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2015年11月24日

vol.009 百年本(ひゃくねんぼん)って何?

********************** 世界的な平和講演家プレム・ラワットさんとの出会い 『Pot with the Hole 穴のあいた桶』誕生物語  〜おのずから成る、ご縁シナプスのたまもの〜          その1 ********************** **********************  ★「百年本(ひゃくねんぼん)って何?★ ********************** お守り文字 諏訪戸様、こんにちは。 きょうから数回にわたって、文屋の出版についてのお話をしたいと思います。 先日出版した、世界的な平和講演家プレム・ラワット著『Pot with the Hole  穴のあいた桶』は、どうしてうまれたのか? なぜ、信州小布施の「一人出 版社」から、日本発・世界行きの書物が生まれたのか? その背景には、文屋 の「百年本」という考え方があります。 書店は生き物です。毎日、というより半日単位、数時間単位で、本棚は姿を変 えています。 新しい本が店頭に並んでも、特別に話題にならず、売上も芳しくなければ、1 週間、いえ数日で姿を消します。 たとえ1日でも、店頭に置いていただければ、その本は幸せ、とも言えます。 なぜなら、日本では1日に少なくても200冊以上が出版されています。出版社の 営業マンは、書店の限られた売り場スペースに自社の本を置いていただこう と、みんな必死で書店を訪問し、電話をかけているからです。 書店から姿を消した本は、「返品」というかたちで出版社の倉庫に戻されま す。その多くは二度と日の目を見ることはなく、多くは焼却処分されます。短 期決戦の店頭に流れている波長は、とても短いサイクルであるのが現実です。 売上の手数料で利益を得ている書店さんとしては、このリズムは、やむを得な いことです。 ですが、それが、書物にとって、ご著者にとって、なにより読者にとって、良 いことなのかどうかは、別の問題です。 私は常に、ものごとの動きにある波長の長さというものを考えるように努めて います。波長には長い、短いがあります。その中で私は、とても長い波長をイ メージするように心がけています。私が考えているのは「百年本」です。百年 経っても読みつがれ、お役に立って喜ばれる本です。 百年という時の試練に耐えられるものを創らなくてはなりません。そうなると おのずと、ものごとの本質論、本来あるべき姿を考えて、本を編むことになり ます。経営としては、すぐ売れて結果の出る本が望ましいのですが、そういう 本は、つくりにくい心の体質になっていきます。 **********************    ★同じ波長同士が引き寄せ合って★ ********************** NHKが好きな人はNHKにチャンネルを合わせますし、民放が好きな方は民放に チャンネルを合わせます。 ボタンを押すと、同じ波長、周波数を求める人と発する人が出会って、そのテ レビ番組を観ることができます。世の中も同じで、発信と受信の波長の合う者 同士が引き合い、引き寄せ合うのだと思います。 一年や二年じゃなく、まして一月や二月ではなく、百年年後も、みんなに読ま れて役立って喜ばれる。それはどんな本でしょうか・・・。 そう考えて、いつもその波長を発信していますと、自然と同じ波長の方とのご 縁に恵まれるようになります。またそこからさらにご縁がつながって、まるで 系統樹のように、自然に、創業以来16年間で30数人のご著者のみなさんとの出 会いに恵まれてきました。 最新刊『Pot with the Hole 穴のあいた桶』のご著者プレム・ラワットさん は、インドのお生まれで、今は米ロサンゼルスにご家族とお住まいです。ご自 宅で過ごされるのは、一年のうちの数か月間で、ほかは、世界中からの招きに 答えて、各国を訪問し、講演活動を続けていらっしゃいます。まるで、地球上 を縦横無尽に飛び交う電波のようです。遠い国にお住まいで、しょっちゅう飛 び回っている人物と、日本の片田舎で出版をつづけている文屋。ほんらい出会 うはずのない二人が出会えたのは、やはり、お互いの発する波長が近しかった からではないかと思います。 百年後。いま56歳のわたしは、かなりの確率で、この世にはおりません。 ですが、思いは百年本です。なぜ? それは十数年前、ある人物にお教えいただいた、ある言葉からでした。 つづく ラワットさんのご著書のお求めは、文屋が運営するプレム・ラワット日本事務 局の公式サイトへどうぞ。 http://www.premrawat-japan.com/ 全国の書店でもご注文いただけます。 Amazon:http://goo.gl/hJwOf4

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