2016年04月12日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(きょうのテーマ)
伝道師が生まれる瞬間。
『おもてなし日和』高野登さんを囲む会のご報告
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*******************
★リッツカールトンホテルの
宣伝広告費は、ゼロ円。 ★
*******************
詩集のようなビジネス書『おもてなし日和』
高野さんは、
リッツカールトンホテルなど
名門ホテルでのご経験をふまえて、
具体的な例を紹介しながら
お話しくださいました。
以下、木下の文責にて、
お話の要点をお伝えいたします。
「リッツカールトンホテルの宣伝広告費は、
ゼロ円です。
自分のすごさを自分で発信する「広告費」は使わない。
しかし、
自分のすばらしさをお客様が発信してくださる
「広報」活動には、大きなエネルギー使います。」
高野さんは、
広告費と広報費を対比しながら、
お客様が受けたおもてなしの感動を、
ご自分で発信して、第三者に勧めてくださる、
いわば「口コミの善循環」のたいせつさを、
強調なさいました。
では、口コミの善循環を広げてくれるお客様とは、
どんな人でしょう。
「お客様:初めてご利用くださる方。
顧客:ホテルを再訪してくださる方。
ファン :個々のスタッフを気に入ってくださる再訪者。
信者客:日ごろからご愛顧くださり、
他のホテルに「浮気」しない上お得意様。
伝道師:自ら進んで口コミで良さを伝え、
ホテルに代わって信者客を増やしてくださる方。
高い評価を受けつづけて、
安定的な成長をしていくホテルは、
数百人の「伝道師」をかかえ、
支えられているものです。」
高野さんがおおせの「伝道師」。
みなさんは、この言葉をご存じでしたか?
わたしにとっては新鮮な言葉です。
そこで、
ネットで調べてみました(Wikipedia)。
「伝道師(でんどうし、英語: Evangelist)とは、
キリスト教の聖公会・プロテスタントの教職の一つ。
転じて、
他人に企業製品やサービスを熱心に勧める人。」
なるほど、
「伝道師」の語源は、キリスト教の教職で、
エヴァンジェリストと呼ばれ、
それが転じて、
他人に企業製品やサービスを
熱心に勧める人
という意味で、
使われるようになったのですね。
お話をうかがいながら、
文屋にははたして、
何人の信者客、さらには伝道師が
いらっしゃるのだろうと自問しておりました。
では、次の問い。
お客様はどうやって、
伝道師になっていくのでしょうか?
高野さんは、
そのヒントのようなものを、
お教えくださいました。
つづく
「詩集のようなビジネス書」を、
「百年本」として、
読者のみなさまと一緒に、
育てていきたいと思います。
************************
★きょうの気づき★
◆口コミの善循環を広げてくださる
熱心な「伝道師」に
なっていただくことに、
経営と商いの意識を集中、専心する。
◆ビジネスを含むいかなるものごとも、
それを深掘りして、磨きあげ、
その世界をきわめつくして、
最高の域に至れば、「至芸」になる。
詩とビジネスは、
つまるところ「一体」のものに
なりえる。
◆いつの日か、
すべての人々にとって、
日々の仕事が
最高のアートとなる時代がやってくる。
◆ 「おもてなし」とは、
相手のために特別なことをするのではなく、
相手の心を真に深く理解し、
自然体で接すること。
◆「お客様のために」と「お客様の立場で」。
わずかな言葉の違い。
けれども、そのわずかな違いに心を配り、
自分の持ち場でその意味を考え抜き、
行動を重ねていったときに初めて、
より上質なホスピタリティは実現する。
**********************