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2009年12月6日

ブータンのGDH哲学に学ぶ 立教大学 21世紀社会デザイン研究学会

6日朝、福島の小高を発って、仙台経由で東京の立教大学に立ち寄りました。

 

この大学の21世紀社会デザイン研究科に事務局を置く「21世紀釈迦デザイン研究学会」の第4回年次大会。その二日目の公開講演会に参加しました。

大会のテーマは「しあわせを紡ぐ社会デザイン 〜21世紀を生きる知とは」。公開講演会の演題は「”国民総幸福”の社会へ向けて 〜ブータンのGDH哲学を日本にどう活かすか」

 

国民総幸福度(GDH)世界一の目指すブータンに学ぶのが主題です。幸福度は、【美日常マンダラ】の主要な価値観です。磨きをかけたいと思って参加しました。

 

いくつかの学びをメモします。

 

「GDHは、経済指標であるGDPやGNPに対する価値観として、1980年代に、20代であったブータンの第四代国王によって提唱された価値のものさしです」

 

「もっともっと、という貪欲の経済から、もう持っているからいいという、足るを知る知足の経済へ。ブータンはGNPやGDPを否定しているのではない。近代化のよい点を独自にアレンジして自らに取り込む努力はしている」

 

「ブータンの国家政策はすべて、GNH委員会のスクリーニングを経て決められる。『この政策を行うことが、国民みんなの(公の)幸せに貢献できるか』を基準に、採否や”どうやるか”が決められる」

 

「これにより、中央と地方の政策やプロジェクトに一貫性が生まれる。だれでも、政策の是非について考え、意見を言うことができる」

 

・・・!!これ、小布施のような自治体の政策決定にも使えますね。「まちづくり委員会」の判断基準にも活用できそうです。

 

「ブータン社会のキーワードは、柔軟で寛容な社会。ミスや失敗を前提に、ものごとが進められている」

 

・・・以上、平山修一さん(大東文化大学、GNH研究所代表幹事)のお話メモより。

 

平山さんのほかに、薗田綾子さん(株式会社クレアン代表取締役・サステナビリティ日本フォーラム事務局長)、座波圭美(たまみ)さん(ユネスコ・アジア文化センター教育協力課プログラム・スペシャリスト)、藤田孝典さん(NPOほっとポット代表理事)のお話がありました。

 

薗田さんの「CSR(Corporate Social Responsibility)は企業の社会的責任と訳される。Responsibilityは社会的責任というよりも、社会的信頼性(度)を訳すのが、企業活動のイメージがしやすいのではないか。当たり前のことを当たり前に行う、以上のもの・・・ステークホルダーとの信頼関係の構築活動、ととらえたい」

 

「責任と義務を果たす守りの経営から、社会ニーズを先取りして価値創造を目指す攻めの経営へ。CSRの認識を変えたい」

 

座波さんの「ブータンにはいたるとことに、祈りがある。生活のあらゆる場面、芸術、祭祀、建築などに、チベット仏教の考え方が反映されている」

 

「ブータンの森は国土の72.5パーセント。森の木を切って外貨を稼ぐよりも、この森のある暮らしの豊かさを選んで、努力して森を育てている」

 

藤田さんの「貧困には二つある。経済の貧困と人間関係の貧困。居場所や相談できる人のいない人が増えている。憲法で保障された生存権を大切にして、貧困率をいかに下げるか。幸せな人を増やすと同時に、幸せでない人を減らす”反貧困”の視点が、政策にも個人の生き方にも不可欠ではないか」

 

たくさんの学びを、【美日常】に、日々の暮らしと働きに生かしていこうと思います。

 

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