文屋

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2005年9月6日

外から来ていただける、ただごとではない有り難さ

ダイニングレストラン樹響にて

8月4日(木)の日中は仕事場と小布施町内で、竹節志げ子さんの新刊『マードレの田園レシピ』の広報活動に専念しました。夕方、先日の発刊記念パーティーで呼びかけ人として運営に力を尽くしてくださった10人のみなさんへのお礼の会を、竹節さんが主催してくれ、ありがたくも参加させていただきました。
会場は、竹節さんが春までプチレストラン「マードレ」を営んでいた建物に新しく開店した「ダイニングレストラン樹響(ききょう)」。創作料理を供するお店として、村松直幸さん(30歳)・砂織さんご夫妻が営んでいます。お料理の分野は和洋食、幅広く柔軟な対応をしてくれるそうです。
 村松さんは、小布施町の南端を流れる松川をはさんだ対岸の須坂市松川町のお生まれ。スパゲティーのお店「オールド・スパゲティーハウス」の小布施店に勤めたことを皮切りに、同社の長野店・軽井沢店・MIDORI店(長野駅ビル)、そして「スプリ」(長野市東和田)の開店と運営を担ってきました。その後、長野駅東口にあるサンルートホテルのレストラン「翔」をはじめ同ホテルの料理長を任され、3年間務めたあと、念願の独立開業を果たしました。

宝物をいただいた小布施町

小布施のこの場所を選んだきっかけは、この建物の持ち主の竹節さんと村松さんのお母さんが親友であったこと。村松さんは、保育園と小学生の2人の子どもさんとともに一家で小布施に転居し、お店の2階にお住まいです。弱冠30歳。地道でたしかな経歴のなかで学び、身につけた知識、技能、センス、そしてファンのお客さま。小布施という土地は、はからずも、願ってもない“技人”(わざびと)をお迎えしたことになります。鮮度のいい海山の幸を生かし、趣味の良い什器に盛られた料理をいただき、和やかな会話を楽しみながら、お酒をいただきました。
帰宅して眠り、翌朝目が覚めて、一人で考えました。「宝物だな」。松村さんご夫妻についての感想です。「有り難いことだな」とも思いました。そして「これこそ、まちのちからなんだろうな」と思いいたりました。ほかのまちで生まれ育ち、ほかのまちで、ほかの会社で腕を磨き、さあこれから自分の”お城”を開こう。そう考えた30歳の男が、このまちを選んでくれた。家族と移り住み、子どもを学校に通わせ、このまちに料理人としての人生をかけようと決めた夫婦が、小布施の町に居る。村松さんと小布施の縁を結んでくださった竹節さんもまた、10年ほど前に、村松さんと同じような決意をして、このまちにやってきた人でした。
急成長中の企業や大きなお店を招致して地域を活性化することが、いまでも話題を呼んでいます。それに否と申すのではありませんが、竹節さん、村松さんのような個人が、自由な選択の枝のなかから自主的に、自分の責任で選んで小布施にやってくる。それこそが、真の”まちのちから”なのではないか、と考えるようになりました。

ブランドは日々向上の集合体

いま、小布施にはお蕎麦屋さんが12軒もあります。そのうち代々このまちで蕎麦屋を営んでいるのは1軒だけ。
大半は、村松さんたちと同じように、よそのまちに生まれ育ち、よそのまちで蕎麦打ちの技を磨き、小布施を選んで、この10年ほどの間にお店を開いた人たちなのです。お蕎麦屋さんだけではありません。家具職人、ガラス作家、映像作家、フランス風家庭料理のお店、人気のユースホステルと営むご夫妻、三味線のお師匠さん……。
 では、外から来ていただける人を、無条件で歓迎するのか?
 「小布施ブランド」ということばがあります。磐石不動のように聞こえますがその実態は、個々の農家やお菓子のお店、栗菓子会社や酒蔵などが営々と育んできた、それぞれの、個のブランド(信頼と伝統)を束ねたもの、集合体です。すべては小さな個々の質によっている。だから、小布施ブランドを自分の努力でよりいっそう高いものにする志のある人は歓迎します。これがものさしです。そうではなく、ただぶら下るだけ、すがるだけの人やお店は困ります。「北斎館の近くならバスの団体客が多い」「小布施に店を出せばうちの格が上がる」「包装紙に小布施と印刷すれば中味はどんなものでもいい」という方は、このものさしにはじかれます。
 でもこんなこと、他人に申すことではないですね。このものさし、唯一、向けるべきは、じぶん、です。では木下は? 文屋は? 右手の人差し指をいつも自分に向ける。心地よい張りつめ感にひたりながら、日々楽しみつつくらし、仕事をつづけていきたいと思います。最近思いついて、気になっていることばをご紹介します。
 「場力」。ばりき、ではなくて、ばぢから、と読んでください。人やものごとを寄せつけ、魅了して元気にさせてくれる、場所の力のことです。おなじような意味合いで「磁力」とか「磁場」を使う人も居られますが、あったか味のない無機的な感じがするせいでしょうか、理科が苦手のためでしょうか、なぜだかあまり好きになれません。おそらく、人を引き寄せるだけで、場所も人もおたがいに時間をかけて育ちあう感じがないから、いやなのだと思います。ばぢから。響きはごつごつしていておしゃれではないのですが、このことば、頼りになる奴!とお感じになりませんか? 気は優しくて力持ちの新語君なんです。ことばですから、みなさんお気軽にお使いくださいませ。
小布施の場力、みんなでもっと向上させていきたいと思います。みなさんが暮らすまちの場力は、いかがですか? おっと、またよそ様に人差し指を向けてしまった。自分に、じぶんに。

2005年3月8日

須坂東高校の卒業生にささげたPTA会長としての祝辞

みなさん、ご卒業、おめでとうございます。晴れ晴れとしたみなさんのお姿を見ることができて、本当に嬉しく思います。入学以来、楽しいことばかりではなかったと思いますが、それらを乗り越えて、きょうの日を迎えられました。ずいぶんとたくましくなり、頼もしくなりました。これからも自信をもって生きていってください。
ご臨席のご家族のみなさまも、御子息の晴れ姿に、誕生以来の数々の出来事を重ね合せて、感慨にふけっておられるのではないでしょうか。見事に卒業されました御子息を、どうぞ誇りに思ってください。
また、柳澤校長先生、鈴木教頭先生をはじめ、教職員のみなさま。わたくしどものこの慶びは、先生方の三年間、千日あまりの日々の、地道なご指導とご支援のたまものです。PTA、保護者を代表いたしまして、心から、お祝いと御礼を申し上げます。

 ご家族のみなさんに、うれしいお話をさせていただきます。
 昨年夏のこと。わたくしは、須坂東高校の生徒が取り組んでいる、すばらしい活動のことを知りました。
生徒会執行部と生徒の有志のみなさんは、昨年四月から毎朝、正面玄関前の掃除をしてきました。ヒマラヤスギの細かい葉をほうきで掃き、池の水面の葉をすくいとり、噴水を出して、登校してくる仲間を迎えつづけました。廊下も少しずつきれいになり、多くの生徒が、進んであいさつをするようになりました。休日に学校の掃除を、自主的につづけている部があることも、知りました。
 生徒がみずから課題を見つけ出し、できることから改善していこうとしています。掃除をすればみんなが気持ちいい、というのは当たり前のことです。それがわかっていても、掃除をできる人は少なく、掃除をつづけられる人はもっと少ないものです。平凡な、当たり前のことができない人は、特別なことを成し遂げることはできません。毎日の勉強や部活動、進路、そして将来の日々にとって、掃除やあいさつといった平凡な事にとりくんだ日々は、かならずや実を結んでいくことと思います。

 さて、卒業生のみなさん。
新しい舞台へ進まれるみなさんに、一つだけ、申し上げたいと思います。それは、「仲良くすること」、だれとでも笑顔で語り合うことの大切さについてです。
 わたくしは、人の営みはすべて、この世の中を、幸せで喜びに満ちた社会にするためにあるのだと思います。どんな人生を歩むのかは、一人ひとり、違いますし、「幸せのかたち」もそれぞれですが、人が幸せに生きるための秘訣は、あるような気がします。
 わたくしは、誰とでも「仲良くすること」が、幸せに生きる秘訣ではないかと思います。
「仲良くする」というのは、けんかをしないことです。戦争をしないことです。相手を思いやり、人の悪口や陰口を言わないことです。人の良い面を見つけて、見習うことです。欲張らないこと、いばらないこと。それは、ものごとに感謝をして、なにごとにも「ありがたい」という気持ちをもって、くよくよしないで明るく、元気に生きることにもつながると思います。
よく、「人は鏡」だと申します。いやなことばや態度をする相手に出会ったときは、それを自分の姿だと思って自分を省みて、自分の心がけを見直しましょう、という意味です。自分以外の人の心を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。それは、楽なことではありませんが、他人の心を変えることを思えば、簡単なことです。すぐにできます。
「仲良くする」ためには辛抱が必要です。ですが、わたくしの経験では、辛抱したときには、良い結果がもたらされるように思います。神様の大きな力が働いて、守っていただけるような気がしています。
 どんなことでも、一生懸命にがんばれば、おもしろさが見えてきます。世の中は厳しく、うそや言い訳は通じません。しかし、それだからこそ、「人生」とは、楽しいものだと、わたくしは思います。前を向いて、熱い思いをもって、いのちを大切に、それぞれの人生を、自分らしく、創っていってください。仲良く、鮮やかに、生きていってください。
卒業生、在校生のみなさん、先生方、保護者、同窓会、地域のみなさまの努力のお陰さまで、須坂東高校の未来には、太陽の明るい光がさしています。それぞれの目標に向かって歩んでまいりましょう。
本日は、おめでとうございました。

   平成十七年三月五日

               長野県須坂東高等学校 PTA会長 木下 豊

2005年2月13日

美日常の、いいまちをつくりましょう。〜覚書

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「美日常」の考え方は、日々成長をつづけています。

○第一段階
生活者と来訪者の双方が満足する、美しい日常の提言。みんなが「いいまちだねー」と心から思い、語り合えるまち(崇高な理念)。

○第二段階
「美」という漢字が、神にささげられるイケニエとしての「大きな羊」が語源であること。イケニエを、人としてのツトメととらえる。責任、義務、任務、人としてすべきこと(してはならないこと)を果たすことにより、幸福(経済的な安定をふくむ)はもたらされる、という考え方。ツトメには、家庭人として、地域人としての役割でもあり、まちづくりには不可欠の視座であること。

○第三段階
美、アート、民芸…日々の暮らしに「美」を楽しむという視座。小布施に、世界に、いまも輝きを放ちつづける葛飾北斎の存在を、暮らし、生活文化の視点から再考してみること。美を楽しむ暮らしの大前提は、平和な国づくりであり、平穏な暮らしの営み。「平和と和合」を明瞭に意識した生活の提言。

現在は、第三段階まで思索がいたっております。みなさん、「美日常」の考え方をご理解いただき、広めていってください。

【画像について】美日常の概念図です(おもに第一段階の内容を図示してあります)。

2004年11月19日

市村良三はお約束します。

小布施町長選立候補予定者・市村良三さんの政策です。
小布施町長選は平成16年12月21日告示、26日投票&即日開票です。小布施町民のみなさん、小布施の未来を決める大切な投票権を、有効に使ってください。21日以降、町役場にて事前投票もできます。

(タイトル)
市村良三はお約束します。
つつむ、つなぐ、つくる
〜みんな仲良く、元気で幸せに暮らす小布施を、ごいっしょに。〜

(本文)

みんなが好きな小布施を、もっと住み心地のいいまちにしていきましょう。
市村良三は、40年近くまちづくりを進めてきた小布施のみなさんの智恵と汗、思いをひきつぎます。民間企業の経営とまちづくりの現場で培った経験や発想、多くの人々とのつながりを、小布施のまちづくりに生かします。みんなが参加して、なんでも話し合い、かかわる人すべてが幸せになれる小布施にしていきましょう。

【つつむ】
≪福祉、医療、教育≫
少子高齢化時代を迎えて、安心して生み育て、元気に年を重ねられる町になるよう、住民みんなで考えながら、厳しい財源を工夫して有効に生かしてまいります。
○ 女性いきいき 結婚、出産、育児の過程で、男女のパートナーシップによってお互いを思いやる文化を育て、とくに女性が能力を生かしていきいきと社会参画ができる施策を行います。共働き家庭の育児を援助する施設やボランティア組織を、より充実させます。
○ 子どもすくすく 小布施は人が資源です。つぎの時代を担う子どもたちの教育には、できるだけ多くのお金をかけ、それぞれの個性を伸ばした人材が育つようにします。郷土をよく知り、地域の個性をとり入れ、「このまちが好き」という思いの子どもたちを育てます。
○ お勤め人ゆっくり よく眠れて身もこころも癒せるまち。お勤めの疲れをゆっくりとほぐせるまちに。
○ 弱い人ゆったり 社会的弱者(障害者、高齢者等)の声を継続的に聞いて福祉政策に反映できる、温かなしくみをつくり、歩道や公共施設を整備します(ノーマライゼーション)。
○ 年輪はつらつ 年を重ねた方々が、元気に、家庭や地域、職場で、それまでに培い蓄えてきた智恵や体験を発揮して、社会に貢献できるようなしくみをつくります。
○ 支えあい、あったかく 医療と介護、ボランティアの連携システムを充実させ、在宅介護制度の充実を図ります(安否確認制度等)。介護保険をはじめ福祉政策のなかで見落とされがちな、介護者が安心して介護をつづけられるように、ケアする人の心身をケアする制度をもうけます。
○ みんな仲良く 部落差別などあらゆる差別をなくし、人権を尊重するまちをつくります。

【つなぐ】
≪情報はみんなのもの。徹底した情報の共有を≫
 住民の素朴で新鮮な思いや願い、意見提言を、町政に繁栄できる、双方向型のしくみを作り、運営します。
○ まちづくり座談会の開催 できるだけ多く、自治会・コミュニティーやテーマごとのまちづくり座談会を開き、町職員とともに出向きます。
○ 分野別懇談会の充実 町政の各部門(総務文教、経済建設、社会衛生)の政策に、議員とともに住民が参画できる、継続的なしくみをつくります。
○ 各団体の連携 JA、商工会をはじめ、各種団体やグループ、個人が交流する場と機会をつくり、それぞれがもつ力や情報を合わせて、大きな力にしていきます。
≪図書館の充実を図ります≫
 小布施町は、長野県内でもっとも早い時期に公立図書館を開設しました。そのあり方、運営方法や場所などを再検討し、情報を受発信するセンターの機能、子どもから高齢者まで交流してくつろげる文化サロンの広場としての図書館を、費用をかけずに充実させます。
≪通信制高校、大学講座、学会の誘致≫
 小布施を、住む人だけではなく、国内外の人々にとってもより魅力的なまちにして、通信制高校の拠点(スクーリング)や大学の講義、各種学会を積極的に誘致します。

【つくる】
≪交流産業の育成≫
 小布施は、果樹農業を基盤に発展してきました。野菜も含めた農産物の「小布施ブランド」を確立して、収益性の高い魅力ある産業にし、若者が喜んで参入できるように対策を進めます。田園や里山の風景を舞台にした「交流産業」をキーワードに、人々の交流を活発にして、農業・商業・工業が一体になった産業の振興を図ります。
○ 減農薬農業 食と環境の安全・安心のため、減農薬農業を推進します。
○ 適地適作農産物 小布施の風土に合った作物の情報を調査・導入し、栽培を奨励して「小布施ブランド」に育て、収益性の高い農業を推進します。
○ 土地の有効活用 耕作する人と作物の両面から、遊休荒廃農地の有効活用策を検討し、具体化させます。大規模専業農家を育成する一方、本場ドイツのクラインガルテン(小さな農園)に学んで、家庭的な楽しい農業の指導育成を行います。
○ トップセールス 先頭を走るセールスマンとして、小布施産農産物を販売し、交流産業の振興に努めます。また地元の宿やレストラン、学校給食などでの活用を推進します。
○ 商工業の振興 専門性、趣味性、特殊性、独創性の高い商業と工業を奨励します。町振興公社の事業をより活性化させ、収益の拡充を図ります。
≪住む人が主役のまちづくり≫
 私たち小布施人の暮らしは、外の人があこがれ、高く評価してくださっているほどに、魅力的でしょうか?ほっと癒される日々でしょうか?幸せでしょうか?市村良三は、小布施に暮らす“主役”の私たちみんなが、こころ豊かに生きられる小布施を、みなさんとともに創ってまいります。
○ 景観と人口政策 「昔の、子どものころの小布施のほうがずっと美しかった」と感じている方も多いと思います。より美しい小布施にするために、「景観」の約束事について、もう一度みんなで検討いたします。農業振興や田園景観に配慮しながら土地利用を再検討し、人口の課題にも取り組みます。
○ 徹底した行財政改革 みなさんと話し合いながら、町三役のあり方を含む行財政改革を徹底的に進めます。
○ 小布施の道を見直します 東西と南北の幹線道路の整備に伴い、行き先別に(町内か町外か)自動車の流れを効率よく誘導できるようなしくみを導入します。手をつないで歩ける散策の道を、整えます。自動車、とくに大型バスを郊外の大型駐車場へ誘導し、大型駐車場から中心部への散策道を整備します。サイクリングに適したコースを設け、サイクリングをテーマにした人々の交流と産業を育成します。
○ 災害に強い、安心と安全のまちを 自然災害のとき、総合公園や学校、福祉施設等が有効に機能するように、危機管理のシステムを構築します。

【【ITの活用】】
 町政を推進するにあたり、行政運営や産業、教育などそれぞれの分野で、町職員や住民の力を生かして、IT(情報通信技術)をフルに活用いたします。

2004年8月13日

二一世紀のあるべき経営者の心得

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『いい会社をつくりましょう。』の著者、かんてんぱぱ・伊那食品工業?の塚越寛社長が掲げている心得です。


一 専門のほかに幅広く一般知識をもち、業界の情報は世界的視野で集めること。

二  変化し得る者だけが生き残れるという自然界の法則は、企業経営にも通じることを知り、すべてにバランスをとりながら常に変革すること。

三  永続することこそ企業の価値である。急成長をいましめ、研究開発に基づく種まきを常に行うこと。

四  人間社会における企業の真の目的は、雇用機会を創ることにより、快適で豊かな社会をつくることであり、成長も利益もそのための手段であることを知ること。

五  社員の士気を高めるため、社員の「幸」を常に考え、末広がりの人生を構築できるように、会社もまた常に末広がりの成長をするように努めること。

六  売る立場、買う立場はビジネス社会において常に対等であるべきことを知り、仕入先を大切にし、継続的な取引に心がけること。

七  ファンづくりこそ企業永続の基であり、敵をつくらないように留意すること。

八  専門的知識は部下より劣ることはあっても、仕事に対する情熱は誰にも負けぬこと。

九  文明は後戻りしない。文明の利器は他社より早くフルに活用すること。

十  豊かで、快適で、幸せな社会をつくるため、トレンドに迷うことなく、いいまちづくりに参加し、郷土愛をもち続けること。

文屋文庫のこころ

信州おぶせ発、美日常のまちづくりシリーズ
〜いいまちをつくりましょう


「美日常」とは、「たいくつな日常」と「たいへんな非日常」のどちらでもない、「美しい日常」の営みのことです。このことばは、自分たちのまちに来訪者を迎えるときに、生活者と来訪者の双方が満足するようなまちづくりのしくみ、まちのあり方について考えるなかで発想を得て、新しくつくりました。そして「いいまち」とは、そこに暮らす生活者と来訪者、働く人、学ぶ人など、とりまくすべての人たちが、「いいまちだな」と思い、お茶飲み話のなかで「いいまちだね」と語りあうような土地のことです。「いいまち」であるための鍵ことばが、「美日常(びにちじょう)」です。

日常と非日常の中間にあってグレーな領域である「美日常」をおしひろげることが、生活者と来訪者などの満足が調和した、独自性の高い生活文化・経済文化の創造には欠かせないと考えます。「いま、ここ」の日常を礼賛しながら、明るく楽しく生きる。「いいまち」をめざして幸福に生きる生活者の日常は「美日常」であり、来訪者などにとっても日常生活から一歩踏みだしたところにある「美日常」となる。「美日常」においてはじめて、双方の満足は調和し、好循環が末永くつづく土壌が育まれるのだと思います。

「いいまちをつくりましょう」。これは崇高な願いです。やすやすと実現できるものではありません。「いいまち」になるための課題について学び、話を聞き、語りあい、試みにおこなってみる。そうした過程のなかから、新しい「美日常」へのとりくみが生まれてきます。それはきっと、人々が暮らす、すべての「まち」に共通するものではないでしょうか。

信州おぶせから、“美日常のまちづくりシリーズ”として、「文屋文庫」を創刊いたします。この文庫が素材になって、日本・地球規模の交歓が生まれることを願います。
 大きめの文字とやさしい言葉づかいを心がけ、読みとおしやすい分量にいたします。発刊は不定期ですが、年間数冊を出す予定です。食、観光、教育、日本文化、農業、科学技術、医療福祉、平和など、多彩な課題の専門家にご登場いただきます。

「美日常の、いいまちをつくりましょう」。この初志を忘れずにつづけます。ご愛読をいただき、ご感想やご提言、また日々の暮らしへの思いなどをお寄せいただければ幸いです。

平成14年10月28日                       木下 豊

きもちいいね、東高。いいぞ、東高!

 うれしいお話です。
 生徒会役員が、春から毎朝、正門の噴水のまわりを、竹ほうきで掃除しています。噴水のポンプが詰まらないように、池に浮いたヒマラヤスギの葉をすくいとり、登校時間には噴水が出ています。校舎越しの朝陽に輝く噴水のしぶきは、本当に美しいものです。最近は、ほかの有志も、仲間に加わっているそうです。
 昨年、講師を務められた伊藤鉄郎先生が、一年間、毎日、お一人で、掃除をされていました。任期を終える今年三月三十一日まで、続けられました。そのお姿を見ていた生徒たちが、「お志を受け継いで行動しよう」と立ちあがりました。
社会では、「基本の5S」が重んじられています。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」、それらを習慣として身につける「しつけ」。これらは決して特別なことではなく、凡事、できて当たり前のことです(でも、私はできていません)。自分から進んでからだを動かし、汗を流していると、気持ちがさわやかに磨かれて気づきがよくなり、気配りの力が養われます。謙虚になり、感動・感謝のこころがわいてくるのだそうです。なにごとにも感謝する気持ちをもてるようになれば、人は幸せを感じることができます。気力、体力、学力などは、おのずと身についてくるはずです。
近ごろは、気持ちのいいあいさつを交わしあう光景が増えました。いわゆる問題行動が大幅に減り、和やかな雰囲気になってきました。これらはすべて、つながっているのではないでしょうか。
「基本の5S」、凡事の徹底。だれにでもできることを、だれにもできないくらいに、つづける。きれいな校舎、気持ちいい学校…須坂東高校の “再興のヒント”を、生徒たちが示してくれています。

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