文屋

理念

年輪経営について

末広がりの年輪経営プロジェクト

「末広がりのいい人生・いい会社・いい世界をつくりましょう」

年輪経営とは、木の年輪のように毎年、緩やかにたくましく成長を続けていく経営哲学です。提唱者は伊那食品工業株式会社 最高顧問の塚越寛さんです。
塚越さんは2004年に文屋から出版した初のご著書『いい会社をつくりましょう』(現在は新訂版)で、「年輪経営」を世界で初めて提唱しました。
文屋は、年輪経営を全国と世界に普及することを目的とする共育会社として、「末広がりの年輪経営プロジェクト」を主宰し、すべての人々の幸福を追求して参ります。

《経営のあり方「年輪経営」とは?》

2019年に出版した集大成のご著書『末広がりのいい会社をつくる』で塚越さんは、年輪経営について、次のように解説しています。

『末広がりのいい会社をつくる』
『末広がりのいい会社をつくる』

「樹木の年輪は、雨の少ない年も、寒くても、暑くても、毎年必ず一つずつ輪を増していきます。また、木が若いうちは年輪の幅が広く、樹齢の長い木になるほど成長のスピードを抑えて年輪の幅を狭めていきます。大きく育った後は無理な成長をやめ、しかし止まることなく確実に、バランスよく、一つひとつ年輪を加えていくのです。また、無理なくゆっくりと育った大きな木ほど、年輪が緻密になり、たとえば建築や家具の良材として役に立ちます。
 このような木の成長の姿は、そのまま会社にも当てはめることができます。
 起業したばかりの若い会社は、勢いよく伸びていくのがよいでしょう。ある程度の規模に拡大したら、成長のスピードを下げ、景気の波などの外部環境に左右されることなく、毎年わずかずつでも着実に成長し、末広がりに永続していくことが肝要です。適正規模に育った会社は、やみくもに成長を急ぐのではなく、社員や地域に貢献することを第一の使命とすべきなのです。
 このようなあり方を「年輪経営」と呼んで、理想的な会社の姿と捉えています。会社に関係する人たちの幸せを真剣に考えたとき、利益の多さや成長の速さではなく、末広がりの永続こそが価値だという結論に達したのです。」

年輪(カラマツ)
年輪(カラマツ)

 塚越さんはこの節「樹木からの大いなる学び「年輪経営」」で、「末広がり」に成長していくことの大切さを、次のように強調しています。

「木の成長を別の角度から眺めると、「末広がり」と捉えることもできます。
末広がりの姿を漢数字の「八」になぞらえて、年輪経営を「八の字経営」と呼ぶこともできるでしょう。
「いい会社」をつくるためには、年輪経営を継続していくことが欠かせません。年輪経営こそが、会社のあるべき姿の本質であり、経営者のおこなうべき仕事なのだと思います。
 当社は創立からずっと、ゆるやかな増収・増益を続けてきました。これは増収・増益を目標として取り組んだからではなく、年輪経営を旨として会社の舵取りをおこなってきた末の結果に過ぎません。
 目先の利益や急成長にとらわれていては、社員の幸せ・世の中の幸せという本来の目的を見失い、会社は永続することができません。」

 塚越さんは『新訂 いい会社をつくりましょう』の第二章を「自然体経営」と名づけました。その理由を、次のように記しています。

『新訂 いいまちをつくりましょう』
『新訂 いいまちをつくりましょう』

「人間は、太陽を中心とした自然の摂理のなかの一つです。大いなる宇宙の律動のなかに息をする存在です。経営のあり方も、自然界から学ぶことがたくさんあります。私は自然に学ぶ経営を総称して「自然体経営」と名づけ、実践してきました。」

 塚越さんはこの章で「自然体経営」の例として、5つを挙げています。
1. 根を深く、そして広く張る
2. バランス経営
3. 年輪経営
4. 脱皮する経営
5. 急がば回れ

富士山と扇
富士山と扇、早春を告げる黄色い花・・・末広がりのめでたい尽くし。
葛飾北斎画『福寿草と扇面』

 人間は自然の一部であり、地球という生命体の上で生かされている存在です。自然の摂理、大自然の掟(おきて)、神さまの真理、何か偉大なるものの定め・・・どんな表現を使うとしても、大自然のありようから、生き方や働き方や営み方を学ぶのは、末広がりの幸せをつかむための、真っ当なありようだと思います。

樹木を見つめてみましょう・・・
・年輪の姿 ・根っこの張り方 ・枝葉の張り方と根とのバランス ・葉脈のかたちと木全体のかたちの相似 ・落ち葉の養分が土をつくり、根に行き渡ること・・・そして、人間の寿命をはるかに超える長命であること。さらに、樹齢千年に至ってもなお、今年の春も、大空に末広がりに張りだした枝から、瑞々しい若葉を芽吹かせること・・・
樹木の姿から、わたしたちが学べることは、広く、深く、多様です。

大樹イメージ

商人で作家・YouTuberの斉藤一人さんは「木には葉っぱ、人には言の葉」と語ります。
俳人の荻原井泉水(おぎはらせいせんすい)は、次の俳句に昇華させています。
「楠(くすのき)千年 さらに今年の若葉かな」
年を重ねてもなお、いえ、年を重ねたからこそ、生き生きと明るい言の葉(ことば)を発する人でありたいものですね。
このことを塚越さんは「いい老舗は、新しくよりよい生産方法や材料を常に取り入れていく」と言います。

塚越寛さんと豊田章男さん

塚越寛さん(左)を経営の師と呼ぶトヨタ自動車社長の豊田章男さん(右)は、塚越さんの集大成のご著書『末広がりのいい会社をつくる』に「私の教科書」と題する推薦のメッセージを書いて、本書の帯に寄せてくださいました。

 文屋の「末広がりの年輪経営プロジェクト」では、塚越さんのご著書の普及はもとより、塚越さんの理念と実践に学ぶオンラインスクールの運営、伊那食品工業や、文屋のある長野県小布施町の現地を訪ねて学び合うセミナーの開催などを続けて参ります。ご期待ください。

塚越さんのご著書と詳しいプロフィールはこちらから »

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