文屋

ビジョン

美日常について

人生のあり方「美日常」とは?

「美しい日常」と書いて「美日常(びにちじょう)」。

あなたは、美日常と聞いて、どんなイメージを持たれますか?

わたしは、信州小布施の里で生まれ、18歳までこの町で育ちました。
東京と大阪での暮らしを経て、25歳の時に帰郷しました。
7年ほどの間に、ふるさとの町は様変わりしていました。

葛飾北斎の肉筆画の殿堂「北斎館」が開館し、
当時30代前半であった市村次夫さんと良三さんのお二人が主導する
「小布施町並み修景事業」が幕を開けていました。
(次夫さんは栗菓子の小布施堂社長、いとこの良三さんは副社長で、のちに町長)

町並み1
町並み2
町並み修景事業の目的は、暮らす人・働く人が潤いを感じること。

「まちづくり」の成果として、
かつては「北信濃の寒村(かんそん)」の一つであった小布施の里が、
国内外からの来訪者を迎えるようになりました。

小布施町は、1万人あまりの人口でありながら、
その数十倍から100倍以上の人々が訪れるほどの繁栄を、
40年以上にわたって続けています。

「旅は日常からの脱出」「旅は非日常に心を遊ばせること」と言われます。

小布施には世界文化遺産はありません。国宝もありません。
見応えのある大自然に恵まれているわけでもありません。
魅力的な遊園地もスキーリゾートもありません。

非日常的な資源は一つもないこの町が、
どうして、これほどまでに人々を惹きつけるのか?

なぜ、有名な観光地がひしめく信州にあって、
トップクラスのリピート率を保っているのか?

生活者と来訪者が交流・交歓する豊かな生活文化を、
このまま進化させるにはどうしたらいいのか?

百年後の子孫も幸せに暮らせる「いいまち」にするには?

わたしは、こうした問いを考えつづけ、
仲間とも語りつづけてきました。

日常と非日常。

そのどちらでもない、
両方の中間領域、グレーなエリアに、
問いを解くヒントが潜んでいるのではないか?

ある日、そう気づきました。

そしてその中間領域を「美日常」と名づけてみました。

「たいくつな日常」と「たいへんな非日常」のあいだ。

美日常とは、
上質で小さなハレを楽しむ「たおやかな日常」のことです。

いいまちには、
美日常の時間と空間と風土を大切に丁寧に育む人たちがいます。

美日常は、
それぞれの人が和やかなこころもちで、
自らの役割と能力を踏まえた使命感をもって自身を磨き、
行動し続けることで味わうことのできる、
いのちの祝祭です。

「たいくつな日常」でも「たいへんな非日常」でもない、
美日常においてはじめて、
生活者と来訪者の満足がバランスよく調和した、
独自性の高い生活文化・経済文化が創造されていくのだと思います。

小布施の資源は、美日常の暮らしぶりであり、
つまるところ、
この舞台の主役として暮らす人たち、生活者そのものなのです。

美日常のイメージを描いてみました。

美日常の図
美日常の図

まちづくりから生まれた美日常についての思索はその後、
企業経営のありようまでも包みこむ
「美日常マンダラ」へと進化しております。

これは、働く人・生活者の幸せを追求しながら、
だんだんによくなっていくことを目指す、
「末広がりの年輪経営プロジェクト」のイメージでもあります。

美日常の資源百態
美日常の資源百態

BBQ風景

毎年夏のある夕方、文屋(木下拙宅)のお庭で開く文屋座BBQパーティーには、国内外から数十人が集い、語らいを楽しみます。

美日常マンダラの図
美日常マンダラの図

塚越寛さんが『末広がりのいい会社をつくる』のまえがきで記した次のメッセージは、
文屋が「美日常」を求めながら推進する「末広がりの年輪経営プロジェクト」に込めた祈りでもあります。

「当社の社是は、いろいろな願いを込めて、次のように定めています。
「いい会社をつくりましょう——たくましく そして やさしく —— 」。

この社是は、当社だけのものだとは思いません。日本や世界のあらゆる会社が、「いい会社」をめざして実践を重ねていけば、平和な環境のもとで、誰もが楽しく、快適で、幸せな暮らしを手に入れることができるのではないかと考えています。「みんなハッピー」という、人類に共通の目的を変えることなく、時代に沿った経営をおこなうことだと思いま。
 ずいぶんと大それた願いのようですが、究極を言うなら、私が会社経営を通じてめざすのは、このことなのです。」

「いい会社づくりはいい世界づくり。経営者の責任は重いのです」

美日常と末広がりの年輪経営の考え方は、
業種や国境、時代の壁を越えて、
どこでも応用してお役立ていただくことができます。

文屋では、ただいま、
「美日常 ~この舞台のあるじとして幸せに生きて働く技法」(仮題)を
編集しております。

「美日常」の一端を理解するために
お勧めしているお方が、プレム・ラワットさんです。

プレム・ラワットさんのご著書と詳しいプロフィールはこちらから »

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