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Vol.707 命。大いなるお力からのさずかりもの、あずかりもの。絵本『おじいちゃんのまきストーブ』から考えること その3

2019年09月02日

Vol.707 命。大いなるお力からのさずかりもの、あずかりもの。絵本『おじいちゃんのまきストーブ』から考えること その3

みなさん、こんにちは。お元気ですか?

きょうも信州小布施の里のきょうは、
さわやかな秋晴れでした。

特産の小布施栗のイガが、
日ましに大きくなっています。

★まもなく文屋公式サイトにて、
絵本『おじいちゃんのまきストーブ』の
特典付き事前予約を始めます。お楽しみに!

みなさん、
いつもこのメールマガジンをお受け取りいただき、
ありがとうございます。

◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎
信州小布施 美日常の文屋だより vol.707
和合と感謝
百年本を世界へ未来へ。
◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎

【きょうのテーマ】
命。大いなるお力からのさずかりもの、あずかりもの。
絵本『おじいちゃんのまきストーブ』から考えること 
その3 渋谷吉尾さんをしのんで
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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★理想の死とは?★
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前号に続きます。

文屋はいま編集中の
絵本『おじいちゃんのまきストーブ』の最後の場面で、

おじいちゃんは、
愛用の薪ストーブにあたたまりながら、
愛犬のりんたに見守られながら、天に召されます。

この絵本には、主人公のやまとの誕生から成長、
おじいちゃんの死まで、
人の一生が盛り込まれています。

編集していて、あらためて、「死と生」について、
じっくりと考える機会をいただいています。

前号では、

「命。神さまからのさずかりもの、
あずかりもの」との想いをつづりました。

今号では、
この絵本のおじいちゃんの亡くなり方で思い出す、

「北海道のおじいちゃん」のことを、
ご紹介いたします。

その前に、絵本『おじいちゃんのまきストーブ』で、
おじいちゃんが亡くなる場面をご紹介しますね。

************

ある日、お父さんと お母さんと いっしょに 
さんぽから 帰った やまとは
元気よく ドアを 開けました。

「おじいちゃん、ただいま!」 
返事は ありません。

「おじいちゃん、心ぞうが いたいんだって。
でも、まきストーブで あったまると
いたくなくなるって 言ってたのに・・・」

やまとにも おじいちゃんが
もう 目を さまさないことが わかりました。

************

いまから16年前、44歳の晩秋、
わたしは相棒のカメラマン 関真澄さんと二人で、
新潟後発小樽港行きの小樽港行きの新日本海フェリーに
乗っていました。

森の聞き書き甲子園という事業を紹介する
『森の人、人の森。』(ウェッジ出版)という本
を制作のための取材が目的でした。

北海道寿都郡黒松内町に暮らす
「黒松内のかんじきおじいちゃん」として全国に名をはせた
かんじき職人の渋谷吉尾さんを訪ねました。

ただ、残念ですが、
渋谷さんはその前月に物故されていました。

92歳でした。

渋谷さんのプロフィールは・・・

1910年(明治43)生まれ。

昭和15年、樺太に移住し木材業に従事するが、
戦後、北海道に引き上げ、酪農を営む。

農家の玄関先に吊るされていた
一足のかんじきを見て心を打たれ、
自ら製作を開始。

試行錯誤の末、
完成させたかんじきは「渋谷式」といわれる。

特徴は水に強く丈夫なクワの木を用いていること、
歩きやすいように先端部に反りがある
形状をしていることだ。

25年間に6000足以上を製作している。
(森の聞き書き甲子園のサイトより引用)

わたしが渋谷さんという人間に魅力を感じたのは、
60歳以上も年の離れた孫の世代にしたわれ、

お手製のかんじきをみんなに配って、

そのかんじきを履いて楽しむ
「かんじきソフトボール合戦」や
「かんじきドッジボール大会」等の遊びを考案。

かんじき渋谷倶楽部の主催で、
渋谷さんの自宅前の雪原で、
「かんじきまつり」が開かれていました。

「渋谷爺かんじきの心を語る(開幕宣言)」
「かんじきソフトボール合戦」
「ジンギスカン食べ放題の昼食」、

そして地元の歌い手・イート伊藤さんによる
オリジナル曲『渋谷吉尾に捧げる歌』の熱唱、

「新かんじき工房除雪大会
(渋谷爺に感謝を込めて)」など。

 渋谷さんは言いました。
「こんなじいちゃんになると、
思ってもみなかった」。

人として、これ以上の幸福があるでしょうか。

子ども世代はもとより、孫の世代とまで、
年齢の差をものともしないで、
「友だち」として遊び、汗を流し、

ジンギスカンをほおばりながら酒を酌み交わす。

わたしはふるさと小布施でいくつかの
まちづくり活動をしています。

子どもの世代とのおついあいは、
ごく自然にできています。

80歳、90歳、100歳になったとき、
孫の世代を「友だち」として遊んでいられたら、
それほどの幸せはないと思います。

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★豊かな死にざま★
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渋谷さんのご自宅に取材に訪れた晩秋の日、
出迎えてくれたのは近くに暮らす実の娘さんでした。

小さな遺影の写真の飾られた南向きの窓辺には、
人一人が眠れるくらいの長さの
淡いピンク色の革のソファがありました。

窓の外は、一面の平原です。

娘さんはこう聞かせてくれました。

「父はそのソファで亡くなりました。

前の日に、若い人たちと、
草原で遊んでいました。

翌朝も朝食をゆっくりと食べて、
それから、その愛用のソファで、
お昼寝をしました。

わたしが仕事から帰ったとき、
声をかけても父は返事をしませんでした。

秋の午後の日差しが、
ソファに眠る父をあたたかく包んでいました。

父の顔は微笑んでいるようでした。」

そう語る娘さんの表情からは、
哀しさよりも満足感が伝わってきました。

お話を聞きながら、
まだ40代だったわたしですが、

「自分の理想の死にざま」を
観たように思いました。

「渋谷さんのように生きて、
渋谷さんみたいに死にたい」と。

************

あの日から16年がすぎました。

年月を経て、
いま制作している
絵本『おじいちゃんのまきストーブ』。

作者のさわもりりささんが創作した
おじいちゃんの死にざまと、
渋谷さんの死にざまの共通性に、

驚きと共に「よろこび」を
感じています。

あなたは、
どのように生きて、
どんなふうに死にたいですか?

渋谷さんはこんな賞も受けています。
https://www.fesco.or.jp/winner/h12/09.php

森の聞き書き甲子園:
https://www.kikigaki.net/

次号につづきます。

************

みなさまから、
この絵本のクラウドファンディングでお預かりした
尊いご厚情と資金の生かし方は、
このメルマガの以下のバックナンバーをご覧ください。
http://www.e-denen.net/index.php/mailmag?_id=688

************

【写真説明】http://www.e-denen.net/index.php/mailmag?

・おじいちゃんは、薪ストーブにあたたまりながら、
愛犬のりんたに看取られて、
亡くなりました、の図。

・渋谷吉尾さん

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★文屋・木下豊について
http://www.e-denen.net/index.php/about_rinen
http://www.e-denen.net/index.php/about_kino

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2019年1月20日に八重洲ブックセンターで開いた
かんてんぱぱ・伊那食品工業株式会社会長
塚越寛さんの講演音声データ。

語り手と聞き手の意識が高いレベルで一体になった
「奇跡の講演会」の90分間の全容を、
ぜひお手元で何回も聞いてお役立てください。
http://www.e-denen.net/index.php/movies?_id=42

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◎わたしのこころの師匠・戸村和男先生
 富士和教会の公式サイト:http://fujiwa-k.com/

師匠のお弟子さん・井内由佳さんのご著書

『もっと美しく、もっと幸せに
~リッチに輝いて愛される33の理由』
(廣済堂出版。2018年)より

【第3章 しあわせは素肌にあらわれる】

リラックスした気持ちで行うウォーキングは、
身体的な効果と、
思わぬインスピレーションをもたらします。

★井内由佳さんの公式サイト:http://yuka-i.com

★井内由佳さんが社長をつとめる
株式会社フィールド オブ ドリームスの公式サイト:
https://f-o-dreams.com/

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◎文屋では、平和の大使プレム・ラワットさんの
集大成となるご著書を、世界出版するため、
制作中です!

テーマは、「呼吸としあわせ」です。
お楽しみに。

◎ラワットさんの講演動画

2011年、欧州議会にて「平和と幸福の実現」をテーマに講演。
講演後に提案された「平和の誓約書」に
37の政府、団体の代表が署名。

「歴史的な講演」と評価され、
「平和の大使」の任命を受けました。
https://youtu.be/owcmZ4ymmS0

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◎わたしのイチオシ。斉藤一人さんの「覚悟の話」
goo.gl/hJbwWd
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