」の原文を掲載させていただきます。
 みなさまにおかれましては、いよいよご清栄のことと、お喜び申しあげます。「日本を美しくする会」相談役の鍵山秀三郎さん(株式会社イエローハット創業者・取締役相談役)と塚越寛さん(伊那食品工業株式会社代表取締役会長)の対話集『幸福への原点回帰』をお届けいたします。
発刊にあたりまして、制作日誌をもとに、本が誕生するまでの二年間の日々を振り返ってみました。
【1】 2005(平成17)年末、翌年3月4日(土)夜に長野県小布施町で開催された「小布施掃除に学ぶ会年次大会」の初日の催しとして、鍵山秀三郎さんのご講演が決まりました。北村三郎さん(人と情報の研究所代表)と白鳥宏明さん(日本を美しくする会・伊東掃除に学ぶ会代表世話人)にご助言をいただき、文屋として「講演録」を発刊する構想がかたまり、お二人の橋渡しにより、鍵山さんにご快諾をいただきました。
北村さんとの出会いのきっかけは、2004(平成16)年夏に私どもが発刊した、塚越寛さんのご著書『いい会社をつくりましょう』でした。北村さんは当初、読者のお一人として私にご連絡をくださり、親交が始まりました。2005年夏、北村さんに白鳥さんをご紹介いただきました。
ですから本書『幸福への原点回帰』の誕生は、塚越さんの『いい会社をつくりましょう』の出版と、鍵山さんが相談役をされている「日本を美しくする会」が生みの親、ということになります。
【2】 2006(平成18)年3月4日、年次大会初日の講演会を音声と写真で記録。翌日5日(日)の小布施中学校における掃除に学ぶ会で、鍵山さんのご指導風景などを、カメラマンの関真澄さんが撮影しました。
【3】 講演録として編集する準備を進める中で、鍵山さんが塚越さんの伊那食品工業株式会社の本社「かんてんぱぱガーデン」における掃除の徹底ぶりや、「いい会社をつくりましょう」を社是とした塚越さんの経営のすばらしさに、敬愛の念を抱かれていることを知りました。
また、塚越さんも、10年ほど前に鍵山さんが「かんてんぱぱガーデン」を初めて訪れ、懇談をなさって以来、再会の機会がなく、お会いしたいと願っておられることを知りました。
 お二方のご意向を私から北村さんにお伝えしたところ、北村さんより、「それならば、お二人の対話集を編集してはどうでしょう? 鍵山先生の講演の記録も、対話集を編む上での、大事な柱として活用すればよいです。いま、この時期に、お二人の対話が実現し、世に問うことは、ほんとうに意義深いものになるはずです」というご趣旨のご助言をいただきました。
この段階で、北村さんが本書のプロデューサーのお役目を引き受けてくださることを、正式に表明していただきました。私どもにとりましても願ってもないことであり、有難く、お願い申し上げました。
北村さんより「対話の司会は白鳥宏明さんにお願いしてはどうでしょう。白鳥さんは、鍵山先生から深い信頼を寄せられ、地元の伊東市での掃除にとどまらず全国の掃除に学ぶ会に参加して、各地のみなさんとの学びを深めていらっしゃいます。これからさらに伸びていかれる白鳥さんにとっての初めての書物として、登場していただきましょう」とご助言をくださいました。白鳥さんは、戸惑われ、恐縮されながらも、お引き受けくださいました。こうした経過の後、鍵山さんと塚越さんは、対話集の発刊にご快諾をくださいました。
【4】 取材の方針として、お二方が、それぞれのお城(本社)を訪ね、ゆっくりと語り合っていただくことを、決めました。これは、ご多用なお二人にとっては、至難の調整でしたが、お二方の秘書役のご尽力もあり、実現の運びとなりました。鍵山さんの秘書は清水昭子さん、塚越会長の秘書は橋爪美緒さんと宮下沙代さんです。
 鍵山さんにとっては、数あるご著書の中でも経営者をお相手にした対話集は例が少なく、「掃除」を原点に、人生や経営など幅広い視野の本になることが期待される企画です。
 塚越さんにとっては、『いい会社をつくりましょう』の姉妹編ともいえる本の誕生となります。
【5】 対話1回目 2006(平成18)年6月7日(水・晴)
朝9時30分、塚越さんがイエローハット本社(東京都目黒区)を訪問。本書の最初の対談が実現しました。塚越さんは前日に上京され、都内の定宿にご宿泊して、臨まれました。
対話の前に、私ども(木下、本書の編集主幹である中島敏子さん、関カメラマン)、そして早朝に伊東市を車で出発された白鳥さんが、イエローハット様の社員のみなさんによる朝の街頭清掃に参加させていただきました。鍵山さんよりじきじきに、お掃除のご指導をいただくことができました。
2時間半、最上階の応接室にて対話。録音と撮影。それから車で恵比寿ガーデンプレイスの「ウェスティンホテル東京」のレストラン「龍天門」へ。鍵山さんのご招待で、塚越さん、白鳥さん、私どもスタッフが、ご馳走になりました。こちらでも一時間ほど、対話を収録しました。
【6】 対話2回目 同年10月11日(水・曇りから小雨)
午後1時4分、特急あずさにて、鍵山さんがJR岡谷駅にご到着。白鳥さんと私どもスタッフがお出迎えし、車で「かんてんぱぱガーデン」(長野県伊那市)へ。塚越さんのご案内でガーデンを見学の後、伊那食品工業本社会議室にて約3時間の対話。夕刻、車で、同社の保養施設「木曽山荘」へ移動しました。
 旬の素材をふんだんに生かした、社員のみなさん手作りの夕食をいただきながら、約2時間、対話。
 信州の静かな山奥、夜、お酒も召し上がったせいでしょうか。お二人とも、ご両親、とくにお母様の思い出を語られながら、目頭を押さえる光景が見られました。
翌12日(木・晴)。早朝に山荘で一時間ほど対話の後、車で「かんてんぱぱガーデン」へ移動。朝7時45分に到着。すでに社員のみなさんが始めていらした朝掃除に参加。鍵山さんは塚越さんと歩かれながら、社員のみなさんに笑顔で声をかけていらっしゃいました。朝礼で鍵山さんがご挨拶。心からの感動と激励のお言葉を語っておられました。ラジオ体操にも参加。終了後、「かんてんぱぱホール」の喫茶室にて、軽い朝食をいただきながら、対話2時間。朝10時過ぎ、鍵山さんは車で出発されました(JR木曽福島駅より岐阜方面へ)。
【7】 対話3回目 2007(平成19)年4月25日(水・晴)
鍵山さんが名古屋市での早朝街頭清掃を終えられたその足で、車にて「かんてんぱぱガーデン」へ。「日本を美しくする会」会長の田中義人さん(東海神栄電子工業株式会社社長)、イエローハットグループの幹部の方々など、十数名とともに、塚越さんの会社を再訪されました。会議室にて、お二人の対話を中心に質疑を交わすかたちで、3時間。
ガーデン内を見学の後、駒ヶ根の温泉宿「ビューホテル」へ。入浴後の懇親夕食会に、塚越さんがとっておきのワインを手土産にお越しくださり、2時間、対話。
 翌26日(木・晴)朝7時45分、朝掃除を見学。朝礼とラジオ体操の終了後、1時間、喫茶室にて対話。
以上、対話は3回、合計18時間に及びました。そのすべての音声を収録。専門家・斎藤雅子さんがテープ起こしをした素原稿の編集に、中島敏子さんが取り組み始めました。
 5つの柱=章に分けて構成する案を中島さんが提案。5章構成を前提に、すべての文字情報を再編集し、書き改める過程を約2か月間で行い、お二人による校正の段階に入りました。
【8】 追加インタビュー1回目 同年7月13日(金・晴)
 3回の対談を終えたとき、鍵山さんがご提案くださいました。「対談の原稿がまとまった後、もう一度ずつ、今度は個別にインタビューを受けるかたちで、言い足りなかったことや修正点などをお話ししましょう」。私どもにとっては、願ってもないお申し出でした。塚越さんもご快諾くださいました。
鍵山さんを本社に訪問。白鳥さん、木下、中島さん。素原稿をお読みいただいていた鍵山さんより、細やかなご指摘をいただきました。また私どもの疑問点にも、詳しくお答えくださいました。その場に居合わせた人たちだけでなく、この本を手に読まれる方々など、あらゆるみなさんへのお心配りをなさる鍵山さんのお言葉一つひとつに、“仕事即学び”を実感する幸福な時間でした。
朝九時より、昼食をはさんで4時間半。午後1時30分に同社を辞しました。
【9】 追加インタビュー2回目 同年8月11日(土・晴)
 午後2時。塚越さんを本社に訪問。木下、中島さん。約1時間、塚越さんより、修正のご指示を頂戴しました。修正箇所は少なかったのですが、「一つだけ気をつけてほしい」と次のことを仰せつかりました。「この本は、人や企業、団体などに、それぞれの原点に立ち返ることこそが真の改革である、とお伝えする本です。現状に甘んじている人にとっては、かなり手厳しい内容になります。それだけに、せめて言葉の表現は、あまり鋭いものにならないように、心を配ってください」。
【10】 追加インタビュー3回目 同年9月20日(木・晴)
 午後3時。塚越さんを本社に訪問。木下、中島さん。約1時間、最終確認のご指示をいただきました。
【11】 本文の原稿を確定してから、お二人の「まえがき」案を執筆。白鳥さんが「志ネットワーク」代表の上甲晃さんに、本書の推薦文をいただくことをお願いしてくださり、上甲さんにご快諾をいただきました。激務の合間を縫って上甲さんよりほどなく、原稿と筆字のご署名が届けられました。10月10日までに、ご著者のお二人より、原稿の修正のご指示と、ご承諾をいただきました。
装丁と本文のレイアウトは中村仁さんが担当。11月30日までにお二人よりゲラの最終確認をいただくことができ、12月3日、有限会社アオヤギ印刷さんの印刷機のスイッチが押されました。12日、製本会社のダンクセキ株式会社さんから本書は届けられました。芽出度し、愛でたし!
★     ★     ★
これが、2年間にわたる本書の取材と執筆、編集の流れです。お二人ともご多用の日程を押して、私どものわがままに、真正 面からおつきあいくださいました。その真摯なご姿勢に、学びつづける機会をいただきました。北村さん、白鳥さん、玉稿をくださいました上甲さん、編集にご助言をくださいました「日本を美しくする会」会長の田中さん、原稿を通読してご教示くださいました頼経健治さん。編集から印刷・製本まで、それぞれのプロとしての腕前を発揮してくださったみなさん。
たくさんの想いが集まり、この1冊に結晶しました。広く末永く読み継がれ、お一人でも多くのみなさまのお役に立てるように努めることをもって、ご恩に報いてまいりたいと思います。感謝を込めまして。           文屋 代表 木下 豊 拝                                                                                                             

2006年1月11日

「美日常の、いいまちをつくりましょう。」覚書(平成18年1月11日改訂)

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「美日常の、いいまちをつくりましょう。」覚書(平成18年1月11日改訂)

「美日常」の考え方は、日々成長をつづけています。

○ 第一段階
生活者と来訪者の双方が満足する、美しい日常の提言。
みんなが「いいまちだねー」と心から思い、語り合えるまちを。これは崇高な理念であり、やすやすと実現できるものではないと思います。
 出発はある疑問―――。
旅は日常から非日常への脱出といわれますが、小布施には日常と大きくへだたった非日常の場、たとえば全国的・世界的な遺産と認められるような文化や自然の資源はありません。ではなぜ、人口の一〇〇倍もの人が毎年訪れるのでしょうか? いっとき隆盛を極めた“観光地”が衰退していくのはなぜでしょうか? 小布施がそうならないためには? そして日本の地域社会が、そこに暮らす人々、訪れる人々が幸福を感じられるまちになるためには、どうしたらいいのでしょうか?
こうした疑問への回答につながる仮説が「美日常」です。
人はふだんの暮らしを離れて旅人になることで、日常からこころを解き放ち、無意識のうちにその感性をとぎ澄まします。その意味で、旅人はみな、詩人のこころをもっています。
立派な観光施設を造り、広告宣伝をしていっとき大勢の来訪者を迎えても、
その土地に暮らす生活者が不足や不満を抱いていると、来訪者は敏感に感じとります。旅人のこころは鋭敏です。その記憶は旅人に、その土地へのふたたびの訪れをためらわせます。家族や友だちにも勧めはしません。悪循環のはじまりです。悪循環と好循環の分岐点。それは、生活者と来訪者の「双方」の満足度の高さにあるのです。
 そこで私は、まちづくりの鍵言葉として「美日常」を掲げてみました。
「たいくつな日常」と「たいへんな非日常」のどちらでもない、「たおやかな日常」の営み。日常と非日常の中間にあるグレーな存在を「美日常」と呼び、「美日常」の時空間を大切に育むことが、生活者と来訪者の満足が調和した、独自性の高い生活文化・経済文化の創造には欠かせないと考えます。
美しくない思い、美しくない言葉や姿勢に明確にノーと言うこと。「いま、ここ」の日常を礼賛しながら、明るく楽しく生きる。「いいまち」を目指して幸福に生きる生活者の日常は「美日常」であり、来訪者にとっても日常生活から一歩踏みだしたところにある「美日常」となる。「美日常」においてはじめて、双方の満足は調和し、好循環が末永くつづく土壌が育まれるのです。
「上質で小さなハレの場」。民俗学では、清浄性・神聖性を示すのが「ハレ」。日常性・世俗性を示すことばが「ケ」です。「美日常」は、ハレとケの間にある「小さなハレ」、日常の暮らしのなかで、たおやかな幸福感に満ちた、ささやかなハレです。私たちそれぞれが、自分たちの暮らす土地を「上質で小さなハレの場」にしてゆく。「美日常」はそのための理念です。

○第二段階
美とは、ツトメを果たすこと。
「美」という漢字は「羊が大きい」と書きます。神にささげられるイケニエとしての「大きな羊」が、この漢字の起源です。神から人にもたらされる幸福。幸福をいただくための交換条件が、人としてのツトメ。ツトメの象徴がイケニエです。人としてのツトメとは、ひと言で言えば和合の暮らしです。感謝することであり、反省すること。だれとでも仲良く穏やかに暮らすこと。責任、義務、任務、人としてすべきこと(してはならないこと)を果たすことにより、幸福(経済的な安定をふくむ)はもたらされます。ツトメは、家庭人として、地域人としての役割でもあり、まちづくりには不可欠の視座です。美とは、ツトメを果たすことと見つけたり!

○第三段階
平和は和合の束(たばね)、幸福の基(もとい)。
日々の和合を楽しむ美日常の暮らし。ふだんの穏やかな、さりげない日々の
繰り返し。その束が平和な国をつくります。平和がなくては人々の幸福はありません。
日々の暮らしに「美」を楽しむという視座。小布施に、世界に、いまも輝きを放ちつづける葛飾北斎の存在を、暮らし、生活文化の視点から再考してみること。美を楽しむ暮らしの大前提は、平和な国づくりであり、平穏な暮らしの営みです。「平和と和合」を明瞭に意識した生活を提言してまいります。

 文屋の出版活動、私の暮らしは、このような「美日常」をいしずえにしております。

【画像について】美日常の概念図です

2005年12月3日

『映画 日本国憲法』を観て

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地元紙「須坂新聞」に掲載していただいた文章を転載いたします。

(タイトル)
小布施九条の会 12月6日 『映画 日本国憲法』を上映

(リード文)
 小布施九条の会(会長 渡辺照慈・岩松院東堂)は十二月六日(火)午後六時半よりJA須高小布施支所会議室で、『映画 日本国憲法』の上映会を開く。入場は無料。
 同会は、「戦争の放棄と平和主義の理念を定めた憲法九条を守る」という一点で一致する人々が、思想・信条・宗教の違いを超えて集まっている。映画の上映は、先ごろの『想い出のアン』に続いて2回目。上映会に先立ってこの作品を見た同会の会員から、感想文が寄せられた。

(タイトル)
(小)『映画 日本国憲法』を観て
(大)憲法9条は人類進化の結晶
(中)「武力なき平和」への勇気をくれる映画

小布施町飯田 木下 豊

(本文)
 『映画日本国憲法』を観ました。
 戦後六〇年目を前にした自衛隊のイラク派遣をきっかけに、憲法についての踏み込んだ議論が始まりました。国内のあまりに性急な改憲への動きを、世界に視野を広げて見つめ直すことを主眼に、この映画は作られました。
「憲法とは誰が誰をしばるためのものなのか」、「平和憲法の世界における意義は」……。この映画は、日本国憲法について、中国、韓国、日本、アメリカ、シリアなど、十二人の世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集です。
 まず、憲法は誰が誰をしばるものなのか。日本国憲法は主権在民が原理であり、「われわれ日本国民は」が主語。ですから憲法は、国民から政府への命令であり、国家の権力を抑えることが憲法の目的だということ。こんなことさえ、この映画を観るまで、明確には意識しないでいた自分に気がつきました。
 前文、そして第九条に書かれている平和主義の理念は、戦争をする権利、国家の武力による人殺しをする権利を、政府にもたせないという「しばり」なのです。
 先のアジア太平洋戦争では、約三一〇万の日本人が命を落としました。同じ戦争で中国は一千万人、インドネシアは四〇〇万人など、合わせて二千万人が亡くなりました。日露戦争、第一次世界大戦など二〇世紀はその前半までに、たくさんの戦争が繰り返されました。日本国憲法の平和主義は、戦争に明け暮れてきた人類が、大戦終結の直後に定めた、人類の歴史の結晶のような到達点だったのです。
 アジア各国への侵略によって多大な迷惑をかけた日本が、反省と謝罪の気持ちを込めたのが、第九条だとも言えます。
 政治学者のダグラス・ラミス氏(元津田塾大学教授)は語ります。「戦争をやるのがね、アメリカに住んでいると当たり前になっているわけです。常識なんです。日本にいると戦争しないことが常識なんです。(中略)憲法九条ができてから、いまのところ自衛隊は、国家交戦権のもとでひとりの人間も殺したことはないわけなんです」。憲法九条を破棄することは、六〇年間続けた反省と謝罪を破棄することにもなると、別の人が静かに語ります。
 世界で初めて、原爆を日本に落とした国。朝鮮半島で、ベトナムで、湾岸、アフガニスタン、そしてイラクで、戦争を続けてきたアメリカ。世界中の一三二の国に七二五の軍事基地(戦争への道具)をもつ国。その底知れない恐ろしさを感じるのと同時に、安保条約のもと、アメリカの基地(沖縄だけで三八)を抱えている日本の危うさを実感させられたことも、この映画の感想の一つです。
 先の総選挙は、郵政民営化が主な焦点になりました。大事な問題ではありますが、国を一本の木に見立てるならば、郵政も年金も福祉も枝のひとつです。では幹は、根はなにか。憲法改定の問題ではないでしょうか。私たち一人一人が、小手先のマジックにだまされない人間になること。武力による“平和”ではなく、武力なき新のへ。憲法前文のあるように「国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」という高い志をもち続けることが大切だと確認いたしました。
 みなさん、ぜひ『映画日本国憲法』の上映会にお運びください。

【写真】『映画日本国憲法』の読本(FOIL刊)の表紙です。装画は奈良美智さんの作品です。

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